山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

環境立国のシンポジウムと杉並区版「事業仕分け」に行ってきました。

2011-07-30 | 活動日誌

昨日の午前中はNPO法人環境立国のシンポジウム

http://www.aej7.com/news/sympo11.html

と午後は杉並区で行われた「事業仕分け」に行ってきました。

 

NPO法人環境立国のシンポジウムには3年前から出席をしていますが、

プログラムをご覧頂くと分かるとおり、環境省や外務省、経済産業省そして国土交通省から

担当の課長さんがいらして、環境に対する現状の対策をお話してくれます。

 

通常国策を新聞などのメディアを通じてしか知ることは出来ないのですが、

業務を行っている方の直の声を聞くことが出来るのは大変貴重です。

 

時にはCOP会議の愚痴も飛び出したりして。

国策も人が紡ぎ出しているのだな、と感じたりします。

また、政権政党の施策が揺らぐことにより、方向性が定まらず紛糾してしまうこと、

これに関しては民主党に属している私には頭が痛い部分ですが、

それだけ重大性を感じてきました。

 

環境省のお話の中には今後の区政にも関わる大きなヒントが沢山あり

大変勉強になりました。

また、各省庁間での環境行政への温度差、方向性の違い等が多数見受けられることは

大変残念であり、ひとつの方向性へとまとめて力を結集して進むことが必要だと感じました。

 

また、杉並区版「事業仕分け」には初めて傍聴に行き、

・太陽光発電機器等設置助成・すぎなみ環境情報館の仕分けの様子を見てきました。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/news.asp?news=12437

 

「区役所の担当部課長 VS 仕分け隊」の様相でしたが、

国政に比べては勢いの少ないものに思われました。

従前の区政に関しては杉並区の区長、役人、区議会議員で議論検討をしていたものが、

新たに仕分け人の目による議論が入ったことは歓迎すべきと思います。

今後とも注視していきたいと感じました。

 

 

 

 

 

 


7月30日の放射線に関するシンポジウムに是非ご出席ください。

2011-07-23 | 放射能対応のこと

先日、第4回目の放射能に関しての説明会に参加をしてきました。

30分の説明のあと、質疑応答が2時間近く続きました。


質疑を要約すると

・放射能測定方法に関して

・子供の給食の安全性について

・杉並区としての放射能への対応全般に関して

の項目が多くありました。


私は2点目の子供、特に保育園での乳幼児に対する給食の安全性は

産地選定による風評被害助長の恐れがあったとしても

出来る限り放射能の影響が少ないと考えられるものを使うべきと考えています。


牛肉が市場に出回るまでの流通経路と放射能の検査状況からすると、

風評なのか実害なのか現在のところは判断しかねるところですが、

 決して実害であっては困るのです。


保育園に通う乳幼児は大人から出されるものをただ食べるしかなく、

その管理は一方的に大人に負かされているのです。

一度口に入れた放射線物質は取り出すことが出来ず、健康被害へとつながります。


杉並区としては4回の説明会が平日の昼間だったので、

これに参加できなかった方々が

土曜日に開催されるシンポジウムにこられるだろうと考えているようで、

出席状況で今後の説明会の体制を検討していくとのことです。


出来るだけ多くの方にご出席を頂き、これまでの4回の説明会で質問やご意見をいただけなかった

区民の方々に発言をして欲しいと思っております。


給食に関しても、杉並区独自の施策を講じて、早期に実行をしていかなければ

間に合わなくなってしまうと危惧しています。


私も出席を予定しており、議員バッチをつけていく予定ですので、

もしお見掛けになりましたらお声がけいただければ幸いです。


視察旅行に行ってきました。

2011-07-20 | 活動日誌

先日、杉並区の民主・社民クラブのメンバーで北海道に視察に行ってきました。


1日目は帯広空港からレンタカーで2時間弱のところにある

鹿追町のバイオマスプラント

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/nss/2_kannri/sikaoe_image.htm

