河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

実行へのヒント-755

2021年04月08日 | Weblog


「大人の宇宙」

子どもだけでなく、大人も宇宙を持っている。
子供のころから、その宇宙(夢)を現実化した人としてわかりやすいのはスポーツ選手だ。
大リーグで活躍の野茂、イチロー、大谷翔平選手などはその典型だろう。
例年のアンケートで多くの子供が野球選手やサッカー選手になりたいと言うのだが、誰もがそうなれるわけではない。

歌手やタレント、近頃ではYoutuber なども人気はあるものの、プロと言われる人はごく少数にとどまる。
そこで、というわけではないが近年増えてきたのは定年後の「起業」だ。
支給年金不足を補う、という理由は分かりやすいが、実際には”自分の人生充実、QOL向上”を目標とする人も多い。

大人は学校を卒業すると「現実適合」に迫られるわけだが、そこで全員が
「大人の宇宙」
を捨ててしまうわけではなく、どこかに隠し持っている人もいる。
この傾向は今後も増え続けるだろう。
現役の会社員時代に「起業テーマ」を持つことができた、とか、在職中に資格を取って定年を迎えたのを機に起業するというケースも少なくない。

このような現代のシニアのライフスタイルは多種多様であり、かつての老後という概念はなくなりつつある。
同時に「ライフワーク・バランス」でなく「ライフワーク・ブレンド」という表現を提唱しているのはのは、著作家の山口周さんだ。
自分が心地よいライフスタイルを組み立てる作業とは、何もコロナ以降のことだけではなく人生を貫くテーマだ。

自分で何もかも決める起業は、その生活に「張り」をもたらすからだろうか、彼らは実に元気だ。
自ら人生の主役を勝ち取った人が多いからだ、と思わざるを得ない。
それまでには長年の修行と努力が必要なことは言うまでもない。

一方で社会に出て巨大な「現実の宇宙」に飲み込まれてしまう人もいる。
このように「心の宇宙」は多様であるが、それもまた自分がその人生で何を考え、行動してきたかの結果だと言える。

さて、人々が生きていく以上、「起業」の初期は「お金」を目的とする。
しかしある一定以上の収入金額と期間を過ぎると、仕事はQOLの向上やそのレベルの保持へと変更していくことも多くみられる。
この点が都市部の起業家と明らかに違う点である。

そしてもはや理想的な生活とは、上の方に向かってあるレベルに達することだけではなく、様々な方向に向かって伸びていくツタのようなものであるとイメージできる。
他人と比べるものでもなく、人によってさまざまな色、や模様。
いろいろなところを伝わっていく「生きる状態」を示せる時代である。

先のblogで挙げた「こどもの宇宙」を執筆された河合隼夫さんは、多数の著書を残されたことでも知られている。

その中の一冊「生きるとは、自分の物語をつくること」は作家の小川 洋子さんと河合 隼雄さんの対談集だが、薄くて読みやすい。
このとき物語を生み出す作業は自分自身で行うわけだから、自主性・自発性が求められる。
「大人の宇宙」の完成には、この自主性・自発性が必要だと示唆されている。
それも直線的な「子どもの宇宙」とは違う形だ。
河合さんの言われる物語は、何もかも与えられるのを待つのではなく、自分から筆を執るのだ、という激励でもある。

20年以上も前に知り合ったサイエンスライターの萩谷美也子さんは、
・SOHOとは生き方である
と仰ったが、それは自主性のことを言ったのであり、ワークスタイルの一つという概念を超えたものだ。

何歳になっても筆くらいは持てるし、一日に一行くらいは書けるだろう。
要はその中身だ。

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2 コメント

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Unknown (Hagiya)
2021-04-08 20:39:22
読んでいたら、自分の名前が出てきてびっくりしました(笑)。現在、大人の宇宙のメンテナンス中です。「子供の宇宙」読んでみます。
Unknown (coordinator_2005)
2021-04-08 23:41:15
コメントありがとうございます。
子どもの宇宙、お勧めします。

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