2015年10月号
表紙は、浴衣姿のリコ!
他にも、りん子さんや、亜子さん、ミシェル&フランチェスカさんが、
浴衣姿で、ビューティホーワンダホーですね~素敵です。
なお、『恋愛ラボ』は休載となっています。
他社作品もお休みだったので、宮原先生のお身体の調子など、心配ですね。
今月の「やさしさもアダで賞」は、『メェ~探偵フワロ』より、アーサーさん!
前回、フワロさんの奸計(?)により、アーサーさんとレモンさんの仲が、
半ば公認のように、村中に広まってしまったわけですが・・・
そんな中、アーサーさんの元恋人・リンダさんがやって来て、大騒ぎに!
なんてお話でしたけど、ここで動揺してしまったのが、レモンさん。
アーサーさんとリンダさんの会話から察する2人の関係に、ショックを受けつつ、
傷心を抱えてしまうことに・・・
そこでアーサーさん、あの(女たらしな)ラウールさんから、
「無意識に女の子を傷付けるタイプ」なんて言われてましたけど、
優しいがゆえに優柔不断となり、この状況を招いてしまったわけですからねえ。
ただ【小さな前進】もあって、そこはアーサーさん、よく言ったといった感じで、
これをきかっけに、大きな一歩となるかもしれないと、期待せざるを得ません。
優しいだけではない、決意と覚悟の言葉も必要だということなのでしょうね。
【今月のピックアップ!】
●ローカル女子の遠吠え (瀬戸口みづき 先生)
今月も、巻頭カラーで登場!
静岡県の東と西は別世界!?
東部と西部の営業所から、人がやってきた今回。
それぞれの世界の違いを見せつけられて、静岡って広いと再確認。
東部の水馬さんは、桐島さんも警戒する美人さんらしく、
「負けらんない」なんて言っているのを、りん子さんが理解できずに、
先輩に通訳を求めていたのは笑゜(*゜´∀`゜)゜ 先輩も的確だし!
ということで、東部の水馬さんと、西部の小畑くんが登場。
小畑くんは、ノリのいい男性で明るく元気(騒がしいともいう)。
水馬さんは、噂通りの美人さんで、富士山原理主義者みたいな所が面白い。
静岡県内ですら、富士山をめぐる“所有権”争いがあるとは・・・
と思ったら、小畑くんのいる浜松からは、富士山があまり見えないとかで、
浜松ー富士山と、富士山ー東京が、同じくらいの距離という話は、へ~でした。
そのため、東部と西部も距離が離れていて、互いに馴染みがないというのも納得。
そう考えると、静岡県というのは、様々な要素が詰め込まれた興味深い地なのかも。
そして、Uターンのお話。
小畑くんが、都会で一旗なんて語ってますが、それに対して雲春くんが、
「勝手に夢見て上京しておきながら『東京砂漠』とか言うのはやめてほしい」
と言っていたのは、なるほどな~と感じました・・・ 「先住民」には笑いましたが!
さらに、りん子さんだけでなく、水馬さんもUターン組だったとかで、
話が盛り上がっていたのは、なかなか面白い所でした。
2人とも東京から静岡へ帰ってきたことを、「挫折」「負け」と捉えているあたり、
似た者同士で仲良くなれそうな雰囲気でしたが、そこを勝ち負けという価値観で
判断しないのが、ブラック企業に勤めていたハッチさんだったのは、興味深いかも。
などなど、静岡の東部西部の話から、Uターンにまつわる心情まで、
色々と面白かった今回でしたけど、まだまだ静岡は奥が深そう(伊豆とか)ですよね。
そんな所に期待しつつ・・・ 今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●毎日がインドアライフ (沼江蛙 先生)
一家全員、ひきこもり!?
小夜さんは、ひきこもりを脱したい!
・・・のですが、両親も姉も、みんな「ひきこもり」のため困難。
そんなひきこもり家族を描いた4コマ作品になっています。
母・朝子さんに、なぜひきこもりになるのを止めてくれなかったのと迫る小夜さん。
でも、なんだか説得力ありすぎる言葉で、諭されていて笑!
