山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

福島県及びその他地域のこどもに対する放射線被曝量「年間1ミリシーベルト」基準の遵守を求める意見書

2011-06-29 | 放射能対応のこと

昨日、第一回定例議会が終了いたしました。

最終日はこれまで委員会で審議をしてきた議案の経過の報告と議員全員での採択、

人事案件、そして3件の新しい議案を審議いたしました。


その中のひとつが

  議員提出議案第12号、

福島県及びその他地域のこどもに対する放射線被曝量「年間1ミリシーベルト」基準の遵守を求める意見書」です。

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/pdf/2011/gitei230212.pdf


私はこの原文を作成させていただきました。


福島県だけでなく、全国のこどもを守るために、

「年間放射線被曝量1ミリシーベルトを遵守すべき、

またそれを超えた場合には保護措置をとる事を望む」という意見書です。


先日の福島県に住むママ達のがんばりには心打たれました。

私も同じくママとして、何か出来ないかと考えていました。

福島のママの援護射撃をする意味と、福島だけではなく、全ての子供を守っていく姿勢を

はっきりと打ち出したい気持ちがありました。


杉並区議会議員48名中、45名のご賛同を持って無事に採択をされました。

45名という数字は、党派を超えて賛同を得られた、という数字です。


原文を作成したものには、正直言って感激でした。。。


あて先は総理大臣、文部科学大臣、そして厚生労働大臣です。

返事をいただけるものかどうか、、、それでも「善処する」との答えを強く希望しています。


脱原発を求めて、国民投票を乞う。

2011-06-26 | 活動日誌

脱原発の国民投票があれば、皆様は行きますか?


考えただけでも「早く行きたい!」と心安らかでは居られなくなります。

イタリアが本当に羨ましくさえ思います。

この投票があれば、投票率は格段に上がるのだろうと思います。


「脱原発!」と乞い、叫ぶ気持ちと、

今は電力需要の一定量を確保していてすぐには辞めることは出来ないのでは?という疑問、

そして、そこで働く人たちの生活をどうするのか?という躊躇。


でも、やはり私は東日本大震災の被害状況を見て、

今すぐにでも脱原発路線を政府に示して欲しいと考えています。


では、杉並区議としてどのような行動を取るべきか?

何が出来るのか?まだ疑問の中に居ます。


民主党の参議院議員の桜井 充さんが力強い声を上げてくれています。

歯がゆい思いを抱えながら、まずはご紹介まで。

http://www.dr-sakurai.jp/blog110616155525.html

 

 

 


杉並区で平成24年度から中学校などで使用する「教科書見本」を展示しています。

2011-06-25 | 活動日誌

現在、杉並区の4箇所の図書館と済美教育センター

 平成24年度から中学校などで使用する文部科学省検定済みの「教科書見本」を展示しています。

既に閲覧期間が終わってしまった会場もありますが、

私は27日に高井戸図書館でじっくりと見てこようと思っております。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/news.asp?news=11999


公立の小中学校での教育は政治や宗教等全てに偏ることなく、

事実を教えることが必須と考えています。

また、全ての子どもが生きていくためのベースとなる

教育を受ける場を提供することが自体の責務と考えています。


皆様も是非お出かけくださいませ。

 


杉並区の放射線量を知るために。都内における各地の空間放射線量の測定結果が出ました。

2011-06-22 | 放射能対応のこと

遅きに失した感がありますが、東京都による空間放射線量の測定結果が発表されました。

杉並区内では3箇所、

杉並区 成田西三丁目 区立杉並第二小学校 0.05 0.05 6月20日
杉並区 宮前五丁目 区立大宮前保育園 0.04 0.05 6月20日
杉並区 下井草一丁目 区立東原中学校 0.06 0.06 6月20日

という結果です。

http://monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/tonai/d20110620.html

