活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【1月27日】

2012-01-27 | 新書

東北電力の原発のある女川、福島の小名浜、実は両方とも津波痕跡地名だというのです。雄波という言葉があり、激しい波の打ち寄せるところというような意味で、女川、小名浜のオナは津波のことをミを略してヲナと呼んだことの名残であるらしいのです。足下の活断層の有無を原発立地の理由の一つに挙げられますが、こうした地名を吟味することが、その土地がどういう土地であったか、古代からの知恵を知る手がかりになるのでありますね。大阪湾はすり鉢のような形をしていて、堤防が持たない地形だということで、さらに難波の地名のごとく、津波が襲い来る土地という意味が込められているらしいのです。もともと湿地帯の大阪は南海地震で想定される津波に耐えられるのか。地下街水没と言う人もいます(東京も名古屋も同様らしい)。東京直下地震が数年以内に70%の確率があるということで、行政の防災対策は全国レベルで緊急のことと言えます。

「この地名が危ない」楠原佑介 幻冬舎新書

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