五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月の河合荘

2014年10月02日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2014年11月号より

 今月の『蒼き鋼のアルペジオ』感想はこちら

 

 

 

 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 

 

 

 

 

●僕らはみんな河合荘 (宮原るり 先生)

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 コミックス6巻は、11月29日発売予定!

 そんな今回、トビラのカラー絵で、物憂げな律さんが美麗でしたね。

 美しく豪華な花飾りと、律さんの表情の重なりが生み出すハーモニーは絶妙でありました。

 

 それはともかく、冒頭、書生喫茶を訪れる林さん。

 そこで彼女が見たのは、宇佐くんと椎名さんが2人きりで、仲睦まじく会話している場面!

 はじめ林さんは、宇佐くんが律さんと来ているものと思っていたようで、

 「やれやれ」という程度だったものの、椎名さんと一緒の宇佐くんを見て驚いています。

 本の話もしたがっていましたし、相手が律さんであれば問題なかった、という印象。

 このあたり、ちょっと気になるポイントでした。

 

 

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 一方、勉強会での律さん。

 前回のことがあって、少し元気のない律さんでしたけど、

 高橋くんが本好き、しかも趣味の合うことを知って、目を輝かせ始めてます(^^;

 広瀬くん「河合の電気がついた」という表現が的確すぎて、私も高橋くん同様、噴きました!

 

 そして、本の話題で盛り上がる律さんたち。

 律さんが宇佐くんと打ち解け始めたのも、本(だけではないけど)がきっかけと考えますと、

 趣味もばっちり合いそうな高橋くんとの関係も、親密になっていく可能性が大きそう?

 高橋くん、素でイイ人っぽいですし。

 

 

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 書生喫茶へと走る律さん・・・

 まだ宇佐くんがいると思って、律さんは急いでいるわけですよね。

 息を切らして駆け込んでくるシーンに、けなげさを感じてしまいましたよ。

 

 けれどそこにいたのは、林さん。

 彼女は律さんに、宇佐くんはもう帰ったことを告げますが、

 どことなく意地悪に、彼が「後輩」と仲良くしていたことを強調しています。

 ところが、律さんは「後輩」=佐久間くんだと思っていて、林さんの“攻撃”にも平常心。

 その態度にイラ立ったのか、林さん、ますますエスカレートしてゆき、

 ついに律さんが、「後輩」=椎名さんだったと察したことで、事態は急変!

 

 林さんは、律さんに多少の揺さぶりをかけられれば良い

 くらいの気持ちだったと思うのですが、律さんが平然としていたため、

 宇佐くんが「後輩」といかに仲良かったか、まくしたててしまったのでしょうね。

 だからこそ、「そーゆー顔は最初からしてよ・・・」のセリフが出てくるわけで(^^;

 

 ただ、林さんも黒川くんに標的を移しているはずなのに、

 だいぶ宇佐くんと律さんの関係を気にしますよね~。

 このあたり、宇佐くんに心を残しつつも、彼が律さん狙いであることを知っているため、

 何とか別の人間を好きになろうとしている雰囲気が感じられるのですけど、いかがでしょう。

 黒川くんが好きというのも、おそらく本当なのしょうが、

 律さんへの態度を見ていると、宇佐くんへの未練のようなものが察せられる気もします。

 

 

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 律さんの心・・・

 やや落ち込み気味に河合荘へ戻って来るや、路上で固まってしまう律さん。

 宇佐くんと椎名さんの“決定的瞬間”を目撃してしまい、動けなくなっているのですが、

 いや、これは確かに一瞬、驚きますわ!

 

 いっしょに見ていた麻弓さんが、スタンガン片手に笑顔で跳びこんでいるのは大笑い!

