こんばんは
忙しい毎日ではありますが、比較的病棟は落ち着いております。なんといっても全身状態がすこぶる悪いという人がいない。
ただ、入院患者さんだけでなく外来患者さんにも対応しなくてはならないので、どうしても忙しくなります。
昨日は・・・緊急入院された白血病の患者さんに対しての説明、今日退院した患者さんへの説明、来週自家移植をする患者さんへの説明の3件の説明で1時間ずつかかりました
今日、ともかく時間がかかったのが外来でした。もちろん研修医の先生の手技につく…というのもあるのですけど。
僕は外来日以外に患者さんを振り分けていますが、それは治療方針の決定などの説明のため「十分な時間が必要」だからです。
本来、十分な医師数・十分な病院数があれば「自分の外来時間」だけで対応可能かもしれません。ただ、先週は予約だけで40名以上。実際に患者さんは各曜日に振り分けているのでTotal50名近く。今週も予約は30名くらいでも、他の曜日に数名振り分けています。
説明が長くなる人を含めて一日で患者さんに応対するには時間が足りないです。 「新患の患者」さんや「十分な説明が必要な患者」さんに対しては最低でも30分、1時間近い時間が必要になってきます。
そういう現実があり、僕は自分の外来日だけでは対応不能なため各曜日に振り分けています。
しかし、それもあまり上司には好まれておりません。理由は単純。病棟の守備力が下がるから。
確かに「病棟急変」で一番力を発揮するのは僕でしょう。ところが外来に出てしまっていて不在のことが多い…となると守備力も低下します。実際、外来対応と入院患者さんの対応の両方に追われているというのが現実です。
第一、入院患者さんの検査結果を外来患者さんの対応にとられて出遅れる可能性もあるわけです。
十分な医師数がいるかいないかは大事ですよね。
そして「医師」も時間に追われますが「患者さん」も待ち時間が長くなります。「医療の需給」に不均衡がありすぎますので・・・。
そして「入院」も待ち時間が長くなります。
そんな現実があるのだと思います。
病院に通院している患者さんはいろいろわかってくださると思いますが、実際に大病を患わないと「現在の日本の医療」の危機的状況はわかっていただけないのかもしれませんね。
「癌になったとき」に病棟ベッドが満床で(現実)、入院予約は数か月入りません…といわれるのは精神的にも・・・病気の進行という意味でも「患者さんに不利益」を被らせていると思います。
ただ、今の医療状況ではこれでも「限界を超えている」状況だということを、国民の皆様に知っていただければと思ったりしています。
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そして少しでも安心して暮らせる国になったらよいと思います。
もう一つ簡単な記事を書きます。