山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

玉川上水・放射5号線周辺地区まちづくりだより No.10が発行されました!

2017-09-04 | 放射第5号線道路のこと

これまで市民活動の頃から10年ほど関わってきた、地元久我山での「玉川上水・放射5号線周辺地区地区計画」が策定され、本格的な運用のお知らせが該当地域へと配布されることになりました。

①建築物党の高さの最高限度

②敷地面積の最低限度

③壁面の位置の制限、ほか

が盛り込まれ、今後新たな基準で建て替えが進むと、住宅の建て詰まりを防止し、緑豊かで災害にも強いまちへと生まれ変わる内容となっています。

該当地区となった久我山1~3丁目はこれまでも主に第一種低層地域が広がり、2階建ての住宅などが建築されてきましたが、放射第5号線という大型幹線道路がいよいよ来年3月には全面開通の予定となり、沿道の建築物としてふさわしいものを建てられるようにする必要性もあり今回の地区計画の必要性が出てきました。

下記にリーフレットを掲載しましたが、写真が横のまま直らず、読みづらくて申し訳ありません。

これまでの経緯を区のホームページからダウンロードしてご覧いただけます→http://www.city.suginami.tokyo.jp/kusei/toshiseibi/machi/1013923.html

 

今回の地区計画と同時期になった、久我山3丁目内の狭あい道路の拡幅整備に関しても掲載され、該当地域全体を俯瞰してこれから進んでいく方向性を確認することが出来ます。

 

それともう一つ。

 

私はこれまで議会の一般質問などを通して、

「たとえ放射5号線が開通したとしても、通過交通車両(いわゆる抜け道を通る車)の生活道路への流入抑制に努め、決して交通事故を呼び込むことの無いように対処すべき」と訴えてきました。

 

平成23年には小学生の集団登下校中の列に車が突っ込み、大切な命が奪われる事故が全国で相次ぎ全国ニュースに度々取り上げられ、心を痛められた方も多かったのでは無いでしょうか。

 

翌年には文部科学省の通達で各学校とPTAの皆さんとが協力しあい、通学路の安全性を確認しました。これから私たちのまちに放射5号線が開通したとしても、通学路や生活道路の安全性を杉並区でしっかりと守ってほしい、その為には開通前に交通量の調査が必要としてきましたが、それが本年9月に実施されることになりました。

 

開通前の交通量に比べ、開通後に通学路や生活道路の車の通行量が増えるなら、対策を考えてもらいやすくなります。

まずは第一歩。

 

この報告を受けて、せっかちな私はちょっとだけ安心をする事が出来ています。

区の真摯な対応に感謝をするところです。引き続き、まちの安全を守るため尽力してまいります。

 

 


東京都による放5整備で、大規模な街路樹伐採が始まります

2016-08-18 | 放射第5号線道路のこと

  平成29年度完成予定の放射第5号線(久我山1~3丁目)の整備に合わせて、玉川上水浅間橋から環八中の橋交差点にかけての街路樹の整備が始まります。

都によると、道路拡幅による伐採と樹木医による診断の結果移植に適さないと判断されたものを伐採するとの事ですが、約600本のうち、7割を伐採する計画となっています。

新規に針葉樹を中心とした植樹をするとの事ですが、これまでの広葉樹の様な季節を感じさせる樹林帯が無くなってしまうのは大変残念です。

落ち葉の清掃などを都事業として定期的に行い、地域住民の負担を少なくしながら是非とも広葉樹を残して行った貰いたいと考えています。           

山本あけみは、緑豊かな杉並区南部を形成してきた樹木の伐採には慎重を求め、都と区に最低限の伐採となる様、強く求めて行くため、まずは東京都への計画の確認をしてまいります。


※東京都第三建設事務所発行の三建・放5かわら版に掲載された街路樹に関しての告知

http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/sanken/pdf/ho-5kawara8.pdf

 


周辺の写真

玉川上水の浅間橋付近から放5上り車線を三鷹方面に見た写真、左が玉川上水、

浅間橋付近から見た放5暫定供用区間へ合流していく道を見る、道路わきの街路樹は殆どが伐採予定

浅間橋付近から都市計画高井戸公園を見る

浅間橋付近に掲示された伐採の説明、木に巻いたピンク色のテープは伐採、ブルーは保存

左側は昌栄橋公園、環八中の橋交差点へ向かう道の街路樹に銀杏並木があるが、これも伐採予定


久我山「玉川上水・放射第5号周辺地区まちづくり意見交換会」開催のお知らせ

2015-01-14 | 放射第5号線道路のこと

 