当面の危険性はないと思われますが、継続してもっと測定箇所を増やし、

結果を公表していって欲しいと思います。


自治体による測定方法の違いは本来あるべきではなく、

23区を統治する東京都により、責任を持った測定をするべきと考えます。


福島県内の子供への影響が心配される中、実際の福島での動きがぞくぞくと報告されている。

子どもたちの体に異常が起きていることは大変憂慮すべきで、

一個人としては、早急に全域の退避命令を国が出すべきと考えている。


以下に福島の記事を全文載せさせていただく。

これは少しでも福島のことを知っていただくために、また、一助となるために。

 

NPJ 再び福島へ――その1――


福島の子ども達を救え小児科医ネットワーク
NPJ代表 梓澤和幸」

 


 6月19日(日)、福島市のホリスティカかまたで、原発の放射能のことで悩むお父さん・お母さんと子ども達の健康相談会が開かれた。 子どもたちを放射能から守る福島ネットワークと全国小児科医ネットワーク(20名の医師、当日は11名参加)による医療や避難、食事などの相談会であった。 500人をこえる親と子どもの参加があった。

  12時から、相談の途中の時間を割いて記者発表があり、母親代表の丸森さんと医師田中真さんのスピーチがあった。 丸森さんによると、子ども達の体に異常が起きている。鼻血が出る、甲状腺が腫れる、今までにないだるさを訴える、入退院の繰り返し等である。 母親達が地元の小児科医に受診するが、このくらいの線量(報道では毎時1.5マイクロシーベルト。 実際はもっと高いころ、たとえば3ないし5マイクロのところもある)では、体に放射能を原因とする異常は出ないはずだというのが医師のリアクションだ。 母親のストレスが原因で、子どもに影響が出ると言われる例も少なくない。だが、とにかく子ども達には今までにない変化が起こっている。

  丸森さん達は、必死で相談にのってくれる医師を探した。そして、森永ヒ素ミルクの子ども達を新人ドクターの頃に診療し、 ヒ素ミルクによる身体への影響を突きとめた医師の一人である田中さんたちに行き当たった。 最近、低線量医療被曝の研究をしていることもわかり、丸森さんの相談にのってくれ、福島の子ども達を救え 小児科医ネットワークが結成され、 この日の相談会となったという。

  田中医師は語る。「子ども達の体にかつてなかったことが起こっている。低線量の継続被爆は、医療の世界で経験がないことだ。 森永ヒ素ミルクのとき、乳幼児の体にミルクを通じてヒ素が摂取されるということは、新しい医療体験だったけれども、これも新しい医療体験である。 ならば私たちは事実をみなければならない。」 田中医師は、マスメディアのインタビューに答え 「福島のものを食べようキャンペーンが地元で起きているが、 子どもには福島の野菜を食べさせてはいけない」 と静かな口調ながらはっきりと語っているのが印象的だった。

  相談会の会場は、200人ほど入る大きなホールだったが、避難・退避相談コーナーもあった。

  北海道、新潟、山形等福島の県外へ子どもを退避させたいという動きはずいぶんあるようだ。 子どもたちをまもる福島ネットワークの人達によると、福島県当局は、県外への子どもの退避に協力的ではなく、 学校で相談すると校長が思いとどまるよう父母を強く説得する事例もあるという。子どもを育てている父母の親世代、周辺地域との葛藤もある。 政府や地方自治体が「県外退避も有力な選択肢の一つ」と公に表明することが急がれる。

  会場には、マスメディア各社の取材陣、遠くはジャカルタから来たというアルジャジーラの取材陣の姿もあったが、 共同通信以外、全国ネットでは報道されなかったようだ。これでいいのか



初めての「一般質問」が終わりました。

2011-06-17 | 議会報告

6月14日(火曜日)に初めての一般質問に臨みました。

その様子は杉並区のホームページで公開されていますので、

お時間のある方はごらんになってください。

(14日の37分くらいから始まります。)

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/vodtop.htm

 

当選後初の意見を交えて質問が出来る公式の場ということで、

選挙戦に公約に掲げていた「都市計画高井戸公園」の早期実現を訴え、

その為の杉並区の施策を伺いました。

 

