たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

日の名残り

2017年10月31日 | 読書

ようやくノーベル賞受賞のカズオ・イシグロ氏の作品集が増刷され本屋の入口、新刊書コーナーに並んでいました。
どれを読むか迷いましたが、失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ、英国最高の文学賞・ブッカー賞を受賞した「日の名残り」を買ってきました。
帰宅して切り取っていた書評を読み・朝日新聞でイシグロ文学を紹介されていた福岡伸一氏(青山学院大学教授・生物学)が、”私が一番好きな作品「わたしを離さないで」・・とあるので、これを買うべきだったかとも思った。福岡氏によるとイシグロ文学の通奏低音は「記憶」だとある。

本屋には 文庫本では(早川書房:日本語翻訳権独占)
・夜想曲集 ・浮世の画家 ・日の名残り ・わたしを離さないで ・充たされざる者(分厚い本) ・わたしたちが孤児だったころ ・忘れられた巨人 
初版では ・忘れられた巨人
が並んでいた。
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帰宅していた二女の孫が名古屋へ帰った。JR岐阜駅まで車で送って行った。日の名残りみたいに少し寂しい。
別の単行本の解説を立ち読みしたらイシグロ文学はすべて「わたし」で一貫しているそうだ。