劇場と映画、ときどき音楽と本

オペラ、バレエ、歌舞伎、文楽などの鑑賞日記です

バティストーニ指揮の東フィル

2024-03-10 10:09:31 | 音楽
3月9日(土)の昼に文京シビックセンターで、アンドレア・バッティストーニ指揮の東京フィルを聴く。3時開演で、15分間の休憩を挟み、終演は4時55分頃。ほぼ満席。客層は年金生活者中心。

プログラムは最初にラフマニノフのピアノ協奏曲3番で、ソリストは阪田知樹。阪田のは大柄で、手も大きく指も長く見えたので、リストやラフマニノフを弾くのみ向いているかも知れないと思った。1階席の中ほどで聴いていたのだが、文京シビックセンターでのピアノの音は天井の方へ飛んでいく印象で、音が直接聞こえにくい印象。どこのホールでも、ピアノの音はなかなかうまく聞こえないなあと思う。

阪田の演奏は何しろ指が早く動き、超絶技巧系。バッティストーニもそれに合わせて、ぐんぐんとテンポを早めた。オケもあんなに早く演奏できるんだと感心した。ラフマニノフらしい情感は感じさせなかったが、最後は速いテンポで盛り上がった。こういう演奏もありなのかも知れない。阪田はアンコールでリストのハンガリアン狂詩曲を弾いた。リスト・コンクールで優勝しただけのことはあるという演奏。

後半はラヴェルを中心としたプログラム。最初に「道化師の朝の歌」で、スペイン風のリズムの曲。続いてラフマニノフの「ヴォカリーズ」で、弦楽器を中心とした演奏。最後にラヴェルの「ボレロ」。いつ聞いても盛り上がる曲で、管楽器の音色を楽しむ曲だが、バッティストーニの踊るような指揮ぶりが面白く、ベジャールのバレエ作品とは別の作品を楽しんだ。バティストーニの指揮は、良い意味でエンターテインメントだ。

5時に終わったので、早くかっらやっているフレンチ居酒屋で軽い食事。白身魚のエスカベッシェ、サラダ、マッシュルームの肉詰め、里芋とブルーチーズのグラタンなど。飲み物は、カリフォルニアのシャルドネ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