五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ ヤングキングアワーズ 感想

2017年10月11日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

2017年11月号

 

 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら
 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら
 今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら

 表紙は、コミックス2巻が発売中の『ますらお 秘本義経記 波弦、屋島』
 波を背に、不敵な笑みを浮かべる義経が、どこか恐ろしくも頼もしい。
 
 

 『二本松兄妹と木造渓谷の冒険』 (水上悟志 先生)

 木造渓谷へやって来た兄妹、そこで「予言の勇者」扱いされていますが・・・?

 そこで判明したのは、ねりねさんが150年前に零堂家の初代にさらわれたこと。
 そして、吉祥天がねりねさんの母親ということで、ねりねさんの帰還が喜ばれています。
 また、二本松兄妹の父親に何か秘密があるようで、このあたりも気になります。

 そして、蔵ぼっこのポカから零堂に居場所を察知され、一気にピンチに・・・
 なんてお話でしたけど、朱彦くんと零堂くんの戦いに盛り上がりつつも、
 「災い」の到来が何をもたらすのか、ハラハラし通しですね。

 

 『絶滅酒場』 (黒丸 先生)

 コミックス1巻は11月発売! そんな今回、2本立て。

 TVに出ているアイドル(?)グループにハマっている女性陣が盛り上がり、
 男性陣も女性グループに緩い表情を見せるなど、なかなか面白い状況です。
 が、元人気歌手のリョコウバトさんが語るTV業界事情は世知辛かった・・・

 2本目は、女子会ふたたびということで、「女子会に彼氏を呼ぶ女」だとか、
 「来たがる男」だとか、何ともそれらしい話題が繰り広げられていて面白い。
 友人たちに恋人の紹介をできるかどうかって、なかなか難しいものなのですね。

 

 『MUJIN』 (岡田屋鉄蔵 先生)

 お夕さんと芝居見物へ行く八郎さん。

 変装しているのが面白い所ですが、つまりお忍びであり、楽し気です。
 街の人々の活気に触れて、町方衆の底力を感じているのもよかった。
 そして、芝居では初め女形を怪訝に思っていたものの、その演技に魅せられて、
 認識を改めていたのも愉快でありました。

 その後、お夕さんに餞別を渡して、しみじみした雰囲気となりましたが、
 そこへ八郎さんの命が狙われているという情報が・・・?
 情報をもたらしたのは誰か気になりますが、同時に刺客も驚きの人物!?
 面白くなってきましたよ。

 

 『鬼を飼う』 (吉川景都 先生)

 奇獣商へたどり着いた天久くんでしたが、店主と目が合ってしまい・・・

 逃走したものの、「招かざる客は粛清される」とのことで、危険な状況に。
 小李は鈴を持っていた天久くんは、姉の知り合いだから放っておけないと
 急いで追いますが、奇獣に襲われて一大事。

 なんてお話でしたけど、「千里眼」や「きりきりから」などの脅威が、
 四王天さんも鷹名くんも不在の状況で、じわじわ感じられる内容でしたね。
 天久くんの覚悟が、姉弟を助けていたのが爽快だったものの、犠牲は大きい。
 それにしても、奉天の奇獣商である女性は一体何者なのか・・・不吉すぎます。

 

 『ざせつ男とまんが少女』 (石田敦子 先生)

 あかりさんの「脅迫」に戦々恐々な小中先生でしたが・・・

 そんな中、あかりさんは用具保管室で1人漫画を描く深田さんと話してますが、
 深田さんはぬるい環境になじまず、ゆえに漫研から離れた人で、本格派。
 なので、あかりさんにも冷たい姿勢でいるようで、どれほどの実力か気になります。

 一方、小中先生がどのような挫折を味わったのか、「遅れてきた中二病」という言葉が
 突き刺さってきて厳しかったですね・・・ 夢破れた青年の心はズタズタになったと。
 あかりさんが家族にも夢の話をできてない状況ですが、それでも、夢を追いたい。
 「挫折させて」なんてセリフに、本気を見た気がしますよ。

  

 
 
【コミックス1巻、発売中!】
●アラサークエスト (天野シロ 先生)

 

 アンチエイジングを探して求めて。

 魔法使いのベアさんは、28歳。
 婚期に焦った彼女は、若返りのための魔法アンチエイジングを求め、
 仲間たちと共に冒険を続けていますが・・・

 といった内容ですけど、今回は王女近衛隊のお話。
 エリエール隊長以下、新人のクレシア少尉とエルモア少尉、マッチョのギムニク中尉、
 小さいけど実は年長者なネピア中佐、双子の弟エコロ中佐、メガネのスコッティ大尉、
 他にメンデレーエフ中尉とオーデュス中尉といった人々がいます。

 クレシア少尉とスコッティ大尉はエリエール隊長を慕っているようですが、
 ちょっと行き過ぎ感があって愉快で、そのため2人の仲は険悪状態に?

