たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

郵政解散の頃の思い出2

2012年06月29日 | 日記

(前の日からのつづき)
岩手県公聴広報課担当課長からのご返事は、どこの県・市の提言・質問コーナーにもある、受け付けたらメールアドレスを確認するために自動返信されるフォームとは少し違って、キチンと文書番号まで入った正式書類形式の文書でした。
それが送信されてから6日後、県知事から回答が寄せられたので驚きました。以下の文言です。
---件名 ○○様からのご意見に対して回答申し上げます----
○○様
私宛のメールを読ませていただきました。
○○からご指摘いただいたとおり、330兆円もの巨額の資金が政府系金融機関や特殊法人などを経て、公的部門に回る構造は「大きな政府」を生む温床となっており、郵貯・簡保の規模を減らし、政策目的の支出のスリム化を図るとともに、これらの資金を民間に回していく郵政改革の方向性は間違っていないと思います。
ひるがえって、衆議院選挙は、「政権選択のための選挙」です。有権者は各政党の複数の政策を比較考量した上で投票すべきです。

しかしながら、ややもすると「郵政民営化に賛成か反対か」のみが選挙の唯一無二の争点であるかのごとく誘導されがちな風潮に私自身危惧を感じており、地方自治を預かる知事として一石を投じた次第です。
衆議院解散の可能性が高くなかった6月に実施された「日経定例電話世論調査」によると「小泉内閣に優先的に処理してほしい政策課題は何か」との問いに対して、郵政民営化は15項目中11位となっております。詳細は以下のとおりです。
1位 年金・医療などの社会保障問題(51%)
2位 景気対策(31%)
3位 外交・安全保障問題(23%)
4位 雇用対策(23%)
5位 教育改革(21%)
(中略)
11位 郵政民営化(14%)
こうした世論調査を踏まえ、「郵政問題が必ずしも国民にとって優先度の高い政策課題ではない」という記述にしたところです。

なお最近の主な世論調査結果は以下のとおりです。
○8月16日の毎日新聞⇒最重視する課題は何か」との問いに対して、1位:年金・医療・福祉(36%)、2位:景気対策(22%)、3位:税制改革(17%)、4位:郵政民営化(14%)
○8月17日の朝日新聞⇒「郵政民営化は今回の選挙の最大争点か」との問いに対して、「最大とは思わない」と回答した人が52%(「最大の争点」と回答した人は38%)。

以上、ご理解賜りますよう、よろしくお願いいたします。
今後とも、お気付きの点がありましたら、率直なご意見・ご提言をお寄せ下さい。

平成17年8月24日

岩手県知事 増田 寛也
(担当:岩手県総合政策室 政策調査監 ○○ TEL○○ FAX○○
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いやぁ驚きました。失礼しました。でもさすが宮沢賢治のイーハトーブの国の知事さんだけあるな、と感動しましたね。
その後平成19年、増田寛也知事は4選不出馬で退任され、同年8月安部内閣に、引き続き福田内閣に総務大臣に就任されました。

氏は東京育ちですが父は奥州出身の参議院議員のようです。建設官僚時代小沢一郎氏に見出され岩手県知事に就任されています。総務大臣のときの国会答弁も、お人柄どおり真面目で誠実な答弁をテレビで見ました。
週刊誌か何かで氏には子供がなく、愛妻家で東京帝国ホテルの結婚式の時の指輪交換で貰ったのをずっと肌身離さないとも読み、益々ファンになりました。
小泉純一郎総裁は郵政選挙で圧勝され、4年の長きに首相を勤められ、あっさり引退されました。

ご子息の小泉信次郎さんは「郵政見直し法案採決」には棄権していましたね。骨抜き法案ですから当然でしょう。
純一郎氏は、以後表には立たずコメントもありませんが春先に、「野田首相は権力というものがよく分っていない。輿石氏を幹事長にしたのは間違いだ」と談話していました。 


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