5月25日(土)の昼に新国立劇場でモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」を観る。14時開演で、25分間の休憩を挟み、終演は17時30分頃だった。観客層は、普段よりも少し若く見えた。土曜の昼間なので会社勤めの人なども多そうだ。客席は満席で空席はまったくなかった。
何度か見た演出だが、スペインのドンファンの話を、ヴェネチアのカサノヴァに見立てた形で話が進む。従って最初はゴンドラに乗ってドン・ジョヴァンニが現れる形。二幕の仮面舞踏会の場面ではいかにもヴェネチアらしい仮面の服装もある。
今回の公演では指揮者は若々しいカーステン・ヤヌシュケで、主にウィーンで活躍している人らしいが、演奏も重厚というよりも軽やかな感じだった。今回良いと思ったのは、歌手陣が揃っていたこと。かなり高いレベルで歌ったので、歌がどれも楽しめた。特に良いと思ったのはドンナ・アンナ役のマリゴーナ・ケルケジで、クロアチア出身となっているが、声も体つきも立派で、歌唱は安定していた。また、ドン・オッターヴィオ役のファン・フランシスコ・ガデルも美しい声で、うっとりとさせてくれる。新国立劇場では初登場となっていたが、こういう人はぜひまた呼んでほしいと思った。
日本人でよかったのはドンナ・エルヴィーラを歌った脇園彩で、普段はイタリアでロッシーニ・フェスティヴァルなどの出演しているようだが、他の主役級に引けを取らない堂々たる歌いぶりだった。
ドン・ジョヴァンニが最後に地獄に引き込まれる場面は、セリで落ちていく形だが、あまりにもありきたりで面白くない。新国立劇場の舞台機構はいろいろとあるので、それをフルに使った新演出があると良いと思う。
水準の高い公演だったので、すっかり気分が良くなり、行きつけのフランス料理店で食事。ボルドー産の白アスパラガスが入っているというので、オランデーズ・ソースで頂く。これにはボルドーの白ワイン。続いて子羊のグリル。こちらはラングドックの赤ワイン。すっかり満腹になるが、アイスクリームとソルベのデゼール。最後はエスプレッソで締めた。
何度か見た演出だが、スペインのドンファンの話を、ヴェネチアのカサノヴァに見立てた形で話が進む。従って最初はゴンドラに乗ってドン・ジョヴァンニが現れる形。二幕の仮面舞踏会の場面ではいかにもヴェネチアらしい仮面の服装もある。
今回の公演では指揮者は若々しいカーステン・ヤヌシュケで、主にウィーンで活躍している人らしいが、演奏も重厚というよりも軽やかな感じだった。今回良いと思ったのは、歌手陣が揃っていたこと。かなり高いレベルで歌ったので、歌がどれも楽しめた。特に良いと思ったのはドンナ・アンナ役のマリゴーナ・ケルケジで、クロアチア出身となっているが、声も体つきも立派で、歌唱は安定していた。また、ドン・オッターヴィオ役のファン・フランシスコ・ガデルも美しい声で、うっとりとさせてくれる。新国立劇場では初登場となっていたが、こういう人はぜひまた呼んでほしいと思った。
日本人でよかったのはドンナ・エルヴィーラを歌った脇園彩で、普段はイタリアでロッシーニ・フェスティヴァルなどの出演しているようだが、他の主役級に引けを取らない堂々たる歌いぶりだった。
ドン・ジョヴァンニが最後に地獄に引き込まれる場面は、セリで落ちていく形だが、あまりにもありきたりで面白くない。新国立劇場の舞台機構はいろいろとあるので、それをフルに使った新演出があると良いと思う。
水準の高い公演だったので、すっかり気分が良くなり、行きつけのフランス料理店で食事。ボルドー産の白アスパラガスが入っているというので、オランデーズ・ソースで頂く。これにはボルドーの白ワイン。続いて子羊のグリル。こちらはラングドックの赤ワイン。すっかり満腹になるが、アイスクリームとソルベのデゼール。最後はエスプレッソで締めた。