 でしたけど、まあ、色々あってひと段落、誤解も解けて一安心・・・

 と思いきや、律さんの心は、かなり沈んでしまっている模様。

 誤解とはいえ、宇佐くんと椎名さんを見て浮かべた表情が、もう切なすぎましたね(;;)

 

 

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 麻弓さんの釘さし。

 いつもなら青春ぶち壊しにいそしむ麻弓さんですら、

 律さんの切ない顔を見て、大いに危機感を覚えている様子。

 まったく気付いていない宇佐くんに、釘をさしていますけど、

 これも律さんを心配してのことですからね・・・ シロさんの言うとおり「優しい」ですわ。

 そんな麻弓さんが珍しかったのはもちろん、彼女の根っこのようなものが見れて、よかった。

 

 

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 そして、時は動き出す・・・

 律さんの様子を見ようと、勉強会をのぞきに行った宇佐くんが見たもの。

 ついに、この時がやってまいりました。

 今までは律さんが揺さぶられまくりでしたけど、今度は宇佐くんが大いに揺れる番。

 

 高橋くんと仲良く話をしている律さんを見て、さすがの宇佐くんも衝撃を受けています。

 ここでのモノローグが、心に響く見事さでしたね・・・

 「変わったことを知ってて 変わっていくことを知ってて なのに」

 これにつづく言葉が、彼の焦りを予感させるのに、充分でしたよ。

 そう、意中の相手しか見えないと、勘違いしがちですが、周囲にも人はいるのですよね。

 

 冒頭、宇佐くんと椎名さんが向き合って、仲睦まじく会話する場面から始まりましたけど、

 最後は、律さんと高橋くんが向き合って、微笑み合う場面でシメるというね・・・

 この嵐を予感させる組み合わせの絶妙さに、感じ入ってしまいました。

 

 さて、ここから物語は、どう進んでゆくのか?

 律さんは、宇佐くんと椎名さんの関係に、心穏やかならず。

 宇佐くんは、律さんと高橋くんの関係に対し、どのような想いを抱くのか、どう行動するのか。

 様々なことが気になりつつ、今後も楽しみです!

 ・・・でも、次号は休載とのことー!! この場面で1ヵ月、間空くとか拷問ですよ!!!

 

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想

 


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
特に今月号は、管理人さまの感想を心待ちにしてお... (河合僧)
2014-10-03 00:40:38
特に今月号は、管理人さまの感想を心待ちにしておりました。全体的な流れは、高橋くんがいい人というのも含め同感ですね。

仰る通り、今月号は、表紙から通常と異なり、宇佐?律両者の「意識改革」並びに想像できる相手の存在が恋愛に「油を注ぐ」が底とする流れの折り返し点となり、山場であるといっても過言でない内容でした。

高橋くんと律さんは、趣味も合い、また共有する時間も長くなることから、親密になるのは、時間の問題でしょう。ただ、主題から考えると、付き合うところまでは多分行かないでしょうが、とかく、高橋くんが興味を持って近づいている点で、宇佐くんには、時間もない。どうするんでしょうか?

この点で、「女装探偵」を皮切りに読書をするようになった。という部分が大きな根拠として埋め込まれていると、私は思います。
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林さんは、宇佐くんに未練を???感じているでしょう... (河合僧)
2014-10-03 09:16:09
林さんは、宇佐くんに未練を???感じているでしょう。5巻文化祭からも、その様子が伺えます。
しかし、林さんが宇佐?律にこだわる点についてですが、これは2人が相互に踏み込まず、自分達以外の存在が目に入っておらず、機会も失わない。と考えているかのような振る舞いが、かつて宇佐くんに対して、引っ込み、機会を逸した後悔から、2人にもどかしさを覚える。という感じに私には見えます。
そこで、宇佐くん?椎名さんと、そして律さんに相変わらず、そう取れる行動が目につき、律さんに突っかかった。しかし、すでに律さんは危機感を抱いていたんですね???
前に続き、長文失礼しました。
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河合僧さん、コメントありがとうございます! (67)
2014-10-04 17:01:51
河合僧さん、コメントありがとうございます!

そうなんですよね、「女装探偵」がきかっけということがポイント高いのだと思います。
高橋くんの意識は律さん寄りのようですから、彼の今後のアプローチが気になる所。
それに対しては、律さんよりも宇佐くんの反応に注目なのでしょうね。
律さんは「本好き」に大きく反応するだけでしょうから・・・

