山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

平成25年 行政視察・都市環境委員会「四国のエネルギー分野」

2013-10-31 | 視察報告

 

今年度は都市環境委員会の委員長として10月21日(月)~23日(水)の2泊3日で四国に行政視察に行って参りました。

行き先と内容に関しては、委員長一任をいただいておりましたので、今回は四国全体として、特に過疎化している地域を中心にして、再生可能エネルギー発電の導入に熱心に取り組んでいる状況ということもあり、エネルギー分野に絞って視察先を選定しました。

環境省案件「地域主導型再生可能エネルギー事業化検討業務」でも、平成23年度(初年度)に、徳島県(小水力、太陽光、バイオマス:元県議が旗振り)、高知県(太陽光、小水力:県主導)が採択されているなど、活発な様子がわかります。

四国を地形的に分類して語ると(再エネ種別)、
 太平洋側(高知県)、瀬戸内海側(愛媛県、香川県)、四国山地(主に高知・徳島)に
 分けられます。
 ①太平洋側:日照率が高いので、太陽光には恵まれる。
 ②瀬戸内海側:雨が少ない地域なので、太陽光には恵まれる。塩田跡地とかでメガソーラー計画。製造業の撤退後の工場跡地を使った事例等も多い。
 
 ③四国山地:風力(山の上、平地から吹き上げる風が強い)、小水力(急峻な川が多い)
 
・県別に再エネ資源からその可能性を論じると、
 (1) 高知県:太陽光(晴天率が高い)、小水力(四万十川に見られるように水資源豊か)
        バイオマス(森林も多いので、資源量は豊か。ただし、温暖な地のため
         熱需要が少なく、事業運営的には難しいかも。)
 
 (2) 徳島県:小水力(水資源豊か、山側は急流が多い(発電量大))、
         風力(四国山地部分は風が強い)
         太陽光・バイオマス(ほどほどはあると思われます。)
 
 (3) 愛媛県:瀬戸内海に面しているので、太陽光発電。
        佐多岬半島(伊方原発のある九州側に伸びた半島)周辺で、風力。
 
 (4) 香川県:瀬戸内海に面しているので、太陽光発電。
という前情報を基に、今回は発電事業だけでなく、自治体ごとにその立地環境を改めて見直しながら進めている環境施策を視察してきました。
地方は過疎化と少子高齢化により、急激な変化を求めれています。
 
以下、区議会のホームページに掲載されている視察報告書をご覧ください。
 
今後は、これらの視察で得た貴重な情報を区政に活かして参ります。
 
【区議会ホームページより転載】

香川県高松市 

(1)地域公共交通の強化について
(2)多核連携型コンパクト・エコシティについて

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/ugoki/shisatsu/25-10.pdf

愛媛県今治市

(1)中心市街地再生基本計画について
(2)今治自然塾 環境プログラムについて

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/ugoki/shisatsu/25-11.pdf

愛媛県東温市

(1)とうおん太陽の恵みスマイルプロジェクトについて

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/ugoki/shisatsu/25-12.pdf

 

以上

 

 

 


【会派視察報告】長崎市・北九州市・古賀市

2013-10-29 | 視察報告

 先日、民主社民クラブの会派で九州に視察に行ってまいりました。会派内での各々の視察希望を踏まえ、行程を組みました。都市環境分野・保健福祉分野・教育分野にまたがる視察で盛りだくさんでしたが、大変充実したものになりました。先方の受け入れ先の丁寧なご対応に感謝を申し上げるとともに、今後の区政への提言に活かして参ります。

視察先は以下の通りです。

10月15日(火) ①長崎市「空家等の適正管理に関する条例について」、 ②コロニー雲仙施設見学

    16日(水) ③北九州スマートコミュニティー創造事業

    17日(木) ④古賀市「日本一通いたい・通わせたい学校施策」

以下、詳細を報告いたします。

 

①長崎市「空家等の適正管理に関する条例について」http://www.city.nagasaki.lg.jp/sumai/620000/626000/p023820.html

 現在、全国的にも杉並区においても住宅の10%を超える勢いで空家が発生していると言われており、防犯・防災・倒壊・景観の面からも基礎自治体による管理の条例化の必要性の議論が進みつつあります。杉並区でも空家の現状のサンプル調査を行っていますが、全区的な調査はまだ進んでいない為、全容は分かっていない状況です。

 その様な背景の元、長崎市ではいち早く全国に先駆けて条例化し、運用が始まっています。今回は条例をまとめた建築課から、制定までの歩みと課題点などを伺ってきました。この条例は一言でいうと、「空き家の適正な管理は、所有者等の責任です!」ということを明文化したもので、言われてみれば至極当たり前のことなのですが、これを規定しなければなら無いところに現状の深刻さがうかがわれます。

 長崎市は高低差がある地形なので、高くて見晴らしの良いところに建築されてきた住宅が住民の高齢化により利便性が悪くなったため広い範囲で空家が発生しているという特殊事情があるとしても、決して他人ごとではない、杉並区でも今後越えられなければならない課題だと感じました。

長崎市ホームページより転載、夜景もきれいとの事。(残念ながら滞在時間は2時間でした。)

 

②コロニー雲仙施設見学http://www.airinkai.or.jp/

 長崎市から車で1時間強のところにあるこの施設は、以前は主に知的障害者の方々の自立を目指す福祉事業所であったのですが、現在は知的障害を持った方が犯罪を犯してしまい、罪を償ってもまた累犯をしてしまうという問題点を福祉的な方法で解決して行こうというプログラムを行っており、そうめん工場などの就業訓練施設を併設しているところです。

 知的障害をお持ちの方は、例えば背中についたごみを取ってあげようとした時にやや強制的にしてしまったばかりに痴漢と間違われたり、中には障害がそれまで発見されなかったものの、何度も罪を犯して裁判にかかる過程で発見されたりと、人によって累犯を重ねていく事情は様々ですが、単純に刑務所を出ても食べるものや住むところが無いなどで万引きなどの罪を犯してしまう事もあります。福祉的なフォローによって本人が罪を認知し、また、自立した生活をすることにより累犯を防止するという視点の施設は全国でも稀なものです。

 数々のシンポジウムなどでも講演をされている「雲仙・虹」の施設長 前田康弘さんのお話は力強く、現場で実際にプログラムに携わっている深さがありました。その思いはずば抜けて高く、このプログラムを通じて一人でも多くの累犯者を減らし、福祉によってフォローが出来ることを広く世間に広めていこうという希望に満ちた前向きなお話でした。

コロニー雲仙のホームページより転載。

隣接する自立準備ホームの施設長から、右に見える広間が以前は集団で食事をしていた和室だった時には殺伐とした雰囲気が一部あったが、綺麗に改修して現在は施設利用者がゆったりと利用してくれていると嬉しそうに話してくださいました。(朝4時起きだったのでかなり眠そうな顔。)

 

施設利用者が描いた絵画を施設内に飾ることでポジティブな気持ちを喚起しています。 

宿泊先のホテルで流れていた長崎放送では、「累犯障害者の再犯防止には福祉的なフォローが必要。」という陪審員の方のインタビューを紹介していました。地域全体で意識啓発を行っていると思われます。

 

③北九州スマートコミュニティー創造事業http://www.city.kitakyushu.lg.jp/kankyou/file_0325.html

 小泉政権下の政府の新成長戦略に位置づけられた日本型スマートグリッドの構築である「次世代エネルギー・社会システム実証」を行う地域について、平成22年4月に国により選定された事業を視察して来ました。同年8月に「北九州スマートコミュニティ創造事業」のマスタープランを策定し、現在は参画企業とともに事業を推進しています。

 この実証実験を初めて知った時には、そんな夢のようなまちづくりが出来るのか、と半信半疑、ややもすると税金のバラマキであると感じた程でした。

 実証地域の「八幡東区東田地区」は、日本近代産業発祥の地であり、区画整理事業後、「環境で成長する街」「共有社会の創造」のキーワードの下、官民協働で環境まちづくりに取組んできました。現在、コジェネ発電、環境共生マンション、カーシェアリング等数多くの環境施策が実施され、標準街区に比較して、既に20%のCO2削減街区となっています。

具体的には、

  • 地域内マンションでの電力需給に応じて電力料金を変化させるダイナミックプライシングの実証。
  • 通信機能や他の機器の管理機能を持つ高機能電力メーターであるスマートメーターの大量導入。
  • 工場の生産プロセスから発生する副生水素や、工場の廃熱などをエネルギーとして地域で利用。
  • 太陽電池や燃料電池などの直流で発電する電源を有効に活用できる直流電流住宅などの整備。
  • 低炭素化社会の交通システムとして、EV(電気自動車)の大量導入、非接触EV充電器の整備、オンデマンドバスの導入など。
  • 市民、学校、来訪者等に対する効果的な環境学習システムの整備。

 今朝の日経新聞では東京電力により今後2020年までに家庭用の電力メーターを全数設置し、夏のピーク時の電力料金を上げることで総量規制をかけるとの記事が載っていました。ほんの2,3年前に北九州市で始まったこのスマートメーターやダイナミックプライシングの実証実験が、より実生活に即した現実のものとして取り入れられていくスピードの速さに大変驚きながらも、北九州市での真摯な取り組みが全国に広がることにより、省エネの暮らしや低炭素のまちづくりを実現し、地球温暖化抑制に向けて効果を発揮していけることを確信した視察となりました。

 

エコツアーはNPO法人里山を考える会が開催しています。この実証実験の前からこの地域のまちづくりに携わっていたとの事。

北九州市が環境事業に取り組むきっかけとなった製鉄所の公害とそれを克服し環境都市として世界に広まっいる様子が展示されています。公害を顕在化させたのは、子どもたちの健康を願う母たちの勉強会からといいます。素晴らしい力です。(写真が無くて残念。)

私たちが小学生だった同じころ、北九州市の子どもたちは製鉄所から出される公害により大変な健康被害を受けていました。説明してくれた女性が持っているのは、当時の住宅の軒樋です。セメントを含んだ排気が軒にたまり、それが雨で固まってしまうほどだったとの事。現物の展示が語るものは大きいです。

 日本の高度成長期を支えた一大基幹産業の裏で、公害がもたらした健康被害を克服した北九州市は、同様に公害に悩む海外の自治体や政治家から注目され、視察が相次いでいると言います。

 前方のスクリーンで事業の概況を見た後、左側のスクリーンが開くと、「地域内マンションでの電力需給に応じて電力料金を変化させるダイナミックプライシングの実証実験」の様子を見ることが出来ます。天候に併せて電力使用予測を行い、日次で時間帯による電力の価格の変動がある様子が画面を通じてわかりやすく解説していただけます。(写真は左を向いているところ)

 

④古賀市「日本一通いたい・通わせたい学校施策」http://www.city.koga.fukuoka.jp/living/kyouiku/?mode=smart

 最後の視察先は、福岡市から車で30分弱のところにある人口5万8千人の古賀市に教育施策についてお話を伺いに行きました。

 古賀市では、「日本一通いたい・通わせたい学校」を目指し、様々な施策を講じています。平成25年度学校教育施策(古賀プラン2013)では、不登校児対応や少人数学級対応の講師の配置など全部で23個もの事業が展開されていますが、その中で私が興味深かったのは、・中一ギャップ対策講師配置 ・小一プロブレム対策学級補助員配置事業 などの、市費教諭の配置による取り組みと・学級人間集団づくり支援事業でした。年間1億2千万円をこの市費教諭にあてており、一人ひとりに目が届くように配慮が行き届いている様子でした。

 特に学級人間集団づくり支援事業では「児童生徒を取り巻く社会情勢や教育環境等の急激な変化の中、人とのコミュニケーション能力が不十分なために、友達関係づくり、人間関係づくりが円滑にできない児童生徒が増えてきている。古賀市小中学校においても、このことが不登校や学級の荒れにつながっている。したがって、子どもたちの学級生活での満足度と意欲・学習集団の状態を測定する心理テスト「QUアンケート」を導入し、学級集団の状態や生徒指導上の問題点を分析する。そこでこの結果を不登校やいじめ、学級の荒れの予防・早期発見・改善や教育実践の効果測定などに活用し、子ども達にとって居心地の良い学級集団づくりや学力向上を目指す学習集団づくりに役立てる。」とし、年間260万円(一人当たり520円)を経費として計上しています。

 同様の問題点・課題点は杉並区にもあると思いますが、前述のような具体的な取り組みはまだされておらず、教師の力量のみに頼っており、より広い視野での対応を求めて行きたいと考えていたので、大変興味深かったです。

 その他にも制服リユースに取り組み、保護者の負担軽減に努めていました。

 こういった比較的人口が少ない自治体での取り組みを伺うとき、いつも感じることが市民との距離が近いということです。教育委員会も議員も、そしてもちろん市長をはじめ市役所が一丸となって子どもの教育を真剣に考え、取り組んでいる様子を拝見し、うらやましく感じるときもありました。

 会派の視察は自由に研究課題を決めることが出来る、大変貴重な機会です。ややもすると公費を使って遊びに行っていると揶揄する向きもありますが、現地で実際に携わっている人たちの様々なお話を聞き、質疑応答を通じて理解を深める事は、議員の政策提言能力を上げるための大変有益な機会と考えています。今回の視察をしっかりと区政に活かして参ります。

 


第9回「木曜茶話会・区政報告会」を無事に終えることが出来ました。

2013-10-26 | 「木曜茶話会」のこと

10月24日木曜日、久我山会館1階ホールで「木曜茶話会・区政報告会」を無事に終えることが出来ました。台風の影響が心配されましたが、風は若干強かったものの雨は降らずに、多くの皆様にお運びいただくことが出来ました。お忙しい中、ご参加いただいた方々には心より感謝を申し上げます。

今回の「木曜茶話会」は月例の様にテーマをひとつに絞らず、私が当選させて頂いてから2年半強の都市計画高井戸公園や省エネのまちづくり、成人期の発達障がい等これまでの取り組みのお話、そして、今回は特別ゲストとして田中 良杉並区長をお迎えして今年度当初から区政の大きな課題であった保育園増設の取り組みや杉並区区立再編整備計画など区政のお話を伺いました。

その後はご参加いただいた方との質疑応答の時間を1時間ほど取り、高井戸公園整備に関して区の姿勢や児童館の今後のあり方、区立施設再編整備計画に関してや現在久我山で取り組みが進んでいるスマートコミュニティの状況や今後などの質疑が続きました。議会中でもこんなに長い時間を区長にお話いただけることは無く、なんとも贅沢な時間を参加者とともに過ごさせていただいたという感想でした。

参加者の方からは「区長との直接対話が出来てお考えや人間味が分かり良かった。」、「今回のように夜間の開催であれば参加できる。」等のご意見を頂きました。今後ともご意見を参考にしながら、区政を身近に感じて貰い、区民の方との情報交換や疑問点にお答えする為に開催を続けていこうと考えています。

毎月のテーマなど、ご興味のある分野がございましたら是非お寄せくださいませ。

※次回開催:11月28日(木)15時から17時 高井戸区民センター第二和室 参加費無料・予約不要ですがご予定置きいただける方はご連絡をいただけると幸いです。


「児童館廃止」関する認識について

2013-10-12 | 活動日誌

現在、杉並区では「杉並区区立施設再編整備計画」の素案が発表され、先日終了した第3定例議会の決算特別委員会でも大きく取り上げられました。

その中の「児童館廃止」という言葉だけが独り歩きし、背景や今後の展開の説明が無い形で区民に伝えられたと思われる事から、十分な理解が得られないまま「児童館という、今まで大切にしてきた居場所が奪われるのではないか。」という区民の方からの不安の声が私の元へ届くようになり、大変心を痛めております。

以上のことから、ここでは「児童館廃止」に関する私の現在の認識について書かせていただきます。

児童館とは、児童福祉法第40条に規程されている児童(児童福祉法上0歳~18歳未満の子ども)に健全な遊びを与え、その健康を増進し、または情操を豊かにすることを目的として設置される屋内型児童厚生施設です。

杉並区では区内で42ケ所あり、その内11ケ所が築40年以上と老朽化が進んでいます。学校施設のように夏休み中に修繕をする事が出来ないまま使用しており、傷みが激しい施設も見受けられますが、児童館の数は23区中3番目に多く、地域偏在も無く充実しています。

現在の児童館では、乳幼児親子が集う場として「ゆうキッズ」事業があり、生後まもない乳児と保護者向けのプログラムがあり、年齢別やテーマ別のミニプログラムや季節のイベント、講座や講演会の企画もあり、自主的な活動も活発なおかげでママ友を作ったり育児の不安や悩みを共感できる場づくりの子育て応援事業として区民に浸透し、ご評価を頂いていると考えています。

また、小学生対象の学童クラブを併設しており、保護者が就労などにより、昼間留守になる家庭のお子さんを対象として下校後の生活の場として安心して楽しく過ごせるよう、遊びや集団活動を中心とした運営を行っています。これまで学童クラブの設置に関して国による根拠法令は無く、設置義務はありませんでした。そのため自治体によっては学童クラブが無いところもありました。これが今後は消費税8%となったことで財源が確保され、平成27年度の「子ども子育て関連3法」の本格施行により基準遵守の義務化されます。杉並区ではこれまで4年生(他自治体は3年生)まで受け入れていましたが、今後は6年生まで拡大され義務化されます。また、今後の保育需要の増大を加味していくと、現在のような児童館での学童クラブ設置では受け入れが難しくなること、また、学童クラブへの行き帰りの子どもの安全性を心配するお声があることから、区では小学校内に学童クラブ併設という方針の転換を図る方向性が示されました。これから計画される小中学校の再編整備計画に併せて学内に取り込み管理体制などの検討がされていく予定です。

それに加えて児童館では、本来でしたら18歳までの児童を受け入れる体制が望まれるところですが、学童クラブの重要増大により居場所が無く、これまでほとんど利用がありませんでした。また、学童クラブの時間帯でも本来は他の小学生や乳幼児を受け入れる余裕があれば良いのですが、需要増大によりこの時間帯はほぼ学童クラブ専用の施設利用となり、課題点として捉えられていました。

区ではこうした背景を踏まえ、全区的な取り組みである「杉並区立施設再編整備計画」に合わせ、児童館においても本来のあり方を改めて見直し、それぞれの利用状況を鑑み、より充実させる方向性で検討を進めています。

今計画はまだ(素案)の形であり、現在は様々な形で利用をしてくださっている方への意見聴取に努めるとしていますが、私としてはまずは説明会の実施をし、区民理解に努め、その上で意見聴取をするよう強く要望をしております。

今後の計画決定までのスケジュールは区議にもまだ明示されていません。区内に有る公有地の売却などの状況により計画は大きく変更される可能性もあると考えていますが、老朽化による施設の更新と人口動態に合わせた今よりも充実したサービスが提供できる体制を作り上げるために、議論を尽くすことを望んでいますし、私も区民のお声を届けるべく尽力して参ります。

ご意見やご質問、ちょっとした心配事でも結構です。お気付きの点があればどうぞお寄せください。

(ご要望があれば、ミニ区政報告会を開催いたします!)

連絡先:yamamoto.akemi1965@gmail.com


一般質問の様子(動画):現在の課題点について質問及び提言を行いました。

「保育所と学童クラブの待機児童対策について」

平成25年 第1回定例会 2月15日

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/25-01/250215.htm

 

※「杉並区区立施設再編整備」

区で現在596箇所の施設があり、その多くは人口増加や経済成長を背景に昭和40年代から50年代にかけて整備され、現在はその50%が築30年、約30%は築40年を越えています。今後はこれらの老朽化に伴い次々に更新時期を迎えますが、現在のままの規模を維持するには多大な財政負担となります。一方で、少子高齢化による人口構造の変化等により、多くの施設で設置当初と現在の利用状況が変化しています。小中一貫校整備、児童館のあり方、ゆうゆう館の利用率など、改めて施設ごとに現状と今後を把握しなおし、区民共通の財産である施設の有効利用をはかる必要があります。

 

 


第9回「木曜茶話会・区政報告会」のお知らせ

2013-10-06 | 「木曜茶話会」のこと

すっかり秋めいてきましたが、皆様お元気でしょうか?平素は山本あけみの活動をご理解いただき感謝申し上げます。 


 さて、杉並区議会議員に初当選をさせて頂きましてから、早2年半が過ぎました。そこで、これまでの活動のご報告をし、また皆様方からの貴重なご意見をいただきたく第9回「木曜茶話会・区政報告会」を開催致します。


 今回は田中 良杉並区長にもご参加いただき、当区での取り組みの現状をお話し頂きます。
※突然の公務により止む無く欠席となる場合がございます。

今、定例会でも最も議論の中心となった、杉並区区立施設再編整備計画や児童館、学童クラブ、保育園、スマートシティ、高井戸公園、玉川上水、高齢者介護、発達障がい他区政一般についての幅広いご意見をお伺いしたいと考えております。


 ご多用とは存じますが、多くの皆様にご参加頂けますよう、心よりお待ち申し上げます。よろしくお願い致します。

日時:平成25年10月24日(木)19時から21時

場所:久我山会館 京王井の頭線久我山駅南口徒歩1分、杉並区久我山3-23-30 03-3333-3436)

http://mappage.jp/popup/popmap.php?X=2.4365247770671&Y=0.62279169501224&L=12&KanriNo=13115S040149&init=yes

参加費:無料 予約は必要ありませんが、お席の準備の都合上、事前にご連絡をいただけましたら幸いです。

お問い合わせ先:山本あけみ事務所 杉並区久我山2-4-2 TEL 03-6231-5838 FAX 03-6231-5839

           yamamoto.akemi1965@gmail.com



スマートコミュニティ at 久我山

2013-10-05 | スマートコミュニティのこと

皆様は「スマートコミュニティ」と聞いて何を想像されますか?

スマート=smartの意味や和訳は 頭の良い、賢明な、とか〈動作など〉活発な、きびきびした、すばやい、などで決して「痩せている」や「スタイルが良い」といった意味ではありません。

これはエネルギーを出来るだけ使わずに地球に優しい生活を実現するための手段です。


いまや「スマート家電」「スマートメーター」、果ては「スマート・三国志」というゲームにも命名されていて、「スマート」って何のことやらと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。


ひとことで言えば「スマートコミュニティ」とは、太陽光等の再生可能エネルギーやコジェネなど高効率分散電源を最大限活用し、また、需要を制御することで、地域全体のエネルギーを有効利用するシステムで家庭やビル、交通システムをITネットワークでつなぎ、最適バランスを実現する、というもの。今や大手電機メーカーが技術開発力を注ぎ込み、各社が競って世界的に広がるシェア獲得を目指しています。


国内で有名なところでは、北九州市や横浜市、流山市(柏の葉キャンパスシティ)などですが、いずれも新しくまちづくりをした限られたエリア内での実証実験などによるもので、杉並区のような成熟した既存の住宅街には実施された例はまだありません。

 

その様な中、杉並区では今年度策定された

「杉並区地域エネルギービジョン」の取り組みのひとつとして現在、地区計画策定を検討している久我山地区周辺(久我山一丁目~三丁目)で、

「スマートコミュニティ化の先導モデル地区づくり」に関し調査に着手しました。

これは、「既存市街地のスマートコミュニティ化先導モデル地区づくり」に関する事業の実現可能性に関する調査予算とのことで、経済産業省からの助成事業が決定をし先日、議会に報告がありました。

 

これまで私は、平成24年度第4定例会の一般質問で

「放射5号線と都市計画高井戸公園と低炭素のまちづくり」

と題し、スマートコミュニティを視野に入れ、

「既存住宅街から環境先進住宅街として,より一層価値を高める久我山のまちづくり」

を区に提案し、モデル地区づくりを推進してきました。

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/24-04/241119.htm

「杉並区エネルギービジョン」策定に当たっては、建築を熟知している人の意見が重要と訴え、策定のための懇談会メンバーに早稲田大学理工学術院 教授  高口洋人氏の起用が決まり、エネルギーと建築物、まちづくりを踏まえた視点で活発な議論がされました。

 

今回はその第一歩が踏み出したところですが、この動きが止まることなく成長していくよう、そしてモデル地区としての久我山での成功をもって、全区的また全国的に水平展開をしていけるように活動を続けてまいります。

「地球に優しい省エネの暮らしを、無理なく実現していける」

今後の「スマートコミュニティ」づくりへ向けての動きに、どうぞご期待ください!

 

 

※「杉並区地域エネルギービジョン」より抜粋。

 お問い合わせ先:山本あけみTEL 03-6231-5838 FAX 03-6231-5839 Email yamamoto.akemi1965@gmail.com