特注


LEICA X1

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こつこつと時計ベルトを集めてきたが、ご存知の通り現在は希少性のある革か、フランス御三家クラスのものが中心になっている。
J.C.ペランやカミーユ・フォルネはお店に在庫していることも多いが、その中で欲しいと思うものは大体入手してしまった。
あとはいわゆるオーダー品で、自分オリジナルの仕様で頼むしかない。
実は現在、数本であるが、オーダー品を頼んでいる最中だ。

お店に在庫として置いてあるものは、万人向けの無難な仕様のものばかりである。
どうせオーダーするなら、思い切ったデザインのものにしなければ意味が無い。
また納期がかかるので、完成する頃の季節も考慮すべきだろう。

たとえば少し前にJ.C.ペランに依頼したものは、夏頃に出来上がると見越して、汗対策を考えて裏面ラバータイプを選んだ。
発注から最長で3ヶ月くらいかかるので、逆に今から頼むなら、涼しくなる頃に出来てくると予想して、感触の悪い裏面ラバーより牛革を選んだ方がいいかもしれない。
一方でジャン・ルソーなどは2、3週間で出来上がるので、夏を意識した仕様を考えた方がいい。

ペランでは表面型押しのカーフで、濃いこげ茶で作ってもらっている。
これは店頭でシーマスターにサンプルの革を当ててみて、これはいける!と思って注文した。
型押しといってもワニ系ではなく、全面を細かくシボのように型押ししたカーフのベルトである。
以前よりそのタイプが欲しくて探していたのだが、なぜか一般市販品ではあまり見かけない。

最近わかったのだが、その手の型押しカーフを好むのは日本特有の現象で、欧州では今は表面がプレーンなカーフが中心になっているという。
昔ブランドもののバッグなどに、型押しの革がよく使われていたので、日本人に高級なイメージが刷り込まれてしまったのかもしれない。

ジャン・ルソーでも、実は凄いデザインのベルトを頼んでいる。
どうせならビックリものにしようと思い、目一杯派手な組み合わせを選んだ。
紫色のリザード(トカゲ)にステッチは鮮やかな赤、しかも裏面は黄色いシャークにしてもらった。
これは出来上がってきても、ちょっと腕につけて歩けないかもしれない(笑)

ネットで注文したのだが、オーダーしたお店からは、出来上がりが楽しみだというメールがきた。
別の時計ベルト専門店で、そういうベルトをオーダーしたことを伝えたら、出来上がったらぜひ見せて欲しいと、目を輝かせた女性の店員さんから言われた(笑)
みなベルトへの思いは同じなのだ。
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