五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 「お気に入り」 マンガ1巻いろいろ

2013年01月10日 | ◆「お気に入り」  マンガ

「お気に入り」マンガ作品の1巻いろいろです。

数が多いので、2回に分けて書きます~。

 

 

 

『王者の遊戯』1巻 (緒里たばさ 先生)

 Ouja_no_yugi_01 Ouja_no_yugi_01_p062_2

 「少年軍師×将軍 バディバトル三国志開幕 天才軍師・郭嘉の相棒は誰だ!?」 (オビ文)

 一風変わった「三国志」物語。

 主役は郭嘉。 諸葛孔明などに比べると知名度は落ちますが、三国志では有名人。

 そんな彼が、“軍師”になるべく職を求めますが、どうにも上手くいかず・・・

 

 と始まる物語。

 やがて、蘭と名乗る武人と出会い、彼との関係を軸にしながら、

 袁紹軍での軍事演習や、軍師たちとのやりとりなどが描かれることになります。

 しかし、この作品の異質な点は、軍師が少年であるという点。

 彼らは成長を止めた存在であるらしく、それによって特殊能力を得ることができるのだとか。

 この少年軍師が、将軍とバディを組むことによって、強大な力を発揮できるというのが

 本作の大きな特徴となっています。

 

 正直、第1話を連載で読んだ時点では、

 「う~ん、どうなんだろう?」と思ってしまったのですが、

 コミックスを読むことで、これはこれでアリと考えられるようになりました。

 当初は、正統派な三国志を読みたいという願望があったもので(^^;

 

 また、蘭という三国志では何者かわからない人物の存在も、興味を惹かれるところ。

 主人公が郭嘉であることと、少年軍師と将軍バディが戦局の行方を左右するらしいこと、

 これらの特徴が物語をどう動かしてゆくのか・・・

 三国志好きなら、誰と誰がバディを組むのかを考えて楽しむこともできそうです。 期待!

 

 

 

『うどんの国の金色毛鞠』1巻 (篠丸のどか 先生)

 Udon_no_kuni_no_kinirokemali_01 Udon_no_kuni_no_kinirokemali_01_p_2

 「かわいくて、笑えて、たまにホロリとする のほほん二人暮らしの物語!!」 (オビ文より)

 故郷・香川へ帰ってきた、俵宗太30歳。

 実家のうどん屋は継がず、東京での仕事をつづける気でいる彼でしたが、

 小麦どろぼうの少年との出逢いを経て、故郷の空気になじんでゆく日々を送ることに・・・

 

 といった感じの物語。

 小麦どろぼうの少年に、なつかれてしまう宗太。

 しかしこの少年には、なぜか耳や尻尾が生えていて・・・?

 何だかんだあって、ポコと名付けた少年と暮らすことになり、

 この2人の生活が、忙しくも長閑な雰囲気で、心地よさを感じさせてくれます。

 

 ポコの可愛らしさ、宗太の友人・知人との交流、故郷になじんでゆく過程。

 そうした情景が楽しかったり、しみじみしたりと、のんびり良い感じの作品になっています。

 

 

 

『向ヒ兎堂日記』1巻 (鷹野久 先生)

 Mukai_usagido_nikki_01 Mukai_usagido_nikki_01_p076

 「妖怪ノ悩ミ相談、ヨロズ承リマス。」 (オビ文より)

 時は明治時代。

 謎の貸本屋を舞台に、妖怪の悩み相談を解決したり、

 妖怪たちの交流が描かれたり、はたまた、官憲の取り締まりをしのいだりの物語。

 

 貸本屋の主人・兎崎伊織は、妖怪が視えてしまう人間。

 彼を中心に、猫又の銀、化狸の千代などが、本屋を訪れる妖怪の悩み相談に応じます。

 “牡丹の花”を植えかえる依頼、不思議な金魚からの頼みごとなどをこなしつつ、

 妖怪との交流が穏やかに、ハートフルな雰囲気で描かれる内容。

 

