今日の出来事

一生懸命に毎日を生きる子どもの姿。そして、そんな子ども達に寄り添う、先生たちの思いを綴ります。

白と黒の果てのアレ

2023年11月17日 | 今日の出来事
昨日は久しぶりに幼児クラスでトランプをしました。

「豚のしっぽ」はルールも簡単で面白い。
ほぼほぼ運任せですが、負けると結構悔しい。
一喜一憂しながら楽しみました。

子どもが加わったり抜けたりしつつ、何回かやったところでおしまい。
残された私と5歳児クラスの子。
次何しようか?

オセロという言葉が出たのはちょっと意外でしたが、豚のしっぽ並みにルールは簡単。
じゃあやってみようか。

結構奥が深いこのゲーム。
陣取りの経過が一目瞭然だから、途中で「やーめた」という子もいます。
負け始めるとぐしゃぐしゃってやっちゃう子もいる。
まぁとりあえず、続くところまでやりますか。


対戦相手の子の手が止まり、盤面をじーっと見つめる時間があることに気付いたのは、まだ序盤。
へぇ、一応考えてんのね。
でも、斜め位置の駒をひっくり返し忘れたりするから、子どもらしい。

あれ?結構続くね…
というか、打ち筋が良い。
さっさと外側に置いて戦況が決まってしまう、素人の勝負ではない。
気が付いたら私も先を読みながら打っていました。

この子は強い。
勝ちの理論を体感的に理解して打ってるから、へんに気を抜いたら負けそうです。

終盤、あと8枚くらい置いたら決着という時に、お母さんが帰ってきました。
「おかあさん!ちょっと待っててください!」
それくらい、勝敗の行く末が気になっていました。
女の子もゲーム続行の姿勢を崩しません。


結果は私の勝ちに終わりました。
がしかし、この清々しさはなんだ。
もちろん勝ったからではありません。
同じ土俵で競ったときに生まれるアレに近い。
スポーツマンシップに似た、アレです。

お母さんに聞いたら、おうちでよく遊んでいるのだそう。
楽しいもんねって。
合点がいきました。