「松風庵日記」 心はいつもお茶日和  

後半の人生の楽しみ方見つけましょう!

足袋のお話

2011年08月12日 | 和服生活

和服生活では足袋は欠かせません。
通勤していたころは、いつもストッキングのことが気になっていましたが、
今は、年に3~4足もあれば十分になりました。
その代わり、足袋は何足もだめにするようになりましたが。
出かけるときのための新しいものが、
いつもストックされていないと心もとなくなりました。

最近は夏でも冷房が効いているので、足元はけっこう冷えます。
夏足袋に替えなくてもいいくらいですね。
以前は季節を意識しましたが。

おけいこでは足袋の消耗が激しく、
親指の先から切れてきたり、かかとがすり切れたりします。
こんなになるまで履いてもらった足袋はさぞかし幸せ者と思ってしまいます。
でももったいないので、とことん履いて捨てますが。
以前、切れやすい指先のところが、三重になっているものも、
特注であつらえてもらえると聞いたことがあります。
足袋も探せば、いろいろな要求にこたえてくれるものがあるのですね。

こはぜの数ですが、どちらが正式ということは無いようです。
用途に応じて使い分ければよいと。
ちなみにお茶ではこはぜは四枚がいいかしら。
そんなに足首を見せることもないし、
五枚だと、かえって足首を締めつけるので、正座には向かないかなと思います。

私はなぜか足袋をはいている足元がとても気になります。
清潔で足にぴったりとあった足袋をはいて、すっと茶室に入ってくる方を見ると、
それだけで、いいなあと思います。
そして、それはお点前の美しさにまで影響を及ぼしているように思ってしまいます。
「足元良ければすべてよし」の期待は裏切らないことがおおいですよ。

お茶会などが近づくと、
「どんな着物を着たらいいですか」と聞かれますが、
着物はTPOに叶ったものをきちんと着つけていればそれでいいのでは。
何も高価な着物を着なくとも。
それよりも足に合った「勝負足袋」を薦めたいと思います。
そうしたら、きっと、普通の着物も素敵に見えて、
高価な着物はなおさら高価に見えて、
何よりも一層お点前がきれいに見えるのではと。