 他の隊員も個性的で面白く、王女からの依頼も本筋に関わってきそうな気配で、
 ベアさんたちとの邂逅も今から期待できますね。

 などなど、王女近衛隊の顔見せ的なお話でありましたが、ここから新展開になりそう。
 ラストにベアさんがアンチエイジングの秘密に迫っていたのも気になりますし、
 コミックス1巻も発売中ということで、ますます今後も楽しみです!

 

 

【「波弦 屋島」コミックス2巻、発売中!】
●ますらお 秘本義経記
 (北崎拓 先生)

 

 ついに、屋島へ!

 平家の本拠地・彦島を攻める範頼軍でしたが、平知盛の前になすすべなく、
 範頼さんは泣き言を述べる始末で、源氏軍は不利な状況。

 そんな中、屋島へ向かおうとする義経の動向が気になるお話でありました。
 平教経などは、義経は「まさかのかたまり」だと警戒している様子ですが・・・

 その義経は、郎党たちと与一を連れて、馬乗りしている真っ最中。
 与一に対して「今オレを殺してみるか?」なんて挑発するあたり、相変わらず危うい。
 与一はその気はないと平伏していますが、心中には色々ある様子。

 その後、梶原景時が軍監として義経軍に参入し、屋島へ渡る舟の調達を進言するも、
 すでに義経が話をつけたというので、その根回しぶりに驚嘆していたのが面白かった。

 しかし、来ない舟に焦らされる景時さん。
 風雨も激しく、こんな中で舟は出せないと諭す息子の景季くんでしたが、
 そこへやって来たのは瑠璃姫に率いられたわずかな舟・・・

 なんて感じでしたけど、ここで義経の「まさか」が飛び出てきて、景時さん驚愕。
 その口から述べられた策は、これぞ義経の真骨頂といった趣で痛快でありました。
 ここから、いよいよ屋島決戦へ・・・と胸踊りつつ、今後も楽しみです!

 

 

【コミックス6巻、発売中!】
●師匠シリーズ (原作:ウニ 先生/漫画:片山愁 先生)

 

 「家鳴り」。

 心霊写真を友人にもらったうに君、さっそく師匠に見てもらってますが、
 「二重露光」と一笑に付されていて愉快(´▽`;)

 そこでちょっとムキになったうに君が、師匠の写真だった似たようなものだったと
 迫った所、別の場所に隠してあるから、夜になったら見に行こうという話になり、
 不吉さが増す夜、2人して「隠れ家へ」向かいますが・・・

 なんて話でしたけど、「隠れ家」の暗い部屋にて、師匠が止まった時計について
 話を始め、その内容のミステリアスさに引き込まれてゆきましたね。

 そして、「隠れ家」の元の持ち主である洋画家が残した書き置き。
 師匠のコレクションが置いてあるという地下室。

 すべてが後の師匠の失踪に、さらなる謎をかぶせてくる話には戦慄しましたよ。
 師匠と話をした時間が、うに君に刻まれているのも、ほのかな不思議を感じさせます。
 そんな謎めいた内容に、むしろスッキリした気分になりつつ・・・今後も楽しみです!

 

 

【読み切り】
●眼鏡の聖杯 (小野寺浩二 先生)

 

 眼鏡好きの眼鏡好きによる眼鏡好きのための・・・

 何やら眼鏡洗浄機を囲んで、3人の青年が話をしています。
 大学でも「ベストオブめがねっ娘」として知られる図書司書の桃川さんが
 使用した洗浄機ということで、特別な思い入れがあるようで・・・

 使用済の水を「聖水」と称し、その扱いをどうするか悩むという、
 あまりにアホで変態な行為が繰り広げられています。

 しかし、眼鏡好きにとっては崇高・・・なのかもしれない光景なのでしょう。
 多分、おそらく、可能性の問題として(ォィ

 飲もうとか、紅茶に入れようとか、ロックでとか、私はついていけません!
 狂気としか思えない行為に、ただただ眼鏡好きとは何なのか?
 と心の中で問い続けることしかできませんでした。

 最後は、憑き物が落ちたような3人が爽やか(?)でしたけど、
 オチも付いていたので一安心。 いや本当、狂気でしたよ、狂気。(真顔)

 


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