こんばんは
本日は披露宴の最期の打ち合わせに行ってきました。自分でいうのもなんですが「想定」以上にいい披露宴になると思っております。酸化していただける方にはぜひ楽しんでいっていただきたいと思っております。
さて、本日はたまたまTwitterでしった和田秀樹医師のBlogに対してコメントさせていただきたいと思います。
ちなみにBlogの記事はこちら。
http://ameblo.jp/wadahideki/entry-11282138402.html
内容に関しては
『(略)しかし、リフォームしなければ家が壊れる確率が10%で、リフォームしても元の家ががたがきているので6%は壊れるという場合はどうだろう?
しかもその業者が、リフォームしなければ100%家が壊れるような口ぶりでリフォームを勧めたり、本当はリフォームしても6%も壊れるのに、リフォームすれば大丈夫といういい方をした場合はどうだろう?
実は日本の医者は似たようなことをしている。(中略)
おそらく日本中の医者が、この手のリフォーム詐欺のようなことをやめて、薬を飲んだ時と飲まなかった時のエビデンスを示したうえで、患者に薬を飲むか飲まないかを選ばせるようにしたら、国民医療費ベースで2-3兆円は毎年浮くだろう
少なくとも患者の側は医者に、「この薬でコレステロールが下がるのはわかりました。でも、それで死亡率が下がるエビデンスはあるのですか?別の薬でもいいのですが、死亡率が下がるエビデンスのある薬を下さい。NIHのHPなどに出ているでしょ。私は素人だから、その手のデータを読んでもわからないけど、あなたはプロなんだから、そのくらい調べて薬を出すのが当たり前でしょ」くらいのことを言う権利はある。外科の手術の場合は、その危険を説明して、受けるか受けないかの患者の同意をとるのが当たり前になっている
内科系の医者がそれをしないのは明らかな手抜きだ
もちろん、それをするのに割があわないくらい診療報酬が低いのも事実だ
医者に説明責任を持たせる代わりに診療報酬を上げたほうが、薬屋に儲けさせて国民の健康を害するよりよほどましだと思うのだが』(引用終わり)
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内科系の医者がそれをしないのは明らかな手抜きだとある。
怠慢でそうしているのか…とまず聞きたい。
僕は大学時代に外来日以外に隠れて外来をしていた。それは昼食は確実に抜いて、患者さんの診療に全てを当てたとしても1時間以上は遅れてしまう。外来日は初診の患者の説明(ある程度の)に加えて、予約の患者が40~50名きている。それはすべて血液疾患の患者で急性白血病や悪性リンパ腫の経過観察の患者さんであれば短時間で終わらせられるが、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群や再生不良性貧血など外来治療をしている患者さんたちへのそのたびの説明に10分以上は必要だと考えているからだ。
そうすると新患が数名来たら必ず遅れてしまう。新患、急性白血病は入院可能であれば即入院だから後でもいいが(簡単な説明はしますよ。白血病が疑われて、それが緊急性を伴うものであることなどを伝え、すぐに入院してほしい旨を伝えます)、悪性リンパ腫や骨髄腫などに関しては検査Planなども含めて説明が必要。しかも、告知ではないにしても簡単に済ませられる話ではない。30分は必要なのだ。
その状況下で他の患者さんに説明できることには限りがある。
僕は「生活習慣病の患者さんに最も必要なのは生活指導」と考えているので、基本的に時間が足りないから「大学病院の血液外来」では血液疾患に限定して診療している。そうでなくては自分の守備範囲の説明ができなくなるから。
確かに一部の内科医は説明不足の人間がいる。どう考えてもおかしいという人間はいると思う。
しかし、ここで書いているような「この薬でコレステロールが下がるのはわかりました。でも、それで死亡率が下がるエビデンスはあるのですか?別の薬でもいいのですが、死亡率が下がるエビデンスのある薬を下さい。NIHのHPなどに出ているでしょ。私は素人だから、その手のデータを読んでもわからないけど、あなたはプロなんだから、そのくらい調べて薬を出すのが当たり前でしょ」と言われるほどの状況がそれほど多発しているのだろうか?
であれば何のためのガイドラインなのかと思う。例えば・・・「高血圧治療ガイドライン2009」など定期的にガイドラインは改善されていると思う。その合間に確実にこれが正しいという国際的コンセンサスが出ることもあるかもしれないが、確実にそれが示されていないのであれば一つの根拠でどこまでやるのかは各自の判断になると思う。
和田秀樹医師は「内科医がそれをしないのは明らかな手抜きだ」という。本人はよほどすばらしい診療をしているのだと思うが、内科医が誰も説明していないといいたいのだろうか?
先程も書いたが説明時間が足りないから「別の曜日」に隠れて外来をしている。それに伴い入院患者さんの対応に問題が所持ることもある。入院患者さんやその家族に説明するのはそれに伴い、いつも21時過ぎまでやっている。
和田秀樹医師が「内科医が不足していて、それらの説明ができないほど過密な診療体制である。それゆえ診療報酬を上げて、それらができるようにするべきである」と書くのであれば、理解はできる。しかし、この文章は「あなたは何者ですか?」と思わざるを得ない。
初めてこの方のBlogを読みましたが、こんなことを毎日書いているのであれば辞めてほしいと思います。これ以上読む気にはなれませんが。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
お医者さんじゃないから見当違いな事を言ってるかも知れませんが…私が思ったのは、内科の先生が薬を処方する際は患者さんを診察して、既往歴やアレルギーや薬の副作用とか様々な要因を考慮して、現時点でのBestな選択をされていると思います。それ故、内科医が怠慢しているとは思えないです。
そもそも記事にあった、死亡率を下げるエビデンスとか、NIHのHpとかを仰るような方がDataを見ても解らないとは、私には思えませんし…仮に突っ込まれたらDataを説明するんですかね。はて?
ともかく、患者さんに良い医療を提供しようと頑張ってるお医者さん同士なのに、この記事を見たら悲しいですね。
話しは変わりますが、そろそろ先生御夫妻の、御結婚式は間近ではないのでしょうか?お二人をはじめ、参加なさる皆様にとりましても、素晴らしい良い お式になりますよう心より祈っております゜+。(*′∇`)。+゜
引用の方の記事を見たらって意味です。読み直して反省です(*_ _)人ゴメンナサイ。
おはようございます。コメントありがとうございます
多分、外科医が手術の説明をするのと同様、病気の説明などを細かくやるのが基本です。そして治療方針も説明します。
その上でどの薬を使用するのか…というのは医師ごとに知識の差はあると思いますが、ベストだと思うチョイスをしているはずです。
ちなみに文脈から「この記事」は多分、和田先生の記事だろうと思いましたので大丈夫ですw
結婚式までちょうど2週間となりました。若干準備が忙しくなってきましたが、頑張ります。ありがとうございます。
また、コメントいただければと存じます