 また、伊織が妖怪を視ることができるのには理由があり、

 そのことを伊織自身が探っていることや、政府が妖怪関連の書籍を取り締まっているなど、

 様々な方向からのアプローチが存在し、飽きさせない物語となっています。

 

 

 

『南Q阿伝』1巻 (光永康則 先生)

 Naquaden_01 Naquaden_01_p013_2

 「カワイイ神様が日本を救う!? 救国×鎮守ミッション、スタート!!」 (オビ文より)

 高校生・神田太郎の特技は、3階から飛び降りる事。

 そんな彼の前に現れた謎の少女・南久阿は、太郎のことを「太郎丸」と呼びますが・・・

 

 と始まる物語。

 わけもわからず、謎の少女から逃れる太郎でしたが、

 やがて南久阿から「日本の危機」を知らされ、その戦いに巻き込まれることになります。

 妖怪や神々が登場しての大混乱。 その裏に潜む敵との戦い。

 なぜ太郎が、3階から飛び降りることができるのか?

 そこに南久阿が彼を求める理由があって、ゆえに太郎は戦力となるわけですが、

 この2人の「日本を守る」戦いが、痛快に、時に容赦なく描かれます。

 

 八咫烏や火車など、有名な妖怪が登場する物語は、

 おどろおどろしい雰囲気を醸し出しつつも、シャープな絵柄で軽快に楽しませてくれる印象。

 南久阿さまのおごそかな可愛らしさもですが、

 私は太郎くんと先生の“誤解セクハラ”なやりとりが好きですね~。 面白いです!

 

 

 

『シュヴァリオン』1巻 (嵐田佐和子 先生)

 Fullmetal_knights_chevalion_01 Fullmetal_knights_chevalion_01_p0_2

 「“最終回の続き”を生きるヒーロー」 (オビ文より)

 かつて強大な敵を倒し、平和を取り戻したヒーロー・シュヴァリオン。

 その1人・レッドの平和な日々を描いた物語・・・

 

 ですが、なぜかメンバーの中で彼だけが変身が解けないまま。

 ゆえに普通の生活を送ることができず、不審者扱いされる毎日。

 しかも、パワーはヒーローのままなので、やることなすこと大げさすぎて大迷惑という、

 とんでもない存在になっちゃていて、そうした状況が面白おかしい内容になっています。

 

 それでも、ヒーローとしての情熱は持ち続けているレッド。

 フビンな境遇にいる彼ですが、ムダに熱かったりするその姿勢は、なかなか好感もてます。

 また、かつての仲間たちも登場して、普通に生活している様子は、レッドと対照的。

 そんな仲間たちとの交流も楽しい要素です。

 どちらかといえば元に戻るための方法をさがして、てんやわんやする展開が多めですが、

 私はも少し、「元ヒーローがすごす日常」を見てみたい気もしますね~。

 

 

 

『ワンパンマン』1巻 (原作:ONE 先生/漫画:村田雄介 先生)

 One_punchman_01 One_punchman_01_p093

 一撃必殺ヒーローの活躍?を描いたギャグ物語。

 ワンパンチであらゆる敵を倒してしまうヒーロー“サイタマ”。

 彼がくりひろげる戦いが、その強さゆえに滑稽にみえてしまう面白さ!

 

 まず、サイタマが強すぎる!

 環境汚染から生まれた強力な怪人も、究極のステロイドで「最強」となった男すらも、

 一撃で倒してしまうのは凄まじい・・・ のだけど、敵が妙にシリアスなだけに、

 そのワンパンチでついてしまう決着が、可笑しさを醸し出している作品です。

 

 これで話が続けられるのか?

 と読み始めた当初は思ったものの、これが見事な話づくりで飽きさせない!

 時にピンチ(?)に陥ったり、謎の組織が現れたり、サイタマに憧れるヒーローが登場したり、

 次から次へと面白さが増してゆきます。

 

 自分の強さに飽いたヒーローの戦い。

 それがギャグ的に展開する様子が楽しくてたまりません。

 2巻も同時発売されていて、これまた妙なライバル(?)が登場したり、

 まだまだ加速する面白さ。 期待作です!