明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



江戸川乱歩が上京して団子坂で弟等と営んだのが『三人書房』である。始めそれらしい古書店を撮影して、と考えていたが、乱歩が描いた簡単なスケッチを見て再現することにした。看板こそ板で作ったが、他は置かれた本から地面まで様々な場所で撮影し、レイヤーは百数十に及んだ。これは『D坂の殺人事件』の舞台である古書店に転用した。 圓朝は高座上の様子を作ることは決めているが、本日図書館で描かれた明治時代の寄席の外観を見て、これも作ってみる気になった。たまたま似た建物を知っているのでいけると踏んだのである。 寄席の前に圓朝が立っていて、と書いている、たった今、『牡丹動労』いや『牡丹灯籠』のお露が作者の圓朝が寄席に入るところを陰からそっと。という画が浮んだ。新三郎に焦がれ死に、化けて出るお露。『圓朝殿、よくもこんな惨い役目を私に。』ヨヨとむせび泣くお露。 今思いついたばかりで盛り上がっているが、果たして明日になったらどうか?

HP 



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