たしかに、ひきこもりに「ひきこもるな」言われても・・・ね(^^;
しかし姉・真昼さんは、ひきこもりなのにひきこもりに説教しているし、
父・夕太さんは筋金委入りのひきこもりだしで、家族全体が多様なひきこもり
という点が面白味になっています。
美容院へ行くのも、美容師さんと会話が気まずいとか、
訪問客には居留守が基本だとか、これぞひきこもりな思考・行動も納得感ありました。
引っ越してきたお隣さんとの交流も、どうなるのか気になりますし、つづきに期待です!
●課長と私のおかず道 (梨尾 先生)
ごはんに合うおかずとは・・・!?
保志実里さん(22)は、新米会社員。
彼女の上司である南条課長は厳しい人で、苦手としていましたが、
ある日、彼の食事を見たことで、興味津々に・・・
仕事中の課長さんは厳しく、委縮してしまう実里さん。
そのため、なかなか仕事に慣れないと悩んでいますけど、
そこから「食」を通じて、課長へのイメージが変わってゆくのだから面白い。
実里さんの気を引いた課長の料理。
コーンポタージュを使って、おかずにするというあたりで、
実里さんは驚いていたようですが、確かに、これは美味しそう。
「ご飯とおかずが生み出す可能性は無限大」とおっしゃる課長さんの、
普段の厳格さとは一味違った愛嬌と言いますか、ユニークな雰囲気が楽しいですね。
当然、他にもご飯とおかずの組み合わせは様々なあるのでしょうし、
それを求め続ける「おかず道」、興味津々ですので、つづきに期待です!
【最終回!】
●リビングにGペン (四ツ原フリコ 先生)
女性3人、男性1人のルームシェア生活も・・・ 最終回!
最後は、ゆうみさんにかかってきた電話が、新たな道を開くことに!
賞をとることができたゆうみさん、皆から祝福されています。
それもこれも、漫画を完成させることができたためであり、
そこには、ヒロミくんの存在があったから、というのは、面白い所。
といっても、色気のある話ではなく、スケジュール管理等のサポートなのですが(^^;
そこからヒロミくんが、目を付けた人に漫画を描かせようとすることにかけては
粘着質であるとか、鈴子さんもその恩恵(?)にあずかったことがあるとか、
意外な話が聞けて面白かった!
また、ゆうみさんだけでなく、佳代子さんのBL作品の評価もしていて、
ヒロミくんが漫画好きであることが、よくわかったのは好感触でありました。
などなど、最後はゆうみさんのハッピー話から、みんなハッピーといった雰囲気で、
素敵なシメとなっていましたけど、何というか、早い終了だったのは、ちと残念。
女性3人に男性1人のルームシェアという、ちょっとしたドラマを期待させるような
シチュエーションが、もったいない気がしてしまって・・・
登場人物の個性はもちろん、そうしたドラマ性にも魅力のある作品だったと感じます。
もっと読んでみたかったのですが、それでも、楽しませていただきました!
【新人賞@まんがタイムスペシャル 拡大版!】
●林さんは生徒会長になりたい (いつみまお 先生)
少女には夢がある・・・
林さんの夢は「生徒会長になりたい」というもの。
クラスメイトの森くんに、そのことを力説してますが、彼は関心ないようで、
そんな2人のやりとりが面白い4コマ作品になっています。
会長になるべく、何が必要なのか考え、行動する林さん。
その実践に付き合わされる森くんと、一見、森くんが振り回されているように
思えるのですが、実際は空回りする林さんと、観察・ツッコミ役の森くんが面白い。
そして、実は森くん以外、話せる人がいないらしい林さん。
勉強も苦手、運動も苦手で、それで生徒会長をめざすというのだから、野望が高い。
それでも、やたらと絡んでくる林さんを、森くんも悪くは思っていないようで、
そうした2人の関係にも注目といった感じでしょうかね。
何より、林さんの言動の可愛らしさが、大きな魅力になっていますし、
彼女の生徒会長への道を、森くんがどのようにサポートするのか気になりますので、
ぜひとも、つづき~!