SAKURA Artsalon Osaka

株式会社サクラクレパスが運営する絵画教室です。

日曜アートセミナー「水彩画 マスキング (白抜き)のテクニック」

2014年07月27日 | 一日教室

皆さん、こんにちは( *´艸`)

今日も朝から暑いですね・・・

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熱中症には、十分お気を付けくださいね

さて

本日のアートサロンでは、髙橋雅史先生による

「マスキング(白抜き)のテクニック」が行われております。

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定員24名、満席です!!

講師の髙橋先生。

こちらが、本日の先生の参考作品です。

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抜きのテクニックを効果的に使った作品です。

まずは、

マスケットインク(生ゴム)の調合

(割合、混ぜるものは、ここではマル秘です)をします。

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それを水筆ペンに入れ、

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紙に適当に描きます。

乾いたら、水彩絵具を塗って、

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それも乾いたら、指で軽くこすって剥がします。

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これが、今日のマスキングの方法です。

マスケットインクの分量が多い場合、乾きにくく、剥がしにくかったり

薄いと紙にひっついたりします。

ドライヤーで乾かす時は、温風で乾かすと、

ゴムが溶けて紙にくっつくことがあるので

必ず冷風でするなど、熱を加えないことが重要です

マスキングの実験の次は、

水彩絵具における「有機顔料」 「無機顔料」

それぞれの色の特性などの講義を挟み、

色を塗り比べ違いを認識することをしました。

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いよいよ作品制作。

今日は、この夜の明かりのともった建物の写真を描いていきます。

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下描きです。

写真の白黒写真を裏返し、粉を全面に広げ、

また裏返して トレーシングしていきます。

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線が潰れてしまうので、しっかり描きたいときは、不向きですが

早く描きたい時には、最適です。

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下描きができたら、

いよいよ第一マスキングです

建物の明かりの部分で白く抜きたいところに

先程の、水筆ペンで マスキングイングオイルを調合したものをのせていきます。

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ここで、少し裏技(!?)

マスケットインクが固まって筆の毛がくっついてくるので、

あらかじめ、筆の根元に少しだけ石鹸水を希釈したものを

染み込ませておくのも手です。

(石鹸水の濃度が濃すぎると、マスケットインクが水彩紙の中まで

浸透してしまい、乾燥後のマスケットインクを剥がす際に紙が破けてしまいます。)

お昼休憩を挟み、いよいよ着彩。

午後の一番は、黒い部分にをのせていきます。

本日の、もう一つの重要な点は・・・

先程の講義にもあったように・・・

有機顔料(赤・青・緑・ムラサキ・黄色)をのせ

上に無機顔料をのせていく効果を上手く使う

ということがあります。

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(この時に、先に水を塗ってから、絵の具をのせた方が、

画面が絵具が安定しやすいです。)

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とても絵画的な、深みのある色合いになってきました

そしてっ!!!!

絵具が乾いたら、マスキングを消しゴムや指などで剥がしていきます

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剥がし終わったら

建物の明かりの部分には

オレンジのグラデーションで・・・

下の方は、薄く水で塗り広げておきます。

「この段階は、このくらい大雑把な感じで大丈夫です」と先生。

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ここまで出来たら、ドライヤーで乾かしていきます。

絵具が乾いたら、第二層目のマスキングをしていきます

今の色を抜きたいところにマスキングします。

例えば・・・・薄く明るいところなど・・・

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同時に、濃い部分の着彩を進めていきます。

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「赤・青・黄色をバランスよく混ぜれば黒が作れます。」

細かいところを仕上げていきます

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様々な、技法を用いた小作品制作、ご参加頂いた方からは

「難しかったけど、自宅で、また復習をして自分のものにしよう!」

という声も聞かれました。

様々な、テクニックを学び、絵画制作に役立てることができる

「日曜アートセミナー」

今後のスケジュールも是非、ご確認の上、お申し込みお待ちしております。

http://www.craypas.com/artsalon/pdf/2014kaki.pdf

ご参加下さった皆さま、お疲れさまでした☆

                        (歌姫)