そして2日目は千歳市の「そなえーる」という名称の防災学習交流センター

http://www.city.chitose.hokkaido.jp/index.cfm/84,42974,135,686,htmlです。


鹿追町の町長さんとお話をさせていただきましたが、先進的な取り組みを推進していくための強いエネルギーをお持ちの方で、

鹿追町ならではの施策に取り組み、見事成功させていました。

いままでは処理に困っていた牛の糞尿を一箇所に集め、メタンガスをエネルギーとして活用し余ったものは売電をしていく、

そのプラントの設計においても鹿追町の気候風土、メンテナンス性を考慮して進めていく、

という外部の人間に任せてしまうようなお仕着せでない取り組みに、

町長と町議会、そして役場の方々の真剣さ、力強さを感じました。


千歳市の「そなえーる」は自衛隊の基地に囲まれた市の立地条件の下、

戦車が通行する道路と住宅街の騒音と振動の緩衝地帯として

発案された施設であると言う説明がありました。

都内に比べるととてつもなく広大な敷地に恵まれたこの施設は

これからの自然災害などに備えるあらゆる情報を体で体験できる場所として

もっと機能が盛り込まれていくと良いなと感じました。

地震体験のコーナーがあり、体験をしてみたのですが、杉並区の総合震災訓練の時に登場するような、

トラックの中にダイニングテーブルがあり、がたがたと横揺れがする、といった単純なものではなく、

阪神淡路大震災の地震の様子を再現していて、横揺れ、縦揺れ、を含めた揺れ方と時間を体験できたことは驚きでした。

そして、死者を6000人以上出した17年前のあの阪神淡路大震災の地震の時間が

僅か、わずか、たった8秒の出来事だったということにも改めて驚きました。

その8秒間の瞬時の揺れによって大火災が起こり、建物や高速道路が倒壊し、人々の命を奪ったのです。


今、私は都市環境委員会の副委員長として委員会の視察先として神戸市に行き、

震災後の復興の取り組みを聞いてきたいと考え、提案しています。


そして、千歳市の人口の約3分の1は自衛隊関連の仕事をしており、平均年齢も30歳代後半と若く、

まちの成り立ちは基地とともにあります。

有事の際の訓練が主だった自衛隊が、今では災害派遣の復旧の担い手として国民に認知されるようになった現在では、

千歳市においての自衛隊に対する認識が大きく変わったのではないでしょうか?

3.11の東関東大震災の発災時に、わずか10分くらいで1発目の偵察機が飛び立ったのは有名な話ですが、

千歳市から飛び立ったこの偵察機が発する爆音は比類ないもので、

住民の方にはすぐに「ああ、偵察機が飛び立ったな」と気づいた方もいらっしゃるとのことでした。

施設の視察をしている間中、休むことなく大砲のポーン、ポーンという音がしていて、

すぐそばに演習場があることを伝えてくれていました。


視察旅行と言うと議員特権で美味しいものを食べに行く気軽な旅行のように聞こえますが、

宿泊先はビジネスホテル、食事は各自負担という極めて当たり前のいわゆる出張です。


その施設を現地で見て、説明を聞き、音を聞き匂いを感じる、そのことによって机上の勉強では感じることのない、

紛れも無い体験をしてくることが出来る、それが視察だと考えています。


この視察を糧にして、また新しい区政へとつなげていくこと、それが区議の仕事だと考えています。

 


幼稚園から放射能の厚生労働省からの冊子をいただきました。

2011-07-06 | 放射能対応のこと

私の息子は5歳で杉並区内の私立幼稚園に通っています。

昨日、厚生労働省からの

「妊娠中の方、小さなお子さんをもつお母さんの放射線へのご心配にお答えします。

~水と空気と食べ物の安心のために~」

という冊子を幼稚園から頂いてきました。

(平成23年4月1日時点の情報や考え方と但し書きがありますので、今となっては配るタイミングが遅いと思われますが。)


内容は厚生労働省のホームページに載っています。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014hcd-img/2r98520000014hdu.pdf

全て安心だから心配しすぎないように、と纏められています。


戦時中に日本は勝つのだから、子どもをお国のために兵隊にだしなさい、

と平気でうその情報を信じ込まされていたときと同じように見えます。

何故そう思うのかというと、この冊子には論拠が曖昧だからです。

うそに思えるのです。


短いフレーズに判りやすいようにひらがなを多用していて、

小学生用に作られたものかと疑うほどです。


「安心」というなら論拠を示すべきで、即ち安全基準値を明確に規定し、

これまで全世界で起きた全ての放射線物質による人体、特にこどもへの

影響を分析した上で、あなたの地域は安全基準値以下だから、

大丈夫です、と、ひとりひとりに納得をさせるべきでしょう。

 

ただ、安全基準値を明確に規定することはそれ以上になった場合の保障も併せて請け負う、

ということを意味するので、そう簡単には示すことは出来ないでしょう。


今まさにわが子どもを育てている親にとって、今回の放射線による被曝は

人生最大の危機であることは間違いありません。

その結果はすぐには現れず、子どもの健康を終生心配しながら、

自分の人生を終えることになるかもしれません。


今、我が家は夫婦で情報を集め、取捨選択し、子どもを全力で守ろうとしています。

どの情報が正しいのか?、誰が言っていることが正しいのか?、何を信じればいいのか?

 

