明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



4月以降にオイルプリントのワークショップをやることになった。私のHPは、そもそもオイルプリントの作品と、技法の公開を主旨として2000年に始めた。当時写真の古典技法を手がける人もほとんどいいなかった。大正時代の文献を集め、独学で習得して発表したものの、日本人らしいといえばそうなのだが、初めて目にする物に対する反応は、制作法はともかく、というわけにはなかなかいかなかず、この絵のような技法は何ですか?というところでドンよりしてしまう。そこでまずこの廃れてしまった技法を知ってもらおうとHPを始めたのである。後で聞けば実は私のページを参考に試した人がいたことを知ったが、反応は皆無であった。しかしデジタル時代の反作用なのか、ようやく古典技法を手がける人が増えてきた。 私は昔の文献どおりやっても絵がなかなか出てこず苦労したが、改良した“石塚式”は写真の未経験者、小学生でも間違いなく画が出る。そこのところを体験していただきたい。もっともピアノは鍵盤叩けば誰でも音が出る。それと弾けるとは違うのと同様、思ったようにコントロールしようとしたらなかなか奥が深い。また最初のワークショップでは初日のゼラチン紙作りで脱落者が出たが、私も制作時にお願いしている田村写真さんに用紙の制作をお願いできることになったので、ハードルはぐっと低くなった。募集は2月頃になるそうである。HPにあるのは昔の作品だが、できるだけはやく、ここ数年の新作もアップしておきたい。

HP

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