読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

覇王不比等(第1~3部)

2013-09-27 | 時代小説
覇王 不比等〈第1部〉鎌足の謎
黒須 紀一郎
作品社
『父、鎌足の出自に隠された恐るべき秘密を探る若き不比等の遍歴時代。「古事記」「日本書紀」の編纂にたずさわり、日本国の原型を作り上げた男の驚異の全貌が、ここに明らかになる。書き下ろし三部作の第一部。』


覇王不比等〈第2部〉あすかの嵐
黒須 紀一郎
作品社
『乙巳の変、白村江の大敗、そして壬申の乱。日本誕生へ混沌の時代、飛鳥の地を舞台に繰り広げられる権力闘争に、大唐帝国と韓三国の巨大な影が覆う。記紀の謎を大胆に解く、瞠目の歴史小説、第2部。』


覇王不比等〈第3部〉日本誕生
黒須 紀一郎
作品社
『国史編纂、律令の制定を終え、天皇家と一体となった巨星・藤原不比等の構想は以降千三百年にわたってこの国を支配する。今、日本国成立の謎が解き明かされる。書き下ろし三部作・完結編。』


図書館で通りすがりに目にして、ダメ元で3冊借りたが、いちおう読めた。

謎の時代である。
その謎のひとつの考え方として面白いと思う。
不比等が始祖となった藤原家は、(本書によれば)持統天皇が始祖となった天皇家と寄り添いながらその後1300年以上も隆盛でいるのだから。

しかし、本書が面白いのは不比等が正史に出てくる前までのことで、後半息切れしたのか、正史との整合性にとらわれたのか面白みを減じた。
特に第3部、日本書紀の成立に紙数を割き過ぎたように思う。

「7世紀の日本の総人口539万9,800人の内、渡来人と土着系住民との比率は8.6対1になる」とあるが、ほんとうだろうか。
まあ、時期が遅いか早いかの違いがあるだけで、日本列島に住んでいる人間は元をたどればすべて渡来人なのだけど。

で、不比等は鎌足の息子だったのだろうか?



Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 傍聞き | TOP | とっぴんぱらりの風太郎 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 時代小説