2013年2月号
表紙は、お年玉をもってお正月ムードただよわせるらいかさん!
他、1富士=椿さん、2鷹=コズリさん、3ナスビ=なにげ3姉妹と、めでたい絵柄です。
今月の「厳しさの裏側にあるもので賞」は、『もっと!夫婦な生活』より、みえこ母!
今回、お母様がやって来るの巻。 みえこさんのお母様は、なにかと厳しいお方。
引っ越し時と同じ状態=ダンボール山積みを見つかれば、ただじゃすまないと、
みえこさん怯えてますが・・・ なんてお話で、案の定チェックが厳しかったわけですが、
それでも手際のよさはさすが。 あっという間に片付けてしまう様子が、爽快でしたね~。
さらに、そんなみえこ母について語る、みえこ父の言葉に感銘を受けてしまったりも。
お母様の厳しさの裏側にある心情が感じられて、微笑ましい気持ちになりましたよ!
【今月のピックアップ!】
●まりかちゃん乙 (ユキヲ 先生)
大晦日、まったりすごす、まりか&ゆな・・・
と思いきや、相変わらずムダにネガティブなまりかさんが面白い。
「来年もまりかたち、高校2年生なのかな」というセリフには、
一瞬「留年?」とか思っちゃいましたけど、そうじゃなくてメタ発言なんですね(^^;
サ〇エさん時空ならぬ、まりかちゃん時空。
そこで、大学生になった自分たちを想像し、またもムダに落ち込むまりかさん、ウザい(ォィ
ゆなさんは普通に楽しい“未来”を想像したようですけどね。
まりかさんは、それを知って自戒してますけど、いつまでもつ決意やら(^∀^;)
さらに、そこへ新年を迎えてやって来る2人・せいら&りの。
しかし、ここでまりかさんとせいらさんの、いつも通りの争いが!
相変わらずだな~と思っていたら、最後のまりかさんの新年の挨拶がヒドすぎた!!
せいらさん、顔歪んでるやないですか(;´Д`) いいのか、これェ・・・?
などなど、ものすごいインパクトのある新年のご挨拶。
あけましておめでとうございます! ということで、今後も楽しみです!
●恋に鳴る (山名沢湖 先生)
今回の音は「ドキドキ」!
高校の頃、お付き合いしていた吉田くんと、久しぶりに会う園山さんのお話。
吉田くんの転校により、なんとなく疎遠になってしまった2人。
けれど彼が大学進学で戻ってくるというので、2人は会うことになったのですが・・・
かつては、吉田くんの隣を歩くこともできなかった園山さん。
でも久方ぶりに会った彼には、普通に接することができて、普通に会話できています。
ただ、懐かしいとは思いつつ、吉田くんに“その気”はないだろうな、とあっさり風味。
高校の頃のときめきは、もう今はない?
そして2人で食事することになり、そこで吉田くんから告げられたのは、
転校を言い出せなかった謝罪の言葉でしたが、園山さんも彼を振り回していたことを
謝る流れになって・・・ という展開。
そこから、「ドキドキ」へつながるお話が、
初めての恋のぎこちなさを、時間を置くことでゆるく受け止めつつも、
やっぱりまだまだ初心な乙女心を思わせて、まぶしい楽しさ。
これは素敵な恋だな~・・・ と感じてしまう終盤の2人が、とても微笑ましかったです!
まさに恋する音=「ドキドキ」。
けっこうストレートにきたな、と思ったのですが、ドキドキが出るのが1か所だけ!
これは見事な描き方。 まさに“恋に鳴る”、素敵な音でありました。
そうした余韻を覚えつつ・・・ 今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●いぬにほん印刷製版部 (瀬野反人 先生)
印刷製本会社に入社した新人女性の、明日はどっちだ!?
紙谷なほ子さん、入社したはいいものの、研修なしでいきなり配属!
営業部の元本さんにつれられて、希望の部署を通り過ぎ、行き着いた先は・・・?
