分解


SIGMA DP2

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最近CDをよく買う。
新しいCDのケースが、机の上にどんどん積み重なっていく。

出先で思いついて、CDショップに飛び込むことも多い。
CDショップは以前より規模が小さくなっていることに気付く。
音楽配信が主流になりつつあるのと、買うにしてもネット通販を利用する人が多いのだろう。

とはいえ、モノとして買わなければ気がすまない世代である。
時代錯誤と言われても、ついついCDを買ってしまう。
そのために部屋が片付かなくて、えらい目に遭っているのだが・・・(笑)

そういえば、先日部屋を片付けていて大変なことに気付いた。
棚の奥から古いCDが出てくるので、久しぶりに聞いてみようと思ったら、主にクラシックの2枚組みのCDで、「再生不可」のものが何枚かあったのだ。

原因は緩衝材として挟んであるウレタンである。
要するにスポンジだ。
当時の2枚組みのCDで、ケースの中に薄く切ったウレタンが、スペーサーとして挟んであるものがよくあった。
それが加水分解してボロボロになり、CDのレーベル面にくっついてしまうのだ。

化学変化したウレタンは、手で触ると力なく崩れていく。
口に入れると溶けて消えていく和菓子のようである。
それがべたつきながら、ポロポロと足元に落ちていくのだから始末に悪い。

一生懸命ウレタンのクズをCDの盤面から落とすが、酷いものになると盤の記録面まで侵食され、銀色の盤面に濁りが入ってしまっている。
そうなるとプレイヤーに入れても再生不可能である。

せっかく「残せるモノ」として買ったのに、何とも哀しい結末である。
そういうディスクをお持ちの方は、早急にウレタンのスペーサーを廃棄処分されることをお勧めする。


ところで、またしても「そういえば」であるが、4425のウレタンエッジも見事に加水分解している(笑)
怖くてサランネットを外せないが、もうエッジは「消滅」してエッジレスウーファーになっているのではないか?
ベースのソロなどになると、ボソボソと歪んだ音と空振り感が加わる(笑)

スピーカーユニットの至近ではバスレフ動作はしない・・なんてことを昔習ったが、音に悪影響を与えているのが明らかだ。
いくら大雑把な僕でも、そろそろ限界である。
修理すれば全然違う音になるはずだから、ここいらで聞くのはやめて、一度修理を考えた方がよさそうだ。

4425が聞けない間は、またクラシックの人に戻ることになるだろう(笑)
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