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ねがうこと、ゆだねること

東大寺お水取り・写真集

2013-03-07 | photo
奈良在住の写真家=牧野貞之さんといって、仏像や社寺を
50年以上撮り続けている方が、東大寺二月堂修二会の写真
集「蘇りの火と水」
をだされる。

やはり、東大寺最大の行事だそうで、正式には「修二会」だ
けど、「お水取り」「お松明」と親しみを込め呼ばれる。

3/1~3/14の2週間続く本行だけでなく、前行は2/20~2/28に
ある。今年も始まっているんだなと思いをはせる。朝日新聞の
記事や動画はこちら。


松明を担ぐ童子

牧野貞之さんはその全貌を撮る。一般参賀のシーンはたくさ
ん映像になっているけど、内部の修行の様子を写真に撮られ
たのは初とのこと。

10年以上かけて取材に訪れたそうで、その信頼感が画期的な
写真集を生むことになったのだと思う。

火が中心の修行だと思った。火打ち石によって新たに切り出
された火が蝋燭や灯明にともされ、渡されていき最後に大き
な松明に点けられる。


燃え盛る松明

東大寺上院院主・筒井寛昭さんが寄稿してはるけど、「千年以
上続く行事は、末永く続けようとして続いてきたものではない。
毎年毎年その年の平安を祈ってきたのが、振り返れば1000年以
上続いてきたのだ。」

他の重要行事は途絶えていることもあるそうで、お水取りがもつ
「火と水と祈り」という独特の要素があると確信されてはる。

牧野貞之さんの師、故・入江泰吉(1905~1992)さんの写
真記念館で、出版記念展示会があったそうで、その告知サイト
より写真をお借りした。