河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

実行へのヒント-758

2021年04月27日 | Weblog

変化へのチャンスだが

コロナ感染の拡大で経済活動が止まっているから、自ら事業構造を変える準備には絶好のチャンスである。
そのコロナ感染はどうなるか、誰もわからない。

それではハナシにならないから、知り合いの医者にこの後どうなるかを聞いてみた。
「わからないけど、まあ2~3年はだめでしょう」
続けて「ワクチンを打ってどうなるか、ってところですから」とも。

そうすると、早くても経済の本格回復は2024年ころ。
それまでに事業モデルを「改良・進化」させる。
残された時間は3年。

そうか。
そこで先ずは初心に戻りコロナに強いネットビジネスへの入口として
・ネット集客
の本を買ってみた。
これがなかなかいい(単に私の知識が追い付かないだけ(笑)とも言える)。

メモをしながら2-3回読んだところで「ハタ」と気がついた。
これは「ネット集客(マーケティング)」で終わる話ではない。
ダメだ、と言う意味ではなくもっと重要なことである。

早く言えば顧客目線で自らが変わっていく、というハナシだ。
そうか。

Web解析(ネットマーケ)では「数字」で顧客の行動を掴める。
これが重要なポイントである。
その幾つかのキーポイントを数字で押さえ、それを向上させる。
それへの方法は、試行錯誤に試行錯誤を重ねる「マドリングスルー(どろんこ突破大作戦!)」。
これを逆方面から計画するのが「ファネル設計」で、そうか、そうか、の連続になった。

話をつなげると、
1.ネットマーケティングを理解して、数字を掴み
2.自社の商品・サービスは大丈夫を見直すと、
3.自社の事業を革新することになってしまう。

「そんなうまい話はあるんですか」
と人は聞くだろう。
「やってみなはれ!」とサントリーの創業者は言った。
だけどリスクはやはり回避すべきでしょ(笑)。
だけどやらねばわからない。
それも本当。
だから「ビジネス実験」だ(小さく試そう!)。

もう一つ言えば、ネット社会だからこそ「リアル」が輝くのである。
あくまでビジネスの根本はリアルな活動、マンパワーである。
ネットとリアルと両方やって合わせると見えてくるものがあるはずだ。
見えないはずはない。

考えを巡らせばめぐらすほど、これはすごい時代の到来である。
勿論テクノロジーではGAFAに敵わない。
では、その応用は? 活用は?

そもそもSOHO・個人事業のビジネスチャンスは「ロングテールの世界」にある。
それが今、誰の前にも「ビジネスチャンス」として開かれているのだ。
それもこの憎たらしいコロナ騒ぎで。

「ビッグビジネス」も「グッドビジネス」も同等の価値を持つ時代。
肝心なのは、絶対利益額パーヘッド。
でもその結果、勝者は少数にとどまる。
市場競争がそうさせる。

コロナと同じで、その先は誰にも分らない。

・そこで自らやる人なのか、それとも
・見ているだけの人なのか



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実行へのヒント-757

2021年04月23日 | Weblog


たくましさの獲得

年収はほどほど、自分が生きて行けさえすればいいんだ、と覚悟が決まっていれば言うことはない。
しかし多くの人は、
「もう少し収入が欲しい」
と言う。
これは単なるお金の話ではなく、健全な自己成長意欲のことだろう。
これが人間の本性で、いくら収入が増えても同じことを言う(笑)。

さて、ここで仮にWeb制作で年収240万円の事業者がいるとする。
彼が年収を増やすにはどうするか。

一般にはWeb制作の技術を上げて、その技術をPRして顧客を増やす方法があるといわれる。
しかしこの新型コロナ変異株による感染の広がりによって、その可能性も見込みが薄くなった。
ではどうするか。

ここで考えるべきは自社のポジショニングだ。
例えばWeb制作を入り口として、Webコンサルティングにポジションを上げることだ。
Web制作自体は制作経費だから、発注先から見れば単なる支出である。
支出であれば、少なくて同じクオリティが保てれば良い、と片付けられtしまう。

もし上手なWebコンサルティング(売上上昇コンサルティング)ができるとわかれば話が逆になる。
則ち「単純経費」は「必要経費」に昇格するから、売上に応じて「価格交渉」ができるようになる。
しかもコンサルティングを本気で行うためには、普段からの勉強が欠かせない。
Webの新知識と顧客先の経営陣と話ができるまで、その実力を上げる学びが必要になる。
その結果、知的武装をしたWebコンサルティング会社に成りあがるのである。

