こんばんは
今日もバタバタ頑張っております。
とりあえず、某大学にお願いしていた検査結果の返事を見るためにPCを起動させたら、無事返事がついていました。
そしてブログのコメントの返信を書きましたので、簡単な記事を・・・。
血液内科…特に腫瘍を相手にするものとしては、制吐剤の情報は気になります。遅発性嘔吐のことが書かれていますが、これってサブスタンスPじゃなかったの・・・?
遅発性悪心・嘔吐を防ぐ制吐剤を新発売―大鵬薬品工業
4月22日16時23分配信 医療介護CBニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100422-00000004-cbn-soci
大鵬薬品工業は4月22日、がんの化学療法に伴う悪心(吐き気など)・嘔吐の予防に用いる5-HT3(セロトニン)受容体拮抗型制吐剤「アロキシ静注」を新発売した。同社によると、がんの化学療法に伴う悪心・嘔吐は、抗がん剤を投与した後、24時間以内に発現する「急性」と、24-120時間後に発現する「遅発性」があり、同剤は国内に有効な治療薬が少なかった遅発性への有効性も確認されている。
大鵬薬品によると、体循環によって抗がん剤が小腸に到達すると、小腸は抗がん剤を生体にとって危険な物質ととらえ、神経伝達物質であるセロトニンを排出。このセロトニンが自律神経の終末を刺激して、中枢にある化学受容器引き金帯(CTZ)に情報を伝達した後、CTZが悪心中枢にその情報を伝えることで吐き気が生じる。同剤は自律神経の終末にある5-HT3受容体に拮抗することで、CTZへの刺激伝達を遮断し、悪心・嘔吐を予防する。
また、同剤は既存の5-HT3受容体拮抗型制吐剤と比べ、血中消失半減期が約40時間と非常に長いため、遅発性悪心・嘔吐にも有効だという。
アロキシは、2004年1月に大鵬薬品がスイスのヘルシン社と締結したライセンス契約に基づき、国内で開発し、今年1月に製造販売承認を取得。既に世界63か国で承認されており、09年の全世界の売上高は約360億円。日本でのピーク時(17年度)売上高は60億円を見込んでいる。
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「既存の5-HT3受容体拮抗型制吐剤と比べ、血中消失半減期が約40時間と非常に長いため、遅発性悪心・嘔吐にも有効」
何故だ?
う~ん、イメンドの話を聞いたときはサブスタンスPとばかり思っていたのだが・・・。
なぜ?
「延髄の最後野、孤束核にはNK1受容体が多く存在し、抗悪性腫瘍剤の投与によりサブスタンスPの分泌が亢進します。サブスタンスPは中枢神経系のNK1受容体に結合し、嘔吐を誘発します。イメンドカプセルは選択的にニューロキニン1(NK1)受容体に拮抗し、制吐効果を示します」
http://www.gunma-byoyaku.gr.jp/pdf/new_info_imend.pdf
5-HT3だけでは難しいという話だったような気がするのだが・・・何故なんだろう?
そもそも、連日5-HT3阻害剤を使用しても…遅発性嘔吐に有効な気はしないのだが・・・。
orz
まったくわからん。誰か教えてください・・・。
けど、新薬がいろいろ出てきて患者さんの症状が緩和されるのはいいことですよね
http://blog.with2.net/link.php?602868
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では、また。
確かに抗がん剤投与後は嘔気と嘔吐で苦しむ患者さんは多いですよね。先日入院した病棟で化学療法をしている患者さんが多くいらっしゃったんですが,皆食事の匂いすら受け付けないと言われ,とにかく食べれるものを食べられていました。
私は今回は抗がん剤のお世話になることはなかったのですが,今後5年間何もなければこのまま何もせずに経過する予定ですが,再発すれば放射線か抗がん剤を使用する予定です。
何が不安かというと,やはり副作用ですね,脱毛も女性にとっては辛いことですが,投与後くる嘔吐は苦しいですよね。
大鵬薬品の薬品の作用について何となく理解できますが,やはり難しいですね。
いずれにしても,副作用である嘔吐を抑制してくれる薬の開発は有難いものですよね。
最近は嘔吐や嘔気があまり起こらないように最初からコントロールすると説明は受けました。ただそれも抗がん剤によるのでしょうかね。
そうそう,アンフェタミンさんに質問ですが,私は以前知人を再生不良性貧血で亡くしました。最近のこの疾患の治癒率は上がったのでしょうか。治癒というのか寛解というのか・・・・
こんばんは、コメントありがとうございます
制吐剤に関しては本当によくなってきたので、昔のテレビドラマのように「吐いてどうしようもない」というレベルではなくなりました。
そしてやはり脱毛というのは気になる副作用だと思います。
嘔吐や脱毛は自覚可能ですから、それをどうにかしたいですよね。
再生不良性貧血・・・特定疾患ですので簡単に治るというものではないですが、寛解になる患者さんは増えてきたのだと思います。少なくとも昔に比べたら・・・。
また、コメントいただければと存じます
僕も,遅発性嘔吐に効くセロトニン拮抗薬と
聞いて不思議な気持ちになりました.