犬日本印刷は「研修の墓」がある会社。
つまり忙しすぎるため、新人は研修なしで即仕事ということで、紙谷さんも例外でなし。
というお話だったわけですけども、戸惑う紙谷さんの驚きっぷりがいちいち大げさで、
その姿が面白さを感じさせてくれるので、さほど窮屈さは感じませんでしたね。
とくに、新しい本の臭いをかぐとトリップしてしまう体質には、一瞬なにごとかと(^◇^;)
そして紙谷さんが配属された製版部は、多忙な部署らしく不安が募るものの、
なにかと可笑しい様子が、暗さを感じさせない点はよいかもしれません。
がんばれ紙谷さん! ・・・と応援しつつ、次号も掲載っぽいので、つづきが楽しみです!
●半熟やおよろず (けんち蛍 先生)
八百万の神が住まう日の本にて、神サマになるべくがんばる見習いさんのお話。
鳴さんは、神サマ見習い。
ドジで勉強苦手だけど一生懸命。 そんな彼女がなりたい神サマとは・・・?
高天原学園という神見習いの通う学校で学び、
資格を取得し、就職することで神となるシステムのようで、
さすが「八百万の神」といった様子が面白い(´▽`;)
そこに鳴さんの天真爛漫さと、ドジッ子ぶりが重なって、
楽しい4コマ作品となっていますね。
終盤、お財布を落として、友人たちと中つ国=地上へ降りる鳴さん。
この天地をつないだ空間の行き来も、舞台設定として、いろいろ楽しませてくれそうで、
期待したい要素になっていますので、つづきを楽しみにしております!
【最終回!】
●東京! (カワハラ恋 先生)
なんと、最後は卒業式!?
卒業証書を受け取ったり、仰げば尊しで涙を流すたまさん。
これはしみじみしちゃいますねえ・・・ と思ったら、上級生の卒業式で泣いてる!
知り合いいないのに(;´∀`) さすが、たまさん。
まあしかし、それというのも、自分の卒業式を想像しての涙ということで、
豊かな想像力ではあるのですが、ムサ子&文ももらい泣きしちゃっているのをみると、
やっぱりしみじみしてしまいますよね~。
そうした、ほんのり寂しさを感じさせるところが、最終回っぽいシメとなっていました。
浅草くんの真実には驚きましたが、巣鴨くんが出てこなかったのは、これいかに?
浅草くん勝利の布石・・・なんてことではないと思いますが、ちょっと気になりましたよ!
ちょっとだけ恋模様が垣間見える内容でもありましたが、
最後はいつもの3人で迎える終幕。
たまさんの2人に対する心情を感じさせるラストが、ほどよい青春の風景でしたね。
他の登場人物その後なども見てみたかったですけどね、これにて完結。
コミックスは出ないらしいので、2.5巻などで補完するしかないですかね。(最終回は未収録)
本作品は、東京の駅名を名前にしたキャラクターたちの
かけあい・やりとりが楽しい4コマでしたが、途中からは名前に関係なく、
それぞれの関係や友情、ほんの少しの恋模様が展開してきました。
全体的に優しい雰囲気だったのは、主人公たまさんのキャラクター性が大きいでしょうが、
ムサ子さんのくせ者ぶりが良い刺激になったり、かと思えば、
文さんのしっかりぶりが話を引き締めたり、3人の個性のバランスが
見事に機能していたように感じます。 ゆえに、面白かった!
終わりは寂しいけれど、次号、カワハラ先生の新作が登場らしいので、そちらを待ちつつ・・・
楽しませていただきましたー!
【新人4コマまんが大賞 今月の一本!】
・今日から楽しい田舎暮らし! (あらい栞 先生)
都会を去り、田舎へ引っ越すことになった少女のお話。
父親の転勤で引っ越すことになってしまい、都会に別れを告げる少女。
まずはその様子が面白おかしく、次いで、田舎へ引っ越してからの戸惑いが楽しい
4コマ作品になっていました。
田舎の生活にショックを受ける都会っ子が、どのように対応・順応してゆくのか・・・
ちょっと見てみたいので、ゲスト登場などを期待です!