五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムスペシャル 感想①

2015年08月26日 | ◆4コマ誌⑦ まんがタイムスペシャル

2015年10月号

 

 表紙は、浴衣姿のリコ!
 他にも、りん子さんや、亜子さん、ミシェル&フランチェスカさんが、
 浴衣姿で、ビューティホーワンダホーですね~素敵です。

 なお、『恋愛ラボ』は休載となっています。
 他社作品もお休みだったので、宮原先生のお身体の調子など、心配ですね。
 
 

 今月の「やさしさもアダで賞」は、『メェ~探偵フワロ』より、アーサーさん!

 

 前回、フワロさんの奸計(?)により、アーサーさんとレモンさんの仲が、
 半ば公認のように、村中に広まってしまったわけですが・・・
 そんな中、アーサーさんの元恋人・リンダさんがやって来て、大騒ぎに!

 なんてお話でしたけど、ここで動揺してしまったのが、レモンさん。
 アーサーさんとリンダさんの会話から察する2人の関係に、ショックを受けつつ、
 傷心を抱えてしまうことに・・・

 そこでアーサーさん、あの(女たらしな)ラウールさんから、
 「無意識に女の子を傷付けるタイプ」なんて言われてましたけど、
 優しいがゆえに優柔不断となり、この状況を招いてしまったわけですからねえ。

 ただ【小さな前進】もあって、そこはアーサーさん、よく言ったといった感じで、
 これをきかっけに、大きな一歩となるかもしれないと、期待せざるを得ません。
 優しいだけではない、決意と覚悟の言葉も必要だということなのでしょうね。

 

 

【今月のピックアップ!】
●ローカル女子の遠吠え (瀬戸口みづき 先生)

  

 今月も、巻頭カラーで登場!

 静岡県の東と西は別世界!?
 東部と西部の営業所から、人がやってきた今回。
 それぞれの世界の違いを見せつけられて、静岡って広いと再確認。

 東部の水馬さんは、桐島さんも警戒する美人さんらしく、
 「負けらんない」なんて言っているのを、りん子さんが理解できずに、
 先輩に通訳を求めていたのは笑゜(*゜´∀`゜)゜ 先輩も的確だし!

 
 ということで、東部の水馬さんと、西部の小畑くんが登場。
 小畑くんは、ノリのいい男性で明るく元気(騒がしいともいう)。
 水馬さんは、噂通りの美人さんで、富士山原理主義者みたいな所が面白い。

 静岡県内ですら、富士山をめぐる“所有権”争いがあるとは・・・
 と思ったら、小畑くんのいる浜松からは、富士山があまり見えないとかで、
 浜松ー富士山と、富士山ー東京が、同じくらいの距離という話は、へ~でした。

 そのため、東部と西部も距離が離れていて、互いに馴染みがないというのも納得。
 そう考えると、静岡県というのは、様々な要素が詰め込まれた興味深い地なのかも。

 
 そして、Uターンのお話。

 小畑くんが、都会で一旗なんて語ってますが、それに対して雲春くんが、
 「勝手に夢見て上京しておきながら『東京砂漠』とか言うのはやめてほしい」
 と言っていたのは、なるほどな~と感じました・・・ 「先住民」には笑いましたが!

 さらに、りん子さんだけでなく、水馬さんもUターン組だったとかで、
 話が盛り上がっていたのは、なかなか面白い所でした。

 2人とも東京から静岡へ帰ってきたことを、「挫折」「負け」と捉えているあたり、
 似た者同士で仲良くなれそうな雰囲気でしたが、そこを勝ち負けという価値観で
 判断しないのが、ブラック企業に勤めていたハッチさんだったのは、興味深いかも。

 などなど、静岡の東部西部の話から、Uターンにまつわる心情まで、
 色々と面白かった今回でしたけど、まだまだ静岡は奥が深そう(伊豆とか)ですよね。
 そんな所に期待しつつ・・・ 今後も楽しみです!
 
 
 

【ゲスト作品】
●毎日がインドアライフ (沼江蛙 先生)

  

 一家全員、ひきこもり!?

