五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 『週刊マンガ日本史』つれづれ・・・

2009年11月04日 | ◆マンガ 感想

 

『週刊マンガ日本史』が刊行されています。

私は今のところ、「01卑弥呼(藤原カムイ先生)」 「04聖武天皇(里中満智子先生)」を購読。

さすがに、毎週購読するのはキツイ(^_^;)

 

しかし、中大兄皇子の次が聖武天皇とは・・・

それまでの流れは、里中満智子先生の『天上の虹』などを読め!ということですね!!

・・・まだ終わってない作品ですけど。

(『天上の虹』は「持統天皇物語」、中大兄皇子の娘である持統天皇の生涯を描いています)

  

本誌の方の内容は、ジュニア向け学習マンガなので、簡易にわかりやすいもの。

それはよいのですが、無駄に大きい誌面は・・・どうなんでしょう?

ジュニアシリーズとしては読みやすいのかな??

 

 

【卑弥呼】

「卑弥呼」の方は学習マンガとしては・・・イマイチ。

でも、それもやむを得ないかな・・・と思います。

「卑弥呼」はおろか邪馬台国ですら、ハッキリとわかっていることは少ないのですから(^^;)

 

それゆえに、「占い」によって国政を導いたという女王・卑弥呼のイメージや、

じっさいに陣頭指揮をとっていたであろう弟と卑弥呼の関係に、

見るべきものがあると感じます。

そして、〝日本の歴史のはじまり〟が神秘的に描かれていたのも、面白かったな~。

 

 

【聖武天皇】

「聖武天皇」の方は、やや詰め込み気味な感はあるものの、

そのぶん内容は充実したものであると感じました。

 

『天上の虹』をはじめとする里中先生作品に親しんできた人ならば、

かなり楽しめるのではないでしょうか・・・私とか(^◇^;)

光明皇后(光明子)や元正天皇(氷高皇女)、安倍内親王(孝謙天皇)などなど、

おなじみ?の面々を見れたのは、よかったな~・・・なんて。

 

里中先生の作品では、『女帝の手記-孝謙・称徳天皇物語』のあたりですね。

(それ以前の時代を描く『長屋王残照記』もあります)

 

本誌では、聖武天皇と天皇に関わった人々のことや、天皇ご自身の「仏」への傾倒ぶり。

そうしたことが、わかりやすくイメージに残るような描き方でありました。

 

 

【今後】

4コマ漫画読者としては、『タマさん』森ゆきなつ先生が描かれる

足利尊氏に期待! ちょー期待!!(ちょー言うな) カッコイイぜ尊氏!!!

 

本来なら全て読んでみたいのですが、我が脳内大蔵省が「だ~め」とささやくので無理。

それでも、

・雪舟(藤原カムイ先生) ・シャクシャイン(村上もとか先生) ・杉田玄白(六田登先生)

・勝海舟(安彦良和先生) ・東郷平八郎(柏葉比呂樹先生) ・野口英世(星里もちる先生)

などは、読んでみたいところ。

 

また、 

・源平合戦あたりで「源義経」「源頼朝」が、それぞれ分かれているのはなぜ?

 (奥州藤原氏の話を義経にからめてくるのかな??)

・戦国時代、信長はわかるし、信玄も何となくわかるけど、「明智光秀」が単独なのはなぜ?

 (これは・・・よくわからんです。信長の方面軍司令官の話かなあ・・・)

「石田三成」も単独なのが、よくわからない。 「徳川家康」の〝敵〟だからかな。

 (秀吉の官吏という位置から、豊臣政権運営の話につなげるのかな? もしくは関ヶ原?)

といったことが気になります。

 

いずれの人物も、対になる存在がいるので、

勝者・敗者それぞれの視点で、描いてゆくのかもしれませんね。

 

他には・・・いや、本来なら全部読みたいのですけど、

・近松門左衛門  ・本居宣長  ・木戸孝允  ・尾崎行雄  ・東条英機

あたりに注目でしょうか。

 

 

私としては、あまり「偏り」のない内容を期待しつつ、

今後を楽しみにしておきたいと思います。