GOLD 第９話 ＊感想＊

＊　GOLD　「息子の命と引き換えに悲しき母最後の賭け」　＊

早乙女家に次々と起こる困難を衝撃的に描いた前回と比べると　少々トーンダウンしたような印象を受ける第９話。
それでも　しっかり衝撃的な展開を入れ込んでくるアタリはさすがねぇ。
悠里（天海祐希）は　廉（矢野聖人）の心臓疾患のことを　ずっと以前から知っていたとは驚いたなぁ。　
まさか　廉が家を飛び出した直後に　しっかり陸連のドクターに確認をとっていたなんて・・・。　
「子供達の性格は把握している。」と語る悠里。　いやあ恐れ入りました(笑)。
あのリカ（長澤まさみ）でさえ知っていた廉の秘密を　あの悠里が知らない・・などというコトは
このドラマでは絶対にありえない設定だった　ということなのねぇ。
悠里が思い描いていた道を大きく踏み外してしまった洸（松坂桃李）と晶（武井咲）。
突然の子供達のドロップアウトに戸惑う悠里が　廉の病気を知ることで　さらに追い討ちをかけられ
失意のどん底に落とされるストーリーが　悠里の前には待ち受けているのかと思っていたのだけれど　
どうやらそんな簡単なストーリーが用意されているわけではないようねぇ。

枯れ果てた砂漠に奇跡のように水が溢れたときに人々が喜ぶ笑顔が見たいから　笑われても井戸を掘りたい。
子供達にも　決して諦めない　心の折れない人間になって欲しい　といったことを真理恵（倍賞美津子）に語る悠里。
そして　真理恵から受け継いだ大切な言葉の数々も　子供たちにバトンしているのだと語る悠里。
この言葉を聞くと　彼女が試みている“大きな賭け”の根底に愛が見えてくる気がするわねぇ。　
一見　冷徹で非情にさえ見えてしまう悠里の行動の裏には　
崩壊寸前の早乙女家を結束させようとする母親の　子供たちへの愛が溢れた考えがあるということなのかしら？
こりゃあ　洸と晶は　「母さんは僕に失望したんだ。」と女々しいコトを言ってみたり
男への愛の深さをタトゥーに表している場合ではないんじゃあないかしらねぇ。
次回は　早乙女家の宿命を抱えて生きることの厳しさに弱音を吐く悠里のシーンも用意されているようだし
悠里がやろうとしているコトが何なのか・・早乙女家の行く末はどうなっていくのか・・・今後の展開が楽しみ。

そうそう　姉の代わりに洸に接近しだした麻衣子（南沢奈央）ちゃん。
彼女はもっと深みのあるキャラクターで　洸を救うことになるのだと思っていたのだけど
「あなたがいい♪」だとか　「あたしもパリに行く♪」だとか　
洸に接する彼女の様子からは　そんな不思議な能力を持つ女の子の雰囲気は微塵も感じないわねぇ。
父親がお守りとして大切にしている彼女・・。おっ！！と思うような活躍が今後のストーリーで見られるといいなぁ。

そしてそして　久しぶりに今回もありました・・・気持ちが一気に冷めてしまう衝撃シーン・・・。
母親に向かって　母親のコトを“爆乳”って言う息子・・・気持ちワルイわぁ・・・。　

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