11月29日(月)の夜に、浜離宮朝日ホールで松本和将のピアノを聞く。「世界音楽遺産」と名付けられたシリーズで、年に一度開催していて、今回が5回目。昨年はベートーヴェン年だったので、ピアノ・ソナタを弾こうと企画していたが、コロナ騒ぎで中止となったので、今年の開催となったようだ。御贔屓にしているピアニストなので、楽しみにして出かけた。
ホールは約7割の入りで、学生は安い入場料のためか、若い人も多かった。曲目は前半に「悲愴」と「月光」、15分の休憩後に「ワルトシュタイン」と「熱情」。7時開演で、終わったのは8時50分ごろ。どれも松本氏の演奏で聞いたことがある曲だが、今回はホロヴィッツが愛用していた1912年製のスタインウェイを使っての演奏だというので、ピアノの音色も楽しみにしていた。
ホロヴィッツはこのCD75 の製造番号156975のピアノを愛用して、世界各地のコンサートにも持って回ったらしい。それが日本にあるということは全く知らなかった。確かに音色を聞くと、ピアノ線の音がオブラードに包まれずに、直接聞こえるような響きで、マイルドで柔らかくなった最近のピアノとはちょっと違った音がした。ホロヴィッツの録音を聞いていても、現在とは音色が違った印象を受けたが、それは録音技術のためと思っていたが、実際にピアノがそういう音を出していたと知って、改めて驚いた。
松本氏の話によると、この響きが新たなインスピレーションを掻き立てて、演奏していても気持ちが良いらしい。僕も聞いていて、最初はちょっと粗野な音だと感じたが、聞いているうちに、これが本来のピアノの音ではないかと思えてきた。
松本氏の演奏は、従来にも増して力強いもので、フォルテは本当に強く、ピアノは美しく響かせた。最後の「熱情」の終わり近くは、こんなに早く演奏したっけ?と思うほどテンポの速い、「熱情」と呼ぶにふさわしい演奏だった。
来年も同じピアノを使って、リストの演奏会を開催したいと言っていたので、楽しみだ。
家に帰って、作っておいたおでんで夕食。寒くなるとおでんがおいしい。飲み物は大吟醸。
ホールは約7割の入りで、学生は安い入場料のためか、若い人も多かった。曲目は前半に「悲愴」と「月光」、15分の休憩後に「ワルトシュタイン」と「熱情」。7時開演で、終わったのは8時50分ごろ。どれも松本氏の演奏で聞いたことがある曲だが、今回はホロヴィッツが愛用していた1912年製のスタインウェイを使っての演奏だというので、ピアノの音色も楽しみにしていた。
ホロヴィッツはこのCD75 の製造番号156975のピアノを愛用して、世界各地のコンサートにも持って回ったらしい。それが日本にあるということは全く知らなかった。確かに音色を聞くと、ピアノ線の音がオブラードに包まれずに、直接聞こえるような響きで、マイルドで柔らかくなった最近のピアノとはちょっと違った音がした。ホロヴィッツの録音を聞いていても、現在とは音色が違った印象を受けたが、それは録音技術のためと思っていたが、実際にピアノがそういう音を出していたと知って、改めて驚いた。
松本氏の話によると、この響きが新たなインスピレーションを掻き立てて、演奏していても気持ちが良いらしい。僕も聞いていて、最初はちょっと粗野な音だと感じたが、聞いているうちに、これが本来のピアノの音ではないかと思えてきた。
松本氏の演奏は、従来にも増して力強いもので、フォルテは本当に強く、ピアノは美しく響かせた。最後の「熱情」の終わり近くは、こんなに早く演奏したっけ?と思うほどテンポの速い、「熱情」と呼ぶにふさわしい演奏だった。
来年も同じピアノを使って、リストの演奏会を開催したいと言っていたので、楽しみだ。
家に帰って、作っておいたおでんで夕食。寒くなるとおでんがおいしい。飲み物は大吟醸。