本日は、日曜アートセミナー「マチエールとは何者か?-白と黒で磨きをかけるマチエールの効果-」を開催しました。
講師は弓手 研平先生です
今回の講習会では、あえて色彩は扱わず、白と黒を使ってマチエール(絵肌)を研究します。
(マチエール(仏:matière)は絵肌、材料、素材を意味する美術用語です。)
1日の流れは、マチエールの実験制作→マチエールを活かした「風景モチーフ」制作です。
まずは、なごやかな雰囲気のなか講義です
ラスコー・アルタミラの壁画の資料が貼ってあります
古代の壁画が人を感動させるのは、岩などのデコボコがあるからこそだとお話がありました。
マチエールは岩や紙などの土台(支持体)に画材がのることで出来上がるそうです
先生が作ったマチエールの見本の説明を聞いてから、マチエール実験制作に入っていきます
温かさ、冷たさ、荒々しさ、穏やかさ、逞しさ、優しさ、頑固さ、弱弱しさ、喜び、悲しみ、怒り、慈しみなど
12種類以上の感情を自分の主観で、マチエールによって表現していきます
人と比べる必要はなく、自分の感覚で描くことがポイントです!
下地材を塗ったり、
ペインティングナイフで砂入りの下地材を塗ったり、
カッターで下地材を削ったり、
ローラーで塗ったり、
時々ドライヤーで乾かしつつ、
墨を塗ったり、
指でこすったり、
木炭をサンドペーバー削ったりとさまざまな感情を表現しています
できあがったものに、どの感情が合うのか当てはめます~
自分専用マチエール見本ができあがりました
同じ言葉の表現でも人それぞれ違っていて面白いですね
昼休憩をはさみ、午後からは本制作!
マチエールを活かした「風景モチーフ」制作です
先生が撮影してきた兵庫県にある玄武洞の写真を大きく印刷したものを見ながら描いていきます。
玄武洞はパワースポットとして人気だそうです
どんな作品が出来上がるでしょうか~
午前中に作ったマチエールをどこにどう活かすかを考え、下描きは一切せずに白黒で描いていきます!!
下地材を盛り上げながら描いています
墨をうすーく塗っています。
岩のような雰囲気がでていて良い感じですね
壮大な景色が画面に広がっています
墨の上に下地材を塗ると淡い綺麗なブルーになったそうです。素敵ですね~
かっこいい絵が出来上がりました~!
最後に合評をします!
午前中に描いたものと午後に描いたものを並べ、午前中のマチエールをどう活かせているのかをみていきます。
お一人づつ丁寧に作品をみていきます
ずらりと並ぶと見ごたえがありますね~
力作です
和やかな雰囲気のなか皆さん楽しそうに講習会を受けられていました
本日のテーマである「マチエールとは何者なのか」ということを、受講されたみなさんは肌で感じることができたのではないでしょうか~
このような講習会は、どなたさまでも受講できます!
お待ちしております~
(お問い合わせはこちらまで06-6292-7080)
(lila)