今日の出来事

一生懸命に毎日を生きる子どもの姿。そして、そんな子ども達に寄り添う、先生たちの思いを綴ります。

保育とは

2023年02月23日 | 今日の出来事
今週の月曜日。
東京の気温は14℃以上。
午前10時前でも、外に出てすぐに上着の防寒性能を恨めしく思う程でした。

鮭フレークを混ぜ込んだおにぎりを握って、意気揚々と園を出発した2歳児クラスの8人。
2歳児クラスとしては初めてとなる遠足です。
片道1.3キロメートルもある公園へ向かいました。

お気に入りのリュックにできたてのお弁当。
のっけからテンション上げ過ぎの子も。
そりゃそうよね。


おさかなさんにお弁当半分あげたら?
からかわれてちょっとムキになる。
ヤギにトウモロコシ取られるとムキになったメイちゃんを想像してみて。

楽しそうでいいわねぇ。
すれ違うお年寄りの優しい笑顔。
すこし足が軽くなったかも。

10人そろって遠足に来られたことを、お社に感謝。
「ありがとうございました」って。
こういうことは後になって思い出すでしょう。

「先生、おべんとうまだぁ」
これはお約束。
はい取れ高いただきました(笑)

張り切って公園まで来て。
林の中を走り回って。
帰りはやっぱりクタクタでした。
お昼寝もぐっすり。


お弁当持って歩いて行ける場所まで遠足。

必要な段取りと協力要請をすれば、それほど難しいことではありません。
やるかやらないか。
それこそが、保育者としての資質です。
子ども達が、保護者が必要とする保育者です。
組織にとって、人材だってことです。

ちゃんも敬語

2023年02月23日 | 今日の出来事
【先生】指導者として自分が教えを受ける人。
 例、「ーと言われるほどのばかでなし」

語釈のユニークさで知られる新明解国語辞典。
”先生”を調べるとこう書いてあります。


「〇〇先生」と呼ばれるより「〇〇ちゃん」と呼ばれるようになったのは、ここ半年くらいのこと。
言い始めたのは年長組の数人だけど、いまでは幼児クラスのほとんどがそんな感じ。
今では担任もほとんど注意をしない。
というか私が注意をしないからね。

教育や児童福祉に携わる大人全般を「先生」と呼ぶことについて、議論されることはない。
つまり常識です。

保護者にとっては、我が子を預かってくれる場所や相手だから「先生」
それはそれで、大人同士の付き合いでしょう。

自らすすんでその専門性を学ぼうとしている人にとって、教えを受ける相手は「先生」でいい。
でも保育園てそんなところ?

保育園の先生たちは研修にいっぱい行く。
子ども理解のための書類をいーっぱい書く。
専門性はたしかに高い。
でも、子ども達にとって「先生」は揺るがない常識か…?


去年のハロウィン以降、行事の映像を保護者向けに配信し始めました。
撮るのはたいてい私。
私を「〇〇ちゃん」と呼ぶ子が、当然映っています。
最近は迎えに来たママやパパの前でもそう呼ぶ子がいる。
表面化しつつあるので、どこかで論じる必要性を感じていました。

こういうことは、感覚的な話じゃないかと思います。
つまり、良いも悪いも定義できないっていう。

「先生」と呼ぶことを躾けても、中学高校に進学してムカつく教師に出会ったら、子ども達は呼び捨てる。
逆に、心から慕える師に出会えたら、愛称で呼ぶことも。
ちゃんと使い分けます。

幼い子どもにとって保育園の大人は、一緒に生活をする人。
そして一緒に遊ぶ相手。
オニが来たら守ってくれる人。
とても近くにいるから、お友達とさほど変らない。
先生ってほどでも…ねぇ。

ちなみに、最近は平気で「おじいちゃん」と言われます。
毛量のせいかな…(笑)

【おじいさん】年とった男の人を親しんで呼ぶ語。

いいこと言うじゃないの。