やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

銀閣寺の国宝と庭

2010-03-22 | 
昨日東京には帰ったけど、
もう一つ銀閣寺に行った話を。

書院造りの始まりとして有名な
国宝が公開中と知って、
行ってみようと思い立つ。

20年ぶりの再訪だから、
建物や庭の記憶はなんとか
あるのが驚きだ。いっぽう
歴史の事実はみな忘れてた。



創建当時の建物が二つ残っていて、
ともに国宝。一つは有名な方だけど、
今回公開だったのは銀閣寺を作った
8代将軍足利義政の書斎や接見の建物だった東求堂。

書院造りの祖、茶室の祖、4畳半の始めと
革新的なアイディアが詰め込まれている。

殿様としては評価が低く、
応仁の乱を長引かせる優柔不断ぶりや、
財政の悪化を放置したとか言われるが、
文化創造のプロデューサーとしては天才的だ。

庭、能、茶道、華道、香道といった
室町の東山文化を決定づけ、わびさびに
いたる日本の美意識の祖といってもいいからだ。



彼が座っていた4畳半の書院に座れた。
無駄のない小さな宇宙。

障子越しに広がる庭を眺めると
お庭のよさがます。

庭自体はもっと自然なものがイイとは
おもったけど、山を背景に広々とした庭と
小さな建物・・このプロポーションは抜群。

苔寺(西芳寺)を範としただけ
あって多くの苔に覆われていることも
みてとれた。



哲学の道を歩きながら帰る。
桜の咲く前だったから、
ゆっくり歩くことができた。

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