毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中国の学生たちとビデオレター/メールで交流しませんか✧♡」No.1843

2017-01-03 15:49:05 | 中日(日中)交流

キャンパスの木々の傍でよくこの鳥、「馬鹿坊主」(学生がそう言っていました)を見かけます。

嘴で葉っぱを刺して、その結果ちょっと困っているような風情はまさに名前の通りです。


山東省の西の果ての牡丹で有名な地方都市、菏澤市唯一の大学、

菏澤学院日本語学科二年生は、せっかく日本語を覚えても使うチャンスがないので、

最近、学習へのやる気が次第次第にすり減ってきています。(T_T)

12月末のスピーチでそのことに触れた内容がいくつもありました。

実は、昨年9月に一度、日本の学校の若者・子どもたちとの交流を目指して、

2年生は自己紹介と学校や周囲の紹介を動画に収録し、

高知の大学と北海道の小学校に送りました。

しかし、未だ交流するには至っていません。

学生たちは心中かなり期待していたようで、私が、

「なかなか返事が来ませんねえ」と言うと、皆とても残念そうに頷きました。

日本の学校は4月に年間計画をきっちり立てて、後はそれに縛られ、振り回されて、

途中から投げ込まれた教材(素材)など、取り上げる余裕もないのでしょう。

私が約25年間働いていた大阪市内の公立小学校も、

朝早くから晩遅くまで一分刻みのスケジュールがびっしり、

いつもバタバタと目先のことをこなすのに必死で、

土曜日は疲れ果てて寝込むことも多いような有様でした。

計画を立てるのもいいけど、計画に振り回されて教育現場が大変になるのは、

教育にとって、そうプラスにはならないとシミジミ思いますが、

その状況は今も変わらない、と言うか以前にも増して酷くなっているようです。

しかし、北海道の小学校の方からは、最近「年賀状を送ります」とメールがあって、

職員・先生方が気にかけて頑張ってくださったんだなあと嬉しくなりました(ホロリ)。

 

でも、考えてみると、何も学生同士の交流にこだわる必要はありませんよね。

社会人だろうが、悠々自適だろうが、子どもだろうが、年配の方だろうが、

菏澤学院の学生たちが欲しているのは、ただ日本に住む人々との交流なのです。

むしろ、いろいろな年代、職業、地域に拡散する方が

学生たちにとって学ぶことも多くなるはずです。

 

ということで、これを読んでくださっている貴方にお願いです。(*´∀`*)

 

ビデオレター(つまり動画)、メールなどで

山東省菏澤学院日本語学科の学生たちと交流してみませんか?

個人でもグループでも構いません。

そして、一度切りでも、ずっと続けるのも、貴方のご都合次第です。

もし、(やりましょう!)と思われましたら、

取りあえず、コメント欄にその旨ご連絡ください。

詳細をご相談させていただきます。

 

下は、ビデオレター作り体験に触れた学生のスピーチ原稿です。

 ―――(ちん・ぎえい)

一年四か月……。日本語の勉強を始めて、もうこんなに時間が経ってしまいました。元々私は韓国語を学びたかったのですが、大学入試の成績が足りなくて、残念ながら選択することができませんでした。けど、日頃から日本のドラマや宮崎駿さんのアニメ映画が大好きだったので、大学の専攻として日本語を選びました。

私は、大学以前、日本語の勉強をしたことがなかったので、日本語の勉強を始めたばかりの頃は、先生の言うことがわからなくて、しょっちゅう緊張していました。しかも、私はクラスの名簿が一番です。つまり、まず、一番先に私が質問されることが往々にしてあるということです。(今、いったい、先生は何と言ったの~!?)よく心で叫んでました。

平仮名と片仮名の読み方は、まだ簡単でした。でも、深く勉強するにつれて、文法がだんだん多くなってきました。そのほとんどは、とても複雑です。毎日たくさんの単語を覚えて、文法も理解しなければなりません。文科生の私は、自分の記憶力に自信を持っていましたが、今はもう、過酷な現実に打ち負かされてしまっています。

日本語教育の第一の目的は、できるだけ多くの人が、日本語が話せるようにすることだと思います。しかし、周りの人がみんな中国語を話している環境では、日本語で流暢に会話できるようになるのは簡単ではありません。これが今の私の悩みです。

日本語学習の中で、最も印象深いのは今学期の「ビデオレター作り」です。日本語で何度も自己紹介していますが、日本語で学校を紹介したのは初めてです。これは私の人生で初めての試みで、とても面白かったです。こんな機会がもっと多くなれば、日本語の実力アップにはきっと大きな助けになるでしょう。

日本語の勉強は本当に苦労が多いですが、同時に、私に楽しみもくれました。今 、私は日本語がますます好きになってきています。

―――――――――

 

コメント (5)
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