咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

朝から・・・鬼平一色

2011-09-20 23:31:00 | レビュー
 19日の敬老の日、「時代劇専門チャンネル」では、池波正太郎原作の“鬼平犯科帳”のTV版が終日流されていた。

 また、この日はJRA競馬の3日間開催の最終日、外は台風15号と秋雨前線の影響で降雨に見舞われており湿っぽい1日であった。

 いつものように午前と午後に美味しいコーヒーを・・・これを沸かすのは当方の仕事。豆の分量など、当方が手馴れているので、家内もお任せである。そのコーヒーを飲みながらTV画面に釘付け・・・

 この日の“鬼平犯科帳”は、松本幸四郎(吉右衛門の父)、丹波哲郎、萬屋錦之助、中村吉右衛門と4代にわたる名優のシリーズもので、それぞれの長谷川平蔵が演じられていた。同じ平蔵でもそれぞれ、役者さんの個性が表れている。

 「火付盗賊改方長官、長谷川平蔵である・・・神妙にいたせ」

 勿論、筋立ては原作に沿ってはいるが、脚本で部分的に変更されている・・・。脇を固める与力・佐嶋忠介、小林金弥、同心・酒井祐介、沢田小平次、木村忠吾、密偵・小房の粂八、相模の彦十、大滝の五郎蔵、おまさ、伊三次など、この人たちもそれぞれの役者さんが競っており、観ていると楽しくなってくる。

 でも、丹波哲郎、萬屋錦之助の名優が演じている鬼平・・・折角であるが、どうも原作の平蔵からするとしっくりこないのである。あの鬼平独特の人間味あふれる台詞回しが、動きが、所作が・・・どこが、いけないのか分からないがしっくりこない。

 「盗賊などの犯罪者であっても義侠心に厚い者に対しては、寛容で情け深い配慮を見せる一面がある」と、鬼平の人間味あふれる部分が、小説の中では生き生きと描かれている。

 その魅力的な鬼平に多くの池波ファンが、あの池波文学にどっぷりと浸かっており、当方も紛れもなくその一人である。

 悪に対して厳しい処断をしながらも、日本人独特の義侠心が分かっている鬼平の魅力、それが映像で蘇るには、やはり松本幸四郎 翁と中村吉右衛門が演じる鬼平であろう。

 久々に白黒画面の松本幸四郎翁の平蔵も堪能したが、当方はやはりご子息の中村吉右衛門が演じる鬼平の気風のいいところが・・・観ていて安心できる。



 いやぁ、時代劇って本当にいいですね。池波正太郎アワーは、特段に・・・と、一人満足している姿に家内も苦笑している。

 夜、8時00分、TV初登場となった「最後の忠臣蔵」が放映されていた。この映画、我が家では感動一杯で観たもので、再度観たいと思っていた・・・。

 それぞれの使命を与えられ、それぞれの使命のために懸命に生きた瀬尾孫左衛門と寺坂吉右衛門。そして、大石内蔵助の忘れ形見の可音、その美しさと清廉さが際立っており・・・最後まで涙なしでは見られない。



 またしても、涙目になりながら感動を与えられた・・・忠臣蔵は相変わらず日本人の心を震わせてくれる。

 この映画が終わったら、再び“鬼平犯科帳”が流れていた。小説の方は、最終巻の第24巻の1頁を開いている・・・いつまでも、池波文学の魔力に、魅力でした。その魅力に引き込まれている今宵である。(夫)


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