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ねがうこと、ゆだねること

『ツィゴイネルワイゼン』上映と荒戸源次郎さん

2012-01-14 | 映画
鈴木清順監督の傑作“浪漫三部作”
ユーロスペースで今日から始まった。



デジタルリマスター版に作り直したそうだ。
(ブルーレイDVDも昨年末発売)
映画館ではなくDVDで見たクチだったので
スクリーンで観たかったという夢を
叶えることができた。

1980年の公開だから30年ぶりだけれど、
少しも色褪せない。




初日の映画をみるという約束をやっと
実行できる。しかも初回。というのも
初回上映後にはプロデューサーの
荒戸源次郎さんがトークショーを行う
というからこれは行かねばと思った次第。

なんせ、シネマ・プラセットという映画
制作配給会社を立ち上げた初作品でヒット
させたし、映画館までも作ってしまった張本人だ。

ドーム型移動映画館の構想は彼が建築畑だ
からと聞いて得心。120席の小屋だったそうだ。

単館では異例の10万人ヒット!2~3回、立ち見客が
倒れて救急車を呼んだのは、映画に感激したのでは
なく、暑かったからだそうだw



昨年亡くなられた主役の原田芳雄さんは当初から
決まっていたが、助演の藤田敏八さんは荒戸さんの
推しだったそうだ。

鈴木清順監督は伊丹十三さんで撮りたかったらしい。
わかる気もする。藤田敏八さんの役柄は伊丹さんを
ちょっと彷彿させるからね。

どんな映画になっていただろう。そして84年公開の
初監督作品『お葬式』にも影響が合ったはず。



「公開後30年になるのに、ニュープリントになり
再上映されるのは、とても幸せだ」と感謝の意を
述べてらした。

来週、再来週も荒戸さんのトークショーはあるから
行ってみたい。