意見の中で久我山にある2つの東京都による公共事業、

「放射第5号道路」と「都市計画高井戸公園」を一体に進めていくことで

より久我山という地域性を活かし、利便性の高い事業になるということを訴え、

これまで杉並区まちづくり団体「久我山緑の散歩道」で打ち出した構想

「井の頭・久我山緑のパークウェイ構想」を説明し、

久我山を整備することで井の頭公園と神田川・玉川上水で緑の回廊が結ばれ、

1周約10キロのパークウェイが出来るということも踏まえ、

その早期実現を訴えてきました。

 

他の先輩議員のように、区政に関する広範囲に渡る質問ではなく、

新人として15分一本勝負の内容にして、より出席者の印象に残るよう努めました。

 

出席者は杉並区の田中区長・副区長他特別職、各部署の部長、

そして全議員・傍聴者のおよそ100人強です。


ちなみに田中区長はこの構想を都議会議員の頃からご存知で、

応援をしてくださっています。

 

この面々が静聴する中での一般質問はかなり緊張するものでしたが、

議席を獲得し、やっとつかんだこのチャンス、あがってしまい失敗をすることの無いよう、

がんばりました。

 

まずは敵地に入り、のぼり旗を立ててくるという任務は完了、

今後は地上戦で訴えを続けていくという感じです。

 

是非、応援してください!

 

 



平成23年第2回定例会一般質問 6/14 「杉並区内の公園施策について」全文掲載

2011-06-14 | 議会・一般質問のご報告

「杉並区内の公園施策について」

◆二十一番(山本あけみ議員) 

私は、民主・社民クラブの一員として、杉並区内の公園施策についてお尋ねいたします。


 杉並区では、昨年の七月に新たに田中区長を迎え入れられ、新体制のもと、五十四万区民が住む杉並区を、質の高い住宅都市杉並に向けて、だれもが健やかに豊かにという基本理念を大きく掲げられています。また、本年は、今後の十年を展望した新たな基本構想、総合計画を策定するという極めて重要な一年となっております。


 平成二十三年度の区政経営計画書に記された予算の概要でもわかるとおり、その配分は、大きく福祉・医療、教育、そしてまちづくりの三項目に分けられております。まちづくりの内容においては、国・都・区まちづくり連絡会の設置を掲げ、これまでのいわゆる縦割り行政による弊害をできるだけ排除し、杉並区内にあるすべての公有地の有効活用を図ることも大きく掲げられております。


 私は、世田谷区から杉並区久我山に転居してからおよそ八年がたちますが、みどり豊かで、住民の方々が平穏に暮らしていらっしゃる、大変よい地域だと感じております。


 その久我山駅の南側には、大きなグラウンドが三つあります。旧NHK富士見ケ丘運動場、王子製紙、そして国立印刷局のグラウンドです。この三つのグラウンドを中心とした一帯は、昭和三十二年に都市計画高井戸公園として、大きさは約十七ヘクタール、およそ日比谷公園と同じぐらいの大きさの公園の計画が東京都により決定されましたが、およそ半世紀を過ぎた現在においても、計画地のまま、実行へと移されるという朗報を聞くことはできません。


 この公園予定地の主要部分を占める旧NHK富士見ケ丘運動場は、平成十八年三月三十一日、近隣住民に何の説明もないまま突如として閉鎖となりました。そして一時期、グラウンドは管理をされることなく、みどり豊かだったはずのグラウンドの手入れをされなかった芝生は、あっという間に荒れ地に変わりました。


 そんな中、心ある住民の方々が連携をとり、賛同団体を募り、署名を集め、このNHKグラウンドを杉並区の管理により区民へと開放するという道筋をつけ、また杉並区に対して、早期の都市計画高井戸公園の実現及び広域避難所確保に向けての請願書を提出してくれました。この住民運動にお一人お一人が貴重な時間を割き、現在の杉並区による旧NHKグラウンドの開放へと導いてくれたことに関しては、一区民として大変ありがたく思い、また、私利私欲を捨て地域のために活動してこられたことに関しては、大変尊敬をしている次第であります。