 小夜さんは、ひきこもりを脱したい!
 ・・・のですが、両親も姉も、みんな「ひきこもり」のため困難。
 そんなひきこもり家族を描いた4コマ作品になっています。

 母・朝子さんに、なぜひきこもりになるのを止めてくれなかったのと迫る小夜さん。
 でも、なんだか説得力ありすぎる言葉で、諭されていて笑!
 たしかに、ひきこもりに「ひきこもるな」言われても・・・ね(^^;

 しかし姉・真昼さんは、ひきこもりなのにひきこもりに説教しているし、
 父・夕太さんは筋金委入りのひきこもりだしで、家族全体が多様なひきこもり
 という点が面白味になっています。

 美容院へ行くのも、美容師さんと会話が気まずいとか、
 訪問客には居留守が基本だとか、これぞひきこもりな思考・行動も納得感ありました。
 引っ越してきたお隣さんとの交流も、どうなるのか気になりますし、つづきに期待です!
 
 
 
 
●課長と私のおかず道 (梨尾 先生)

  

 ごはんに合うおかずとは・・・!?

 保志実里さん(22)は、新米会社員。
 彼女の上司である南条課長は厳しい人で、苦手としていましたが、
 ある日、彼の食事を見たことで、興味津々に・・・

 仕事中の課長さんは厳しく、委縮してしまう実里さん。
 そのため、なかなか仕事に慣れないと悩んでいますけど、
 そこから「食」を通じて、課長へのイメージが変わってゆくのだから面白い。

 実里さんの気を引いた課長の料理。
 コーンポタージュを使って、おかずにするというあたりで、
 実里さんは驚いていたようですが、確かに、これは美味しそう。

 「ご飯とおかずが生み出す可能性は無限大」とおっしゃる課長さんの、
 普段の厳格さとは一味違った愛嬌と言いますか、ユニークな雰囲気が楽しいですね。

 当然、他にもご飯とおかずの組み合わせは様々なあるのでしょうし、
 それを求め続ける「おかず道」、興味津々ですので、つづきに期待です!
 
 
 
 

【最終回!】
●リビングにGペン (四ツ原フリコ 先生)

 

 女性3人、男性1人のルームシェア生活も・・・ 最終回!

 最後は、ゆうみさんにかかってきた電話が、新たな道を開くことに!
 賞をとることができたゆうみさん、皆から祝福されています。

 それもこれも、漫画を完成させることができたためであり、
 そこには、ヒロミくんの存在があったから、というのは、面白い所。
 といっても、色気のある話ではなく、スケジュール管理等のサポートなのですが(^^;

 
 そこからヒロミくんが、目を付けた人に漫画を描かせようとすることにかけては
 粘着質であるとか、鈴子さんもその恩恵(?)にあずかったことがあるとか、
 意外な話が聞けて面白かった!

 また、ゆうみさんだけでなく、佳代子さんのBL作品の評価もしていて、
 ヒロミくんが漫画好きであることが、よくわかったのは好感触でありました。

 
 などなど、最後はゆうみさんのハッピー話から、みんなハッピーといった雰囲気で、
 素敵なシメとなっていましたけど、何というか、早い終了だったのは、ちと残念。

 女性3人に男性1人のルームシェアという、ちょっとしたドラマを期待させるような
 シチュエーションが、もったいない気がしてしまって・・・

 登場人物の個性はもちろん、そうしたドラマ性にも魅力のある作品だったと感じます。
 もっと読んでみたかったのですが、それでも、楽しませていただきました!

 

 

【新人賞@まんがタイムスペシャル 拡大版!】
●林さんは生徒会長になりたい (いつみまお 先生)

  

 少女には夢がある・・・

 林さんの夢は「生徒会長になりたい」というもの。
 クラスメイトの森くんに、そのことを力説してますが、彼は関心ないようで、
 そんな2人のやりとりが面白い4コマ作品になっています。

 会長になるべく、何が必要なのか考え、行動する林さん。
 その実践に付き合わされる森くんと、一見、森くんが振り回されているように
 思えるのですが、実際は空回りする林さんと、観察・ツッコミ役の森くんが面白い。

 そして、実は森くん以外、話せる人がいないらしい林さん。
 勉強も苦手、運動も苦手で、それで生徒会長をめざすというのだから、野望が高い。

 それでも、やたらと絡んでくる林さんを、森くんも悪くは思っていないようで、
 そうした2人の関係にも注目といった感じでしょうかね。

 何より、林さんの言動の可愛らしさが、大きな魅力になっていますし、
 彼女の生徒会長への道を、森くんがどのようにサポートするのか気になりますので、
 ぜひとも、つづき~!
 

②へつづきます。
 


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