アプレピタントという,遅発性嘔吐に有効な国際的によく認められた薬があるなかで,
仮に,いまいちな薬だけど,国産メーカーの
営業力で普及し,アプレピタントが必要な
人に使われないような事態になったら嫌だなぁ
と思いました.
もちろん,この薬がアプレピタントと遜色ないかそれ以上の薬品ならいいのですが.
こんばんは、コメントありがとうございます
この制吐剤に関して論文を見てみると、一般的な「5HT3阻害薬」も遅発性嘔吐に結構効くような形で書かれている(論文を見ると)ので、実際は期待よりは効かないかもしれません。
アプレピタントのほうがよさそうだな…というのは、論文を見た感じの実感ですw
また、コメントいただければと存じます
抗癌剤はTCです。
抗癌剤の点滴の前にアロキシとデカドロンの点滴をしています。
吐き気はほどんど感じません。
ゲップが出る程度です。
こんばんは、コメントありがとうございます
アロキシと過去に発売されていた制吐剤とで確かに受容体を抑える時間が違うのは有効性も異なるようです。
僕は急性白血病の患者さんには12時間おきに5-HT3阻害薬を投与していたので、あまり気にならなかったのですが、CHOP療法の患者さんが良く吐き気を訴えていたのを思い出します。
その差がここにあって、今ではルイさんが書かれているようにCHOPでもあまり強い吐き気を訴える人はいなくなりました。
今更ですが、ちょっと記事の内容を恥ずかしく思ってしまいましたw
時間とともに知識は深まっていくものなのだなぁと思います
乳癌の闘病、頑張ってください。吐気以外の副作用(しびれなど)も少ないことを祈っております
また、コメントいただければと存じます
デカドロン錠0.5 5錠 1日2回 3日分
セルベックスカプセル50 1日2回 3日分
クラビット錠250 2錠 1日1回 6日分
マグミット錠330 1錠 1日3回 5日分
セレスタミン配合錠 1錠 改善されたら止める
を処方されました。
1回目のケモの後にはすべて飲んでいましたが
膨満感、関節痛、筋肉痛、目のかすみ、発疹などの副作用がとてもしんどかったので
今回の2回目のケモではこの処方された薬をほとんど飲んでいません。
同じく乳がんで闘病中の友人に聞くと主治医にもよるのか、処方された薬が全く違います。
なにか、重大な問題があるでしょうか?
飲まずにすんだら、その方がいいと思うのですが
いかかでしょうか?
こんばんは、コメントありがとうございます
正直に書きますと、よくわからないというところです。デカドロンは吐き気止めとして処方されていて、セレスタミンはアレルギー(発疹)に対してだと思います。
マグミットはタキサン系薬剤の有害事象である、神経毒性により便秘が生じるのでそれを抑えるためで、セルベックスはデカドロンやセレスタミンで胃があれるので、それに対してだと思います
クラビットは僕の中では不用な薬剤ですが、主治医の先生に確認してください。好中球減少がシビアなもの以外は抗菌薬の予防投与の有効性は証明されていないと思っていますが、乳癌領域でどうなのかは僕も知りませんので。
僕はルイさんの診療に責任を持っておりません。ですので、主治医の先生にルイさんの考えをしっかり伝えて、確認してください
また、コメントいただければと存じます