劇場と映画、ときどき音楽と本

オペラ、バレエ、歌舞伎、文楽などの鑑賞日記です

弦楽四重奏 ほのカルテット

2024-03-08 10:54:59 | 音楽
3月7日(木)の夜に東京文化会館小ホールで「ほのカルテット」の弦楽四重奏を聴く。7時に始まり、15分の休憩を挟み、終演は8時50分頃。高齢者中心に8~9割の入り。
曲目はハイドンの作品50-5、モーツァルトの15番、休憩の後にベートーヴェンの7番だった。

ほのカルテットは、芸大出身者のグループで、在学中の2018年に結成されたと解説にあった。第一バイオリンが女性で、後の3人は男性。普段はそれぞれ別のオケなどで演奏していて、時折、グループで活動するようだ。技術的にはしっかりしている印象だが、アンサンブルとしての調和や音楽性という点では、若いだけに、「これから」という感じ。

ハイドン、モーツアルト、ベートーヴェンという王道を行くようなプログラムで、作曲者の個性というか、時代の変化を感じられる構成。サロン的な音楽から、次第に劇的な表現に代わっていく様子がよく分かった。アンコールもハイドンだが、難しそうな技巧的な曲を美しく聞かせた。

女性は黒いシックなドレスだったが、男性がばらばらの服装みたいな印象を受けたが、よく見ると同じデザインのシャツで、色違いを着ていた。青、グレイ、白だが、統一感が感じられず、損をしていると思った。こうしたプレゼンテーションも含めて、全体的に若さに溢れている。ポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデを飲んだような印象。

帰りがけに、いつものスペインバルで軽い食事。ハモンセーラノ、トルティージャ・エスパーニャ、田舎風パテ、イカのフリットスなど。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