杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ウィッシュ(吹替版)

2023年12月18日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2023年12月15日公開 アメリカ 95分 G

どんな願いもかなうと言われているロサス王国。魔法を操り国を治めるマグニフィコ王(声:福山雅治 )は、国民から慕われているが、お城で働く17歳のアーシャ(生田絵梨花)は、ある秘密を知ってしまう。それは、人々の願いがかなうかどうかを王が決めていること、王は国のためになる願いだけをかなえており、国民が王を信じてささげた願いのほとんどはかなえられることがないということだった。王国の秘密を知ってしまったアーシャは、王を信じて託した人々の願いを救いたいと、夜空の星に祈る。すると、空から魔法の力をもった願い星のスターが舞い降りてくる。スターの魔法によって話すことができるようになった子ヤギのバレンティノ(山寺宏一 )やスターとともに、アーシャはみんなの願いのために奮闘する。

ウォルト・ディズニー・カンパニーの創立100周年を記念して製作された、ディズニーの長編アニメーション。新たなディズニー・ヒロインのアーシャを主人公に、魔法の王国の真実を知ってしまった彼女が起こす奇跡を描いたファンタジーミュージカル。(映画.comより)

冒頭で流れるのは『ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-』 という短編です。誰もいなくなったスタジオで歴代のキャラクターが勢揃いして記念写真を撮るという内容です。
殆どのキャラは知ってるけれど、中には観ていないキャラもいて、わかったのは8割強というところかな😓 
ちなみに平日初回のせいか、休み前のせいか、吹替のせいか・・・数えるほどしか観客いませんでした。

本編の生田さんや福山さんなど声を務めた人たちがとてもキャラに合っていて良かったです。

若き日のマグニフィコ王は家族を無残に殺された過去から、二度とそのような辛いことが起きないようにと魔法を学び、妻のアマヤ王妃(檀れい)とともに願いが叶うロサス王国を築きます。やって来る者は等しく受け入れ、王国は魔法で豊かに繁栄していました。
この国で、17歳のアーシャは、母やもうすぐ100歳になる祖父サビーノ(鹿賀丈史)、ヤギのバレンティノと暮らしていました。

王の魔法の弟子試験を控え緊張するアーシャを親友のダリア(大平あひる)やサイモン(落合福嗣 )、ガーボ(蒼井翔太)、サフィ(岡本信彦)、ハル(青野紗穂 )、バジーマ、ダリオ(宮里駿 )ら友人たちが励ましてくれました。

アマヤ王妃に呼ばれて王の部屋に行ったアーシャに、王は魔法の願いの部屋を見せてくれました。部屋にはそれぞれの人の無数の願いが球に込められ浮かんでいました。その中に祖父の願いを見つけたアーシャですが、王はその願いは危険だから叶えるつもりはないと言われて驚きます。しかも、叶えられなかった願いを持ち主に返すこともないと言い切るのです。

願いを叶えるセレモニーで、王は民衆を盛り上げ何も知らない人々の願いを受け取ると、一人だけ願いを叶えてやります。もちろん祖父の願いは叶えられませんでした。

王を信じる祖父には王が彼の願いを危険なものと考えているというアーシャの必死の訴えは届きません。
外へ飛び出したアーシャは、夜空に大きく輝いている星に想いをぶつけます。すると眩い光が降り注いで王国を照らします。
何が起きたのかと驚くアーシャの前に高速で飛び回る黄色い「スター」が現れます。
スターが振りまく粉のようなものを浴びると、植物や動物たちは人の言葉を話すようになります。予告で登場したバレンティノの「俺ってこんな声だったんだ」のシーンです。

スターの出現で勇気を得、王に叶える気がないのなら皆の願いを返してもらおうと考えたアーシャは城に忍び込んで願いの球を盗み出そうとします。いや、持ち主に返すのだから盗みじゃないという理屈ですね。😁 
スターとバレンティノを連れたアーシャは、ダリアから秘密の通路(食物を運ぶ昇降機)を教えてもらいます。この時仲間たちにスターの存在がばれちゃうんですね。

昨夜の不思議な光を警戒した王が、人々を集めて情報を得ようとする間に部屋に忍び込んだアーシャは祖父の願い球を何とか持ち帰ることに成功します。
願いを取り戻した祖父は喜びますが、密告者からスターのことを知った王がアーシャの家にやってきて、母の願いを握り潰して自分の中に吸収します。王は、一度は王妃に諫められて戻した禁断の魔法書に手を出し、闇の魔法にからめとられていきます。

密告者はサイモンでした。「王の騎士になる」という願いを叶えてやった王はアーシャとダリアたちを捕えろと命じます。
アーシャと6人の仲間、それに王に失望したアマヤ王妃も加わり、願い球解放作戦が始まります。自分が王を引き付けている間に、仲間たちに願い球を解放させようとしたアーシャでしたが、彼女を追ってきたのは王に変身していたサイモンでした。

王は魔法の杖を作り、願いを全て吸収してスターも杖に閉じ込めてしまいます。何とかして王を止めようとしたアーシャでしたが、圧倒的な力の前になすすべもありません。それでも諦めずに人々にロサス王国を守るために願うことを訴えるアーシャに人々が応え、その願いは圧倒的な力となって王の闇の魔力を打ち負かします。
一人一人の胸に小さな光が灯り輝くこのシーンはなかなか感動的でした。

封印されていた願いが持ち主に戻り、スターも解放されます。鏡の中に閉じ込められた王に代わり、王妃が王国の女王となりました。

我に返ったサイモンはアーシャに謝罪します。
スターから魔法の杖を贈られたアーシャは、人々の願いを護ることを誓うのでした。

元は善人だった王ですが、次第に独善的になり、国益と称して個々の願いを握り潰すようになっていきました。これは権力を手にした独裁者が辿るお決まりのコースですね。😣 夫への信頼が揺らぎながらも、それを認めたくない気持ちがあった王妃でしたが、禁断の魔法書に手を出した夫をさすがに見限りアーシャに協力します。一旦気持ちが固まれば女は強いのよ😁 

願いは他人に託すものではなく、自らが努力して叶えようとするものだということを伝える作品です。😀


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