 そして平成十九年三月には、杉並区の管理のもと、遊び場一〇二番として区民に開放され、大きなグラウンドには、平日、休日ともに、スポーツの練習として、また憩いの場として、多数の区民により利用されております。
 残り二つのグラウンドのうちの一つ、現在は国立印刷局のグラウンドも、杉並区のご尽力により、区民に開放されるべく準備が進んでおり、テニスコート四面と野球場二面の開放が予定されております。


 一方で、この都市計画高井戸公園の南側に隣接する形で、現在、東京都により放射第五号道路の予定地の土地買収が進んでおります。つい先日になりますが、六月十一日に近隣住民のポストには、東京都市計画道路幹線街路放射第五号線三建・放五ニュースが配布されました。内容は、久我山駅から南に岩通通りを進んだ位置にある、岩崎橋付近の道路構造についての意向調査を実施した結果のお知らせであります。調査対象は放射第五号道路に接するお宅で、東京都の職員が戸別に訪問をし、調査数二百八十一名、そのうち回答数百六十六名、回答率五九%の調査結果となっております。


 意向調査とは、平成十九年に地域の関係者を委員とした放射第五号線事業推進のための検討協議会から提言をされた、整備に当たっては、放五を岩通通りと立体交差させる一部トンネル案を基本的な道路構造とし、留意事項に十分配慮して事業を実施することという事項をもとに、一部トンネル案の趣旨及び留意事項のうち、掘り割り部やトンネル部の土地の有効利用に影響を及ぼすこと、またトンネル開口部付近で排
気ガスが増加することの二項目について、沿道関係者の皆様に資料や模型を持参し説明をさせていただいた上で、調査をした内容となっております。
 今後、この調査を踏まえての東京都としての道路構造の提案が杉並区に対してある予定となっており、この道路事業に関して、大変重要な段階を迎えております。杉並区においては、この段階において、ぜひ久我山以外にも、富士見丘、高井戸住民の環境に関するご意見にも配慮していく方針を再度打ち出していただきたいと考えております。


 そして東京都には、国の史跡である玉川上水の保全にも努め、環境庁の絶滅危惧種レッドリストにも多数登録されている動植物が生息する、現在の生態系を壊さない配慮を最大限していくことも求められており、杉並区としても熟慮をいただきたい部分と考えております。


 さて、前述の旧NHKグラウンドの区民への開放のための住民運動と前後して、私、山本あけみは、近隣のメンバーと新しいグループを立ち上げ、久我山緑の散歩道という杉並区のまちづくり団体として登録をして、助成金をいただきながら活動を開始いたしました。メンバーの平均年齢は四十歳代半ば、それぞれが仕事に従事をする中で、自由闊達な意見を尊重し合いながらの活動の開始でありました。目的は、久我山にある三つのグラウンドを早期に都市計画高井戸公園として整備をしてもらう。また、この公園に隣接して、東京都により計画が進んでいる放射第五号道路の構造と緑地帯の整備を、久我山のよさを生かしていったものにしてもらうというものです。


 これまでは、住民グループとして、東京都知事、そして杉並区長へと要請を重ねてまいりました。この目的は、言いかえると、久我山という地域に予定をされている東京都による公共事業、すなわち、都市計画高井戸公園と放射第五号道路の事業を、従来の、東京都の中の公園と道路という縦割りの行政の中で別々に進行していく事業ではなく、久我山という同じ地域の隣り合う事業として、これからの環境共生型の公共事業のあり方を提言できるような、よりよい方向性を見出していける可能性があるということでございます。
 そして、まちづくり団体・久我山緑の散歩道では、一つの構想を掲げ、これまで東京都や杉並区へと提案をしてまいりました。
 議長、ボードを提示してもよろしいでしょうか。

 

○議長(藤本なおや議員) はい、どうぞ。

◆二十一番(山本あけみ議員) 

