『5月の朝、少年たちが見つけたのは、若い女性の死体だった。砕かれた顔。切り裂かれた胴体。老練なダナハー警部と若いマロイ刑事は、被害者の身元を知るため、頭蓋骨から容貌の復元を試みる。復元された顔が導き出したのは、夢を抱いて故郷を出た少女が惨殺されるまでの、空白の5年間だった。空白を埋め、犯人を求めて、二人はニューヨークへ、そしてニュージャージーへ……。『失踪当時の服装は』と並ぶ警察小説の巨匠の初期傑作。解説=川出正樹』
粗野な主役と大きな都市。
フェローズものと印象が異なるが、捜査手段は地道な聞き込み。同様に楽しめる。
『失踪当時の服装は』の直後の著作(1954)