現在、東京都による平成29年に全面開通の予定で工事が進んでいる、放射第5号線(放5)の両側のまちづくりが進んでいます。

放射第5号線は杉並区久我山の1,3km区間が完成すると、府中市の甲州街道本宿交番前交差点から三鷹市などを経由して杉並区に入り、環八中の橋交差点を通り、再び甲州街道へと繋がります。

久我山区間では玉川上水の両側を通る事から、住民の環境保全に関する要望が取り入れられ、幅50mの当初の計画から幅60mへと計画変更され、住宅街への配慮から緑地帯が設置される事になりました。この区間の両側で現在「玉川上水・放射第5号線周辺地区まちづくり」が地区計画策定の前段階として進められています。

玉川上水の南側は大規模建築物が立ち並び一部住宅街があり、北側は建蔽率40%容積率80%の第一種低層住宅専用地域が広がり、ゆったりとした住宅街を形成しています。

今回のまちづくりによってどの様にまちが変わっていく事になるのか?

地区計画によっては、放5の両側に高層の建物が立ち並ぶといった事も考えられ、大変危惧しています。私は久我山らしい緑地に囲まれ低層の建物が立ち並ぶよう杉並区に提言を続けています。玉川上水を歩かれている方はイメージし易いと思うのですが、都内でありながら緑と水に恵まれ、伸び伸びと散歩やジョギングができる空間を残していく為には、圧迫感のある建築物を建てることが出来ない地区計画にしていく必要があります。

※新しく整備された玉川上水沿いの散歩道


また既存の住宅街においても省エネの暮らしが実現でき、地球温暖化の抑制に寄与するように、地区計画の中に低炭素を目指す方向性を是非とも盛り込んでいってもらいたいと考え、これも提言を続けています。

平日の夜間と午前となりますが、ご興味のある方は是非ご参加をお待ちしております。

 

「玉川上水・放射第5号周辺地区まちづくり意見交換会」

第一回目 平成27年1月27日(火)19時から20時30分

第二回目 平成27年1月28日(水)10時から11時30分

場所

久我山会館1階 ホール

お問い合わせ先

杉並区都市整備部まちづくり推進課地区計画係

03-3312-2111(内線3373)担当:塚田、田中

 

ご意見を是非山本あけみ宛にお寄せください。

FAX03-6231-5838 

Eメール yamamoto.akei1965@gmail.com

 

 

 

 

 


 

 

 


玉川上水を愛する人たちに朗報!旧岩通生協が緑地として指定される案が発表されました。

2013-12-01 | 放射第5号線道路のこと

杉並区久我山にある、国の史跡である玉川上水の両側に放射第5号線という大型幹線道路が通ることに関してはご心配が多く寄せられてきました。現在は平成29年度の完成に向けて工事着手しています。

玉川上水の歴史は360年近く、アメリカ合衆国よりも古くから存在します。水の安定供給という江戸の発展を下支えした上水には愛好者が多く、独特のみどりの環境や水源近くから野鳥が上水沿いを渡り、遥か杉並の久我山へやってきてくれる事でも知られています。

我が家の直ぐ前にオオタカやアカゲラが訪れてくれ、しばらくの間肉眼で鑑賞をさせてくれた事もあります。

写真:我が家から撮影したオオタカの後姿。

先日、この久我山の玉川上水脇にある岩通ガーデンのお隣、旧岩通生協跡地を「第6号玉川上水緑地」にするという都市計画の案が発表されました。

岩通ガーデンの一部は放射第5号線によって緑地のスペースは削られる予定ですが、その分の地元への配慮として田中良杉並区長が東京都へ要請してきた事であり、その結果今回の緑地確保に向けた都市計画が発表されたと解釈し、大変歓迎しています。

久我山で6月に行われているホタル祭りはこれまで玉川上水会場があり、風情を楽しんでいました。放射第5号線が出来ると玉川上水での開催はなくなってしまうと心配をしてきましたが、今回拡大された緑地を活かしてホタル祭りを開催することも出来ると考えています。

以前、田中区長にホタル祭りをご案内した際に、「放射第5号線が出来ることでせっかく親しまれてきた玉川上水会場が奪われる事を、久我山では大変残念に思っている方が多い。なんとか継続を検討できないか。」とお願いをしてきた事が実りを得ました。

