1月28日(土)の昼に、東京オペラシティで小林愛実のベートーヴェンのピアノ協奏曲3番を聴く。東京シティフィルの定期演奏会で、指揮は高関健。シティフィルなのでガラガラかと思ったら、ほぼ満席なので驚いた。一昨年のショパンコンクールで、小林愛実が4位に入賞したというニュースを聞き、一度聞いてみたいと思っていたが、なかなか機会がなく、先日は幼馴染の反田恭平と結婚して、もうご懐妊との報道もあったので、産休に入る前に聞いておこうと思い、慌ててチケットをとった。週刊文春のオンライン版によると反田は再婚らしいが、舞台に立った小林からは、結婚に喜ぶ新妻という幸福感は感じられなかった。
さて、プログラムはドイツ物でベートーヴェンとリヒアルト・シュトラウス。最初にベートーヴェンの「献堂式」序曲があり、小林のピアノ協奏曲3番。20分の休憩の後、シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」。15分ぐらい前に会場に入ると指揮者の高関が曲目解説をやっていた。かなり多くの聴衆が聞いていたので、高関は毎回説明をしているのだろうか?これを楽しみにしているファンもいるかもしれない。
テレビで見た映像から、何となく小林は力強く情熱的に演奏するのではないかと、勝手に思い込んでいたが、実際に聴くと端正に譜面通り演奏した印象で、特段の「情熱」は感じられず、上手には弾くが平凡。それでも、今後はまた演奏が変わっていくかもしれないので、今の時期に聴いておいてよかったと思う。
後半のリヒアルト・シュトラウスは45分の大曲で、編成も大きく、やたらと音が多い曲。標題音楽で「英雄」とは誰を指すのかという解釈で、シュトラウス自身だとする解説も多いが、それの根拠は、後半でシュトラウスの曲が回想的に使われているからだろう。実際に聴くと、英雄の描き方は軍隊調の小太鼓やトランペットであり、どう聞いても「軍隊」のイメージ、シュトラウスとは思えない。1899年の初演だから、帝国時代の英雄を漠然と描いたものではないかという気がした。
高関の指揮は丁寧というか、教え諭すような指揮ぶりで、オーケストラは懸命にそれに従った印象。大編成で複雑な曲だけに、破綻せずに演奏したのは立派だが、音のまとまりという点では今一つの印象だった。
帰りにスーパー-で食材を買って帰り、家で食事。豚スペアリブのバルサミコ酢煮込みを作って食べる。飲み物はボルドーの赤。
さて、プログラムはドイツ物でベートーヴェンとリヒアルト・シュトラウス。最初にベートーヴェンの「献堂式」序曲があり、小林のピアノ協奏曲3番。20分の休憩の後、シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」。15分ぐらい前に会場に入ると指揮者の高関が曲目解説をやっていた。かなり多くの聴衆が聞いていたので、高関は毎回説明をしているのだろうか?これを楽しみにしているファンもいるかもしれない。
テレビで見た映像から、何となく小林は力強く情熱的に演奏するのではないかと、勝手に思い込んでいたが、実際に聴くと端正に譜面通り演奏した印象で、特段の「情熱」は感じられず、上手には弾くが平凡。それでも、今後はまた演奏が変わっていくかもしれないので、今の時期に聴いておいてよかったと思う。
後半のリヒアルト・シュトラウスは45分の大曲で、編成も大きく、やたらと音が多い曲。標題音楽で「英雄」とは誰を指すのかという解釈で、シュトラウス自身だとする解説も多いが、それの根拠は、後半でシュトラウスの曲が回想的に使われているからだろう。実際に聴くと、英雄の描き方は軍隊調の小太鼓やトランペットであり、どう聞いても「軍隊」のイメージ、シュトラウスとは思えない。1899年の初演だから、帝国時代の英雄を漠然と描いたものではないかという気がした。
高関の指揮は丁寧というか、教え諭すような指揮ぶりで、オーケストラは懸命にそれに従った印象。大編成で複雑な曲だけに、破綻せずに演奏したのは立派だが、音のまとまりという点では今一つの印象だった。
帰りにスーパー-で食材を買って帰り、家で食事。豚スペアリブのバルサミコ酢煮込みを作って食べる。飲み物はボルドーの赤。