これが東京都と杉並区へと提案をするために作成をした模式図と写真のボードです。ぜひ区議の皆様にもごらんいただきたいと思いまして、本日持参をさせていただきました。
 この井の頭・久我山緑のパークウエイ構想とは、ボード左上にある、桜の名所として名高い都立井の頭恩賜公園と、ボード右下にある都市計画高井戸公園を、上部の緑のラインで表示をしております。現在既にある、井の頭線に沿って流れている神田川の桜を中心とした緑地帯、ボード下に緑のラインで表示してあります。もう一方は、平成十五年に国の史跡として指定をされ、三百五十年以上前に江戸に水を送るための土木技術の高さが認められた玉川上水の武蔵野の面影が残る緑地帯により結び、自治体をまたいでパークウエーを整備していくことにより、手すりや道路舗装の統一、緑化を目指し、ジョギングや散歩等、都会にありながらも人々の暮らしに身近な憩いの場を創出することを目的としております。


 この構想をごらんいただければ、二つの隣り合う事業を一体で進めていくことにより、設計料や整備費用を抑制し、利便性やデザイン性においては、トータルに一層充実した事業をしていくことができるということを容易に想像してもらえるのではないかと確信しております。
 杉並区のまちづくり団体・久我山緑の散歩道では、ブログ形式のホームページにおいて情報発信を続けておりますが、二〇〇九年三月から二〇一一年六月までの総トータル閲覧数は十三万件、トータル訪問者数は六万人以上を数え、最近においてもアクセス数が伸びている実績からして、区民の、久我山にある都市計画高井戸公園と玉川上水に関する関心の高さがうかがえると考えております。また、これまで区民の方から実名において、井の頭・久我山緑のパークウエイ構想へのご賛同を多数いただいております。
 今後、この井の頭・久我山緑のパークウエイ構想を推進していくためには、都市計画高井戸公園の早期の整備が必要不可欠と考えております。都市計画高井戸公園を実現するための具体策として、現在、東京都の重点公園としての位置づけから優先公園として改め、早期に用地の入手、買収を進め、安定した広域避難場所、そしてみどり豊かな都市公園として、都民要望にこたえられるようにしていくことが不可欠と考えております。


 そこで、都市計画高井戸公園の整備推進にどのように取り組まれているのか、杉並区のご所見をお伺いいたします。
 また、先般の東日本大震災では、多数の被害に遭われた方にお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 その被害の甚大さから、杉並区における防災体制の見直しが求められていることと存じます。東京都立公園においては、現存する都立公園を、防災施設の充実を図ることにより防災公園として位置づけ、東京都の防災上の拠点として、大地震などの災害が発生したとき、生命の保護を第一に、さまざまな活動の拠点としての役割を果たすための防災設備が整備されつつあります。杉並区内にある都立和田堀公園は大規模救出救助活動拠点として、また善福寺川緑地は防災グループとして公園協会が管理運営をしている公園として位置づけられ、既に地元の自治体、消防、警察、町内会などと連携をし、地域と一体となった訓練を行うなど大きく機能をしており、震災から市民を守る貴重な場所として位置づけられております。


 現在、久我山にある三つのグラウンドが都市計画高井戸公園として整備が進んでいけば、防災上はどのような利点があるとお考えか、区のご所見をお伺いいたします。
 次に、既にほかの方からのご質問にもありましたが、再度お尋ねいたします。
 東日本大震災で起きました東京電力の福島原子力発電所での大災害の被災者への補償や、火力発電の燃料費増に充てるため、今後、東京電力は資産の整理を進めていくことが決定をいたしました。東京電力の三月期の決算報告では、過去最大、一兆二千四百七十三億円の赤字を発表いたしました。また、都内のグラウンドなど二十七カ所の福利厚生施設の売却が決まり、資金確保のために保養所などの施設を売却することを発表いたしました。


