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ねがうこと、ゆだねること

写美「スピリチュアル・ワールド展」

2014-06-06 | photo
佐藤時啓さんの回顧展を写真美術館に見に行ったことは、昨日書
いたんだけど、他の展示室では「スピリチュアル・ワールド展」
やっていた。同じく7/13まで。

写美のコレクションからテーマを決めてセレクション、再編集する
企画展シリーズ。今回はスピリチュアルなもの、霊性なるもの、と
いったみえないものを写真家・美術家はどう表現したか。



スピリチュアルなものを具体物として作ることは古来行われてきた。
神社仏閣仏様など・・それらを撮して、静かな世界を切り取るとい
う写真はこれまでもたくさん撮られたし、そういう写真も多い。

そういったプリントを見るのも面白かったけど、関心度が上昇した
のは、古来の具体物ではなく、独自のスピリチュアルな雰囲気を創
りだした作品、賑やかな作品だった。


内藤正敏 「婆バクハツ!」より 《お籠りする老婆 青森県・高山稲荷》1970年


東松照明『太陽の鉛筆』西表島 1972年


秋山亮二『旅ゆけば…』宮島の記念撮影 1970-71年

気になったのは、たまたま1970年代初頭の写真。最近では鈴木理策
さんの作品が、あちら側とこちら側を想起させる;


鈴木理策『海と山のあいだ 14』2005年

それと、横尾忠則さんの 「テクナメーション」は初めて見たけど面
白かった。これは広告看板の技法だそうで、昔見かけたことがあった
なぁ(広告事例はここなどに詳しい)。最近見かけなくなったけど。


横尾忠則 《皆は一人のために 一人は皆のために》1993年 テクナメーション

ローテクでゆっくりとした動きのある10作品に囲まれると、スピリ
チュアルというより、まさに横尾忠則ワールド。