西ローマ帝国は実は平和裏のうちの皇帝制度を東に返還しましたが、ローマという都市、元老院などは意気盛んに新しい国家を作ろとしていたものの、東ローマと手を握った東ゴート王国の配下に入ります(とはいえ東ゴート王国も西ローマ帝国の一つの軍事体勢というのが東ローマからの見立て)。この辺りは、高校の授業ではすっ飛んでいるので、色々と本を当たらないとスッキリしません。今回のローマ史再考もコンスタンチノープルを中心にした世界を書いているので、ローマの6世紀以降の姿は西ヨーロッパ史を見ないとならなくなります。こうしてローマは6世紀以降は世界史の中心から姿を消してしまいますが、コンスタンチノープルはここがローマだという気概があったようです。ローマは世界の中心なのです。日本では古墳時代から飛鳥時代へという頃です。面白い本でした。
「ローマ史再考」田中創 NHKブックス
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