福岡に本社を置く「ペンシル」という会社はこのようにして業績を伸ばした。
同社はホームページ制作を超えたWEBコンサルティング会社、を名乗って活躍している。
またそのあゆみは~ペンシル創立20周年記念ムービー
創業からの物語として約6分の動画にまとめられている。
会社サイトはココ

素人同然の人間が時代の波に乗り、懸命な努力で受注先を増やし業績を伸ばす。
ペンシルはこの好事例である。

さて以上は見える力と業績向上だが、この陰に「見えない力の向上」があると私は思う。
いわば「人間力の向上」で、それは時間をかけてこそ身につく力だ。
会社を経営していく中では様々な壁に直面する。
それを「ひとつひとつ乗り越える」ことによってしか身につかない力のことである。

しかもペンシルは集客できるWeb制作を行わなければ受注が増やせない。
この視点からも改良に次ぐ改良、すなわち
・ネットマーケティング
(Webマーケティング、デジタルマーケティングとも言う)
を仕事の中心に置き、時間をかけた戦いの中で「たくましさ」を身につけた。

たくましさの獲得には、
・実力の向上と
・人間力の向上
少なくともこの2点が必要である。
業績が伸びない事業者には、「時間」をかけてじっくりと戦う姿勢が見られないことが多い。
いわば要領だけで生きていると「人間力」を獲得できずに終わる。

市場競争を勝ち抜くには、この2つの力を併せ持った「たくましさの獲得」こそが必要だ。
それはしんどい人生である。
しかし個人事業者だから猶更のこと必要とされる。

これからは益々時間軸を味方につけ、たくましく、したたかな戦いを続行しなければならない。
コロナと共存の時代とは、より長いマラソンレース時代到来のことである。

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実行へのヒント-756

2021年04月17日 | Weblog


「起業と夢」

世の中には、

・起業とは自分の夢を実現させること

とのキャッチフレーズが散見される。

そこでこれから私的な「起業と夢」の実感について述べるが、それは既存の価値が既に分かっている起業を目指す人生ではなく、新しいものを創り出す起業人生の方である。

既存の価値が分かっているとは、自分の店を持ちたいとか、弁護士になりたいとかの夢で、既に形がわかっているので直線的に進めば手に入る類のことを指す。
手軽な起業、所謂コミュニティビジネスなどもこちらに属する。
一方、新しいものを創り出す「起業」は曲線的かつ動的で将来予想がつきにくい、という意味で別物と言わざるを得ない。

私が20年を超える時の流れの中で見た三鷹での成功起業の事例とは、何か予想外な出会いがその人の「夢」の方向を変化させ、結果的に「将来の自分」を決めてしまったケースであることが多い。
そういう人の方がなんとなく人間的で魅力がある。

さて、一般的な人々の人生は学生時代に進学の段階で「文系」「理系」「美術系」等に分かれた後、それぞれの進む道で自分のありかたを実現する、というものだろう。
このように進人は60歳を過ぎるまで会社組織の中で過ごし、定年を迎える。
これは多くの人にとってごく自然な姿である。

一方、中年のころまでに起業する人(ここで述べる別物の人生)は、

1.会社人生が自分に合わないと悟った   (自分から会社を切る)
2.リストラの対象、定年になってしまった (会社が自分を切る)
3.かねてから独立すると計画していた   (計画的犯行)

等の理由から自ら会社などを興し、その後も様々ないろどりの道を歩む。
しかしこのような人々の人生も、その多くは中年と呼ばれるころまでの出会いで決まっている、と言える。

同時にその過程で人は間違いなく幾度かの挫折を味わう。

学生時代にさかのぼって言えば、行きたい学校や学部に行けなかった挫折。
就職したものの、現実は夢見たものとは違うという挫折。
同期の中で昇進が遅れるという挫折。
起業したが経済的にパッとしないことでの挫折、など。

挫折した時に元気な人はいない。
天を仰ぐ、とはそのような時だ。
しかし後の人生に花を咲かせる人は、幾たびかの挫折によって鍛えられたことも事実だ。

ここにヒントがある。
1800年代から1900年代を生きた小説家で詩人のラドヤード・キップリングの手による「IF」という詩の第二節にその言葉が綴られている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(前略)

もしあなたが夢を持ち、そしてその夢に支配されないなら、
もしあなたがちゃんと考えることができ、考えることだけを人生の目的としないなら、
もしあなたが勝利と厄介事を経験し、そのどちらもが同じ価値を持つものだと解釈できるのなら、
もしあなたが話した真実を、心ない誰かが愚かな人を騙すためにねじ曲げて伝えていることを知っても耐えることができ、
生涯をかけて創ってきたものが壊されたとしても、
もう一度古びた工具を手に取り、はじめからやり直すことができるのなよら、

