今日の出来事

一生懸命に毎日を生きる子どもの姿。そして、そんな子ども達に寄り添う、先生たちの思いを綴ります。

思うこと、忘れないこと

2024年04月06日 | 今日の出来事
「持っときな」


新年度初日の4月1日。

先週までお兄さんお姉さんの下で生活していた女の子は、年長さんになりました。
まだ空気を読み切れない新しい年少組の無邪気さと対比したからでしょうか、
どこか背筋がしゃんとしている気がします。
入園の会でのおもてなしの歌も役割を果たしてくれました。

散歩から戻った後ろ姿に向かって、話しかけてみようと思ったのは、
もしかしたら私も何か期待したのかもしれません。
いや、試そうとしたのかも。

直前の週末に亡くした私の愛犬のことは、女の子も知っていました。
名前も、白い毛並みも。

死んだら埋めるとか、そういうことは幼児らしい。
骨になるってことは知らないのね…。

色んな葬り方があるって話をしたでしょうか?
覚えていないくらい衝撃を受けた彼女の返し。
それが「持っときな」でした。
さらに「そうしたら忘れないでしょ?」って。

これには参りました。
子どもに間違ったことを教えられませんな、保育士は。

見えない糸を、半分ずつ

2024年04月06日 | 今日の出来事
新年度が始まって一週間が過ぎました。

新入園のお子さんと、保護者の皆様にとっては激動の一週間だったことでしょう。
ただ、今年度は兄弟が多く在席していることもあって、全体的に落ち着いています。

はじめましての子ども達と、ちょっとずつ距離が縮まっていくのは楽しい。
離されまいと、服をギュッと握る力の強いこと。
ひと口サイズのクリームパンみたいなおてて。


賑やかで楽しい日々ですが、お迎えの瞬間はちょっと特別です。
お迎えに来て我が子を見つけたママの顔。
間近に迫ってようやくママに気付く子どもの顔。

それぞれが半分ずつ握りしめていた糸が、パチッと結ばれるような。
ヘタなDNA検査よりも、明快に親子を証明するような二人で一組の笑顔。
「よかったねぇ」と笑顔で子どもに声をかけながら、胸の内では結構感動します。

土日で幾分リセットされるでしょうから、週明けからまた感動の再開が見られます。
そうしたことを差し引いても、新年度は大変だけどね…(笑)