活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【6月23日】

2006-06-23 | 選書
 謎解きカラマーゾフの兄弟を読了。この本を読むとドストエフスキーが19世紀ロシアの縮図、キリスト教の問題をカラマーゾフを通して語ったという小説だということがわかります。そもそもカラマーゾフという言葉の意味、3兄弟のキリスト教的な存在意義、スメルジャコフのユダとしての役回り、全編を通して福音書をベースとしたキリスト世界を背景としていることなどはこの本を読むとより確認できます。
 読む前に読むか読んだ後に読むかという感じですが、一回無心に本編を読んでからこれを読んでもう一回読むといいのでしょう(訳を変えて読んでもいいかもしれない)。とにかくカラマーゾフは奥が深いといえます。
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