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目くらましの「退職金特別プラン」、例えば三井住友信託銀行

2019-04-17 10:22:57 | 株式投資・資産運用
目くらましの「退職金特別プラン」、例えば三井住友信託銀行

たまたまネットで広告を見てということでの例が三井住友信託銀行。
こちらです。

実は私は自分がフルタイムの仕事を退職した後、ここの退職金定期を利用しています。

こちらが私自身が7年前に退職金定期を利用した時の記事。
こちらです。


さて、現在の三井住友信託銀行の広告ですが、
一見すると、まず目立つのが「最大年5.60%」という文字です。わー、退職金だとこんなに優遇してくれるのかと瞬間的には
感じますが、よく見なくてもまず「スーパー定期3ヶ月」と書いてある。期間は1年じゃないのか、「最大年5.60%」と書いてあるけど。

年5.60%ですが、3ヶ月なら、まずこの1/4。だから、1.4%ということ。いや、3ヶ月で1.4%のリターンなら、定期預金として
はまだ、現在のマイナス金利云々の状況下ではすごくいいじゃないか。

それはそうですが、これは税引き前ですから、税金-20.315%が引かれます。だから1.115%ぐらい。

ん、投資運用コースで運用50タイプと小さい字で書いてある。なんで小さい字なんだろう?。なにか都合が悪いのかな?。
で「CLICK」となっているところをクリックしてみると、あーら、利用条件が出現。

これ、さっきの1.115%適用のためには投信250万円以上かファンドラップを新規でなら500万円以上買いなさいということ

で、「上記金利の適用は、当初お預入期間(3カ月・1年)のみとなり、満期日に同期間で自動的に継続します(継続を希望されない場合は、お手続きが必要となります)。
自動継続後は継続時点の店頭表示金利が適用されます。」
と書いてある。

投信やファンドラップには当然、販売手数料や信託報酬のコストがのってくる、って、負担する、払うということですが、
はずですが、その例、どれだけコスト負担がかかるかということは、とりあえず、ここの説明では一切書かれていません。


そりゃ、銀行側は商品とか運用額によつてコストの額や割合が異なってくるので、一概にコストを明示することはできませんとか
言うのでしょうが、つまりはここのコスト負担で、すんごい優遇に見えた5.6%の金利分とかいうのはぶっとんでしまう可能性が
あります。

だったら、運用商品はやめる。となると、優遇定期の金利はなんと1.0% 税引き後では0.796%に低下。しかも、期間は3ヶ月。
3ヶ月だと0.2%程度。2,000万預けると、3ヶ月での実質の手取りリターンは4万円ですね。
普通の定期よりはこれはいいけど、しかし、これでは「優遇されている」感というのは非常に乏しいです。

これ、私が利用した時は1.8%でした。で、この金利は、同様に退職金定期だと、大垣共立とか京都銀行に負けていました。
現状はどうかまで調べていませんが。

超低金利は別に銀行の責任でないといえばそうです。

しかし、個人的な印象で言うと、これは、目くらましの「退職金特別プラン」で、個人としてはまとまった資金である退職金
を取り込もう、それも高コストの運用商品の方に引きずり込もうとする、小ざかしい銀行側の「戦略」に見えます。

まあ、以前から同様のことはありますが、こんな商品の提案をしてくるようなところと本気で付き合おうとは思いません。

かつて、私自身は、退職金定期を3ヶ月で、大垣共立→京都→住友信託と3行で利用しました。いわゆる「退職金定期ころがし」です。

まあ、銀行側にとっては望ましくないお客ということだったでしょう。優遇期間が終わったら、資金はさっさと引き上げてますしね。

なんか「狐と狸の化かし合い」みたいですが、こちらとしては金融機関の提案の中味を、とりわけコスト面で、よく見極めて、
利用するところは利用する、きっぱり断るところは断る(←断り方は「詳しい人がいて相談しているので、ここでは決められません」
でどうでしょうか。実際、わからなかったら、ネットで質問してみたらいいのです)ということにするのがよいと思います。











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