(後略)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
人生に花を咲かせる人は、幾たびかの挫折が必要のようである。
挫折は心の成長にも必要不可欠であり、それは最悪の事態に思えるが、実は将来への力をつけるために必要な栄養素を得る時なのだ。
良いことも悪いことも同じ価値を持つもの、という解釈はむしろ当然であり健全であろう。

このように人生は一筋縄ではいかないことから、そのプロセスは予想以上に長く、その「意味」が本当の輝きを放つのはやはり人生の後半になってしまうと思われる。
このとき経済的成功だけが「成功」でないことは明らかである。

以上述べたように、何かを創り出すタイプの人々の「夢」は直線ではない。
「夢」は出会いにより思わぬ方向へと形を変えて実現へと向かったりする。

挫折。
そのときを歓迎する人はいないが 必要な挫折を幾たびか経た後だからこそ、心と自己充実への方へと向かう、と考えてよいと思う。
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実行へのヒント-755

2021年04月08日 | Weblog


「大人の宇宙」

子どもだけでなく、大人も宇宙を持っている。
子供のころから、その宇宙(夢)を現実化した人としてわかりやすいのはスポーツ選手だ。
大リーグで活躍の野茂、イチロー、大谷翔平選手などはその典型だろう。
例年のアンケートで多くの子供が野球選手やサッカー選手になりたいと言うのだが、誰もがそうなれるわけではない。

歌手やタレント、近頃ではYoutuber なども人気はあるものの、プロと言われる人はごく少数にとどまる。
そこで、というわけではないが近年増えてきたのは定年後の「起業」だ。
支給年金不足を補う、という理由は分かりやすいが、実際には”自分の人生充実、QOL向上”を目標とする人も多い。

大人は学校を卒業すると「現実適合」に迫られるわけだが、そこで全員が
「大人の宇宙」
を捨ててしまうわけではなく、どこかに隠し持っている人もいる。
この傾向は今後も増え続けるだろう。
現役の会社員時代に「起業テーマ」を持つことができた、とか、在職中に資格を取って定年を迎えたのを機に起業するというケースも少なくない。

このような現代のシニアのライフスタイルは多種多様であり、かつての老後という概念はなくなりつつある。
同時に「ライフワーク・バランス」でなく「ライフワーク・ブレンド」という表現を提唱しているのはのは、著作家の山口周さんだ。
自分が心地よいライフスタイルを組み立てる作業とは、何もコロナ以降のことだけではなく人生を貫くテーマだ。

自分で何もかも決める起業は、その生活に「張り」をもたらすからだろうか、彼らは実に元気だ。
自ら人生の主役を勝ち取った人が多いからだ、と思わざるを得ない。
それまでには長年の修行と努力が必要なことは言うまでもない。

一方で社会に出て巨大な「現実の宇宙」に飲み込まれてしまう人もいる。
このように「心の宇宙」は多様であるが、それもまた自分がその人生で何を考え、行動してきたかの結果だと言える。

さて、人々が生きていく以上、「起業」の初期は「お金」を目的とする。
しかしある一定以上の収入金額と期間を過ぎると、仕事はQOLの向上やそのレベルの保持へと変更していくことも多くみられる。
この点が都市部の起業家と明らかに違う点である。

そしてもはや理想的な生活とは、上の方に向かってあるレベルに達することだけではなく、様々な方向に向かって伸びていくツタのようなものであるとイメージできる。
他人と比べるものでもなく、人によってさまざまな色、や模様。
いろいろなところを伝わっていく「生きる状態」を示せる時代である。

先のblogで挙げた「こどもの宇宙」を執筆された河合隼夫さんは、多数の著書を残されたことでも知られている。

その中の一冊「生きるとは、自分の物語をつくること」は作家の小川 洋子さんと河合 隼雄さんの対談集だが、薄くて読みやすい。
このとき物語を生み出す作業は自分自身で行うわけだから、自主性・自発性が求められる。
「大人の宇宙」の完成には、この自主性・自発性が必要だと示唆されている。
それも直線的な「子どもの宇宙」とは違う形だ。
河合さんの言われる物語は、何もかも与えられるのを待つのではなく、自分から筆を執るのだ、という激励でもある。

20年以上も前に知り合ったサイエンスライターの萩谷美也子さんは、
・SOHOとは生き方である
と仰ったが、それは自主性のことを言ったのであり、ワークスタイルの一つという概念を超えたものだ。

何歳になっても筆くらいは持てるし、一日に一行くらいは書けるだろう。
要はその中身だ。

コメント (2)
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