 杉並区内には、先ほど来出ている神田川沿いの下高井戸二丁目に、東京電力総合グラウンドがあります。これまでは野球場とテニスコートが平日区民に無料で開放されておりましたが、区民のために、今後も安定して使用ができる体制の整備をしていただきたいと思います。
 また、東京都において平成十八年度末に策定した「十年後の東京」で第一の柱に掲げられている、緑と水の回廊で包まれた美しいまち東京の復活に向け、全庁横断型の戦略的組織である緑の都市づくり推進本部を設置し、緑の東京十年プロジェクトを推進しています。この視点からしても、ぜひ神田川沿いにあるこのグラウンドを、宅地化することなく、現存のまま残していくべきと考えております。


 今後、東京電力総合グラウンドを杉並区で取得をする考えはあるのか、区のご所見をお伺いいたします。
 以上三点お伺いいたしまして、私の質問を終わります。
 ご清聴ありがとうございました。

 

○議長(藤本なおや議員) 理事者の答弁を求めます。
 区長。
     〔区長(田中 良)登壇〕

◎区長(田中良) 山本あけみ議員の一般質問にご答弁申し上げます。
 都市計画高井戸公園の整備推進についてのお尋ねでございますが、区は、東京都に対し、早期の整備着手を働きかけてまいりましたが、それまでの間、できる限り区域内のオープンスペースを保全していくことが重要であると考えております。
 そこで、区は、NHK富士見ケ丘旧運動場の使用貸借協定を平成二十四年三月まで更新延長するとともに、旧国立印刷局久我山運動場につきましても、国からの委託を受け、本年三月から区が管理を行っております。今後、運動場として広く区民が利用できるように再整備を進めてまいります。
 現在、高井戸公園の計画区域には大きな三つの企業グラウンドがございまして、相互に行き来しにくい状態となっておりますけれども、都市計画公園として一体的にそれが整備されれば、災害時の避難もしやすくなって、防災力が大きく高まっていくものと思います。
 平成十八年三月に策定されました都市計画公園・緑地の整備方針は、十カ年計画の折り返し点を迎えておりまして、見直し時期に入っておりますので、この機会に優先整備区域という形で位置づけをされて、一日も早く区民に喜ばれる公園として整備されるよう、引き続き東京都に強く働きかけていきたいと考えております。
 残りの質問につきましては、関係部長よりご答弁申し上げます。

○議長(藤本なおや議員) 政策経営部長。
     〔政策経営部長(高 和弘)登壇〕

◎政策経営部長(高和弘) 私からは、東京電力総合グラウンドに関するお尋ねにお答えいたします。
 東京電力総合グラウンドは、野球場二面、陸上トラック、屋外テニスコートなどを有する東京電力の福利厚生施設で、野球場と屋外テニスコートなどその一部は、お話のように無料で区民のスポーツ利用に供されてまいりました。このグラウンドは、こうしたスポーツ施設のみならず、防災上の観点、みどり豊かで良好な環境を確保する上でも大切な空間であると考えています。
 区といたしましては、既にご答弁しましたように、地域の皆様や区議会からのご要望を踏まえ、貴重な区民の財産として保全、活用を図っていくため、その取得に向けて取り組んでまいりたいと考えてございます。
 私からは以上でございます。


平成23年 第二回定例会において一般質問をいたします。

2011-06-10 | 議会報告

来週始まる平成23年度第二回定例会において、

一般質問をさせていただくことが決定をしました。


日程は6月14日火曜日、午前中になります。

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/ugoki/daihyo.htm


区議会事務局に確認をしたところ、

予定としては午前中の2番目、ということでした。


内容を吟味中ですが、私がこれまでまちづくり団体として活動してきたことを踏まえ、

都市計画高井戸公園の早期実現とそれによるまちづくりへの影響などを質問して行きたいと考えています。


お時間のある方は是非傍聴にいらしてくださいませ。


杉並区でも放射線量測定開始しました。

2011-06-10 | 放射能対応のこと

この2週間で5件ほど、区民の方から杉並区でも放射線量を測定して欲しいというご要望を頂き、

田中区長に要望を伝え、また担当部署に陳情の内容を伝え、その必要性を訴えて来ました。


当初は杉並区でも東京都で一律の基準で測定をするべきという見解でしたが、

その方向には動かず、

杉並区独自の動きとしてプールの水、土壌、大気の測定を開始する予定となりました。

(一部実施済みですが、正式には来週の議会での了承を得てから決定になります。)


