午前中に散歩に出かけ、大磯の農家で胡瓜を二袋4本買い、葛川沿いを歩いて下川窪公園でストレッチをやって帰って来た。
汗をかいたので着替えをし、11時から「日々是好日」を観た。
二十歳の大学生の黒木華と従妹の多部未華子は、二人で近所のお茶の先生樹木希林のところへ通い始めるが、従妹は商社に入り二年経って辞め、故郷に帰り見合いをして結婚してしまう。
黒木はその後もお茶を続け、なんとなくその良さに気がついて幸せな気分になっているが、付き合っていた相手に裏切られ、許すことが出来ずに別れてしまう。
従妹と一緒におけいこを始めた時に使った犬の干支の茶碗を2度も使う年月、お茶を続けたので、合っていたんだろう。
樹木希林が、この茶碗を次に使う時には、私は100歳になっていると云っていたので、そのとき88歳、20歳の黒木がお稽古に通いだした時には64歳だったのか。
母もお茶を30年以上続けていて、家で弟子に教えてもいたが、晩年は膝が悪くなって続けられなくなってしまった。
もう使わないからと着物や帯や草履や茶道具などを処分したらと云ったら、ある日業者を呼んで全て処分してしまった。
本人酷くガックリしていて、余計なことを云ってしまったと大いに反省して悔やんだ。
時々母がお茶を点ててくれたので、僕もお茶が好きで今でも自分で点てて飲みたいのだが、僕が気に入っていた茶碗も処分してしまったので、どうも点てる気になれない。
茶碗を愛でながら茶を喫するのは、猪口を愛でながら吞む酒と同じで、中身の味わいに大いに関係するものなのだ。