そして林さんについても、おっしゃる通りだと思います。
早よくっつけ的おせっかい感が、うずいているのかと(^^;
もはや宇佐くんの気持ちはハッキリしているし、律さんもそうした雰囲気あるのだから、
時間の問題と思いきや、ひと波乱ありそうという点で、やきもきしている印象です。
それもこれも、彼女にとって宇佐くんがある種特別であるから、
というのはありそうです
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管理人さま。ご返答感謝します。「女装探偵」を更... (河合僧)
2014-10-05 05:38:03
管理人さま。ご返答感謝します。「女装探偵」を更に深堀してみます。これは、何の根拠なのか?
①律さんと、高橋くんの嗜好は、近似している。
②高橋くんは、宇佐くんの要素を併せ持っていて、だがより大人でいい人である。
③高橋くんは、律さんにとって、宇佐くんに喜んでもらえるような本の選定を、支援できる存在である。
④これ以外。またはミスリード。

この①か②または、両方である場合、本文や先のコメントで管理人さまが仰せになった通りのご感想の通りの事態となるでしょう。

しかし③の様な事情を含めて考えると、今月号の風景は変わります。例えばこの場合、律さんは「宇佐くんのため」という目的を背景にしていることになります。そしてその動機は、自身の「甘え」を早期に無くすこと。(優しさを当然として、受けるだけの状態?)この時、彼女が高橋くんにした「お願い」における、オススメ本には「紹介したい」「読みやすい」「読書の興味が深まる」等の条件が加わることになります。加えて律さんが高橋くんに条件を告げていた場合、実は今月号最後の高橋くんは事情を察して、支援している。という推測も成り立ちます。この見方をとるとして、高橋くんのチョイスは、支援者としての視点である可能性の方がわずかに優勢であるように、私には見えます。

実際のところ、高橋くんにしても、現段階において、律さんの傍らに男子がいて、彼が彼女を変えたのだという認識はあるでしょうから。(5?8?10月号より)

ただし宇佐くんには、コトの背景が分からないのがネックです。なので、もしこの仮説が正しいとすれば、あのラノベがキーアイテムとなり、一悶着起きることが予見出来ます。そしてそんな彼に、意識の問題を気付かせる役回りが、椎名さんであり、既に彼女は律さんの不安げな様子を察している状態かもしれない。(8?11月号)という可能性をも、今回の律?高橋の、位相から類推できます。(この場合、正しい忠告を律さんには林?前村が、宇佐くんには真弓?彩加が既にしていたが、感情が先立ち、耳に入らなかった。という構図を、暗に被せていることを前提とします。)

キリがないので、ここらで筆を置きます。このテーマで話す場も、ここしかない故の、つまらぬ長文失礼しました。
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河合僧さん、コメントありがとうございます! (67)
2014-10-06 01:45:24
河合僧さん、コメントありがとうございます!

いえいえ、力の入った考察、恐れ入ります。
なるほど、確かに③がポイントとなって、おっしゃる通りのようなこともありえますね。
とくに、「宇佐くんには、コトの背景が分からないのがネックです。」の部分は同感です。

しかし、まだまだ糸が絡んだ段階。
ここからどうなってゆくのか、じっくり見てゆきましょう
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管理人さん。はじめましてコメントします。今知り... (通りすがり)
2014-10-21 22:35:20
管理人さん。はじめましてコメントします。今知りましたが来月休載なんですね。それで気になってネットで調べたらここへ来ました。律は宇佐は変処理だからかまってくれるという思いで自分を抑えてるし、変なままではダメだよねとも思ってそうですね。林や宇佐の悪気ないとはいえ言葉に傷つき、ふつうにいい粉椎名と仲睦まじそうな感じに嫉妬して、あの泣きそうな表情の顔が痛々しかったです。でも宇佐の方もゆっくりで満足した付けが回って高橋に取られそう。であの言葉。。。分かるけど重い。この後どうするんだろう。宇佐も律もちゃんと意識改革して付き合ってほしいですー。
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通りすがりさん、コメントありがとうございます! (67)
2014-10-23 04:33:05
通りすがりさん、コメントありがとうございます!

> 宇佐も律もちゃんと意識改革して付き合ってほしいですー

ですよね、そうなるまでの過程が複雑になりそうで、
どうなることかとハラハラしますけど、河合荘の面々もいることで安心感はあるかも?
椎名さんはともかく、高橋くんが律さんに興味を持ってそうなあたりは気になりますけど・・・

ここで1ヵ月の休載は厳しいですよね。
でも、そのぶん来々月号を楽しみに待ちたい所です!
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