内容紹介
印象派の画家といえばルノアール、ゴッホ、セザンヌ。今や作品が破格の値段で取引されるようになった彼らも、かつてはフランスアカデミーの反逆児だった。その嚆矢【ルビこうし】ともいうべき画家が、クロード・モネ(一八四〇~一九二六)である。彼が一八七三年に発表した《印象―日の出》が「印象のままに描いた落書き」と酷評されたのが「印象派」のはじまりである。風景の一部を切り取る構図、筆跡を残す絵筆の使い方、モチーフの極端な抽象化は、実は日本美術の影響を受けている。アート界の第一人者がモネのミステリアスな人生と印象派の潮流を徹底解説。
読書備忘録
舞踏家の大野一雄が一夜限り観客ゼロの非公開でモネを舞った。
死ぬ前に一度は踊りたいと思わせたモネ・・・その衣装を着て出てこられたときに少し怖いと思ったって・・・
正直。
浮世絵に影響されたという話のところでの歌川広重とゴッホの作品の対比にへぇー・・・
面白い。
フランス芸術アカデミーの話にもへぇーそうだったのか・・・
「死の床のカミーユ・モネ」
オルセー美術館展でみています。このお話をよく知ってからみていたら・・・
新書だからと構えていたけれど、すごく読みやすくわかりやすく書いてある。
わざわざ難しい言葉を使って、なんでわざわざ?
私にはトホホでわかりません・・・ってこともあるけれど、この本は違う。
わかっている人がわかっている事をみんなに読んでほしいと愛情をこめて書く。
やはり原田マハさんなのである。
★★★★☆