11月29日(金)から12月13日(金)まで、この計画に対する意見書提出を受け付けています。ご意見の有る方は是非東京都や杉並区にお寄せください。

写真:岩通ガーデン

写真:旧岩通生協、緑地として生まれ変わります。


都市計画の案(第6号玉川上水緑地)の縦覧と意見書の提出

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/news.asp?news=16036

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/detail/15125/toshikeikaku_keikakuzu131129.pdf


放5号と住宅街への通過交通の流入防止について

2012-05-23 | 放射第5号線道路のこと

東京都による放射第5号道路の沿道地権者への説明会が6月2,3日に予定をされています。

この説明会で放5に面した道路を接続させて通過させるのか、

私道だからと通過させないかの方向性が決定していきます。

 

東京都の説明によると、区道は接続、私道は地権者の意向で決定するということですが、

地域住民が心配しているのは放5道路が渋滞したときに抜け道として狭い道路に通過交通車両が流入して

近隣の生活が脅かされるのではないかということです。

 

この重大な決定をするためのヒアリングは沿道地権者のみにされ、

その影響を受けるその他の住人へは東京都によるアンケートという形で既に行われています。

このアンケートの結果は公表されておりませんので、どのようなご意見が集まったのか知るすべがありません。

 

東京都と杉並区との連携で住民の安全を守ってもらわなくてはならないのに、

ひととおりの手順を踏んで進めているはずが、

肝心の住民の意見を反映させていないのではないか、と考えています。

 

東京都と杉並区の担当者と個別に意見を交わしながら、

抜け道となりそうな道路の沿道に住んでいる沿道の住民のご意見が反映されているのか、

この1点を守りたいと考え、ここのところずっと行動をしています。


放5、玉川上水緑地の工事説明会に参加をしました。

2012-02-13 | 放射第5号線道路のこと

2月3日の都市計画道路放射第5号線(久我山区間)、

都市計画緑地(玉川上水緑道)に関する工事説明会に

参加をしてきました。

いよいよ工事着手か、と思うとゾッとしました。

この静かな環境が変わることは本当にさびしいです。

でも今からより良いものに変えてもらう活動をやめてしまうことは、

結果として実りが得られないことになると考えています。

 

この説明会では

2、工事の進め方について

①工事用車両の通行経路

②施工順序

③平成23年度工事

(1)搬入路設置工事(第三建設事務所施工)

(2)樹木植栽工事(西部公園緑地事務所施工)

④安全対策

⑤環境対策

3、環境施設帯の話し合いについて

の項目で説明がありました。

参加者は区議会議員を除き70名くらい、活発な質問がされたものの、時間が足りない印象が残りました。

 

2月16日から始まる杉並区議会の第一定例会でひとつひとつの詳細について

杉並区としてはどのように考えていくのか?

一般質問において確認をしていこうと考えています。

 

現在は文案をまとめております。

出来上がりましたらブログに載せてまいります。

また、議会の傍聴に来ていただけるよう、日時が決まりましたら報告させていただきます。

 


放射第5号道路の岩崎橋付近の道路構造が発表されました。

2011-09-10 | 放射第5号線道路のこと

放射第5号線の岩崎橋付近の道路構造について、これまで「放射第5号線事業推進のための検討協議会」などで議論をされてきた結果を踏まえ、東京都によるさまざまな検討や調査をしてきた結果、久我山地区まちづくり協議会で要望していた「岩崎橋付近の一部トンネル案」ではなく、東京都より「全面平面の道路」とすることが発表されました。


これまで協議会で議論を進めてきた結果が採用されなかったことに関しては大変残念に思い、平面案になった経緯や懸念される問題点の質問を説明会でしていく予定です。

http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/sanken/pdf/sanken-ho-5news6.pdf

  

道路の構造は渡るための時間や生活道路への車の流入等、住民の毎日の生活におおきく関わってきます。又、緑地帯の整備では玉川上水の豊かなみどりと生態系を守っていくことが今後求められます。 

  

「都市計画高井戸公園」と「放射第5号道路」の整備を公園と道路という縦割りの中で別々に進行するのではなく、同じ地域の隣り合う事業としてより良い方向性を見出し、今後とも杉並区と地元住民の協働のもと進めていくよう東京都と杉並区へ要望し、「井の頭・久我山緑のパークウェイ構想」として、都立井の頭恩賜公園と都市計画高井戸公園を神田川と玉川上水の緑地帯で結び、緑豊かな都市公園として広く都民と区民の要望に応えられるよう、また安定した広域避難場所の確保を目指し整備を進めるために今後とも取り組んでまいります。