既にプールに関しては測定結果が杉並区のホームページで公開されていますが、

そのほかに関しても順次公開の予定になっております。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/news.asp?news=12176


測定方法が自治体によりまちまちで心配が残るところですが、

比較的早い段階で測定の開始を始めた対応には感心しました。

区民の皆様が安心安全のために動いた成果だと考えています。


私としては今回のような緊急の課題に対して区としてどのように進めていくのか、

実践を交えながらの勉強となりましたが、やはり区民の方からの訴えを真摯に受け止め、

担当部署の方と連携を取り、突破をしていくということなのか、と感じたりしています。


子育て中のママ議員としてはさらに子供たちが多くの時間を過ごす公園や遊び場において、

また、杉並区が管理をしている久我山の旧NHKグラウンドや財務省のグラウンドなど、

定期的に全てを測定していってもらいたいと考えています。

大人よりはるかに影響が大きい乳幼児に対しての安心・安全という生活を約束していく上でも

必要であると考えています。

 



南相馬市への視察旅行に参加をしました。

2011-06-02 | 議会報告

昨日は杉並区からの要請を受けて、南相馬市への視察旅行に参加をしてきました。

1泊2日の予定で翌日は石巻市に行く予定でしたが、

既に個人的に行っているので、これには不参加となりました。


杉並区の事務局と区議会議員で総勢50名弱のバスツアーとなりました。


南相馬市の市役所は一見すると被害も少なく、皆さんお忙しそうに業務をしていらっしゃいましたが、

市役所から海岸沿いにバスで行くと、

農村地帯の平野部にはかなりの広範囲で津波が押し寄せた跡がはっきりと残っていました。


これまで石巻と陸前高田を見てきた私にとっては、

地形の違いによる津波の影響の違いが見て取れました。


既に震災直後の混乱は無く、積み上げられた瓦礫の撤去は今後自治体に任されることでしたが、

海岸から2キロ以上離れた陸地まで流れ着いた漁船の撤去はまだ手付かずのままで

痛々しかったです。


南相馬市には津波と地震、そして福島原発からの避難地域が4つのグループに分けられて

それが自治体の業務に大変な影響があるということを伺いました。


被災の状況、避難の状況を本当に一軒一軒把握に努めていこうという市役所の方々の姿勢に

心打たれました。


福島駅への帰り道、飯館村を通りましたが、

全村避難制限が出ている中でもまだ明かりの灯った家があり、

静かな山村を愛し、住み続けて行きたいというお気持ちが伝わってきて、

一日も早く福島の原発の状況が安定することを願わずにはいられませんでした。

 


初議会がありました。

2011-06-01 | 議会報告

5月30日は区議として当選をさせていただいてから、

平成23年 第1回臨時会 という初めての議会がありました。


一番大きな議題は正副議長選挙、各委員会委員の選任等でしたが、

議会が開始されたのが13時、了の予定が17時であったものが

最終的には21時を過ぎてしまい、ひとつひとつの議案を協議する始めての場において緊張もあったのか、 終わったときには耐力知力とも限界でした。

議決決定に関しては、杉並区のホームページでご覧下さい。

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/ugoki/gian.htm

 

私は新人ながらも常任委員会の都市環境委員会の副委員長を拝命し、身の引きします思いがしています。

 

ご参考までに「都市環境委員会」とは、

 都市整備部及び環境清掃部に関する事項を協議する場です。

    ・ まちづくりに関すること

    ・ みどりの育成・保護に関すること 

   ・道路、公園、河川に関すること

   ・生活環境の整備に関すること

 

私がこれまでしてきたまちづくり団体での経験を活かして、

まずは一から勉強、そして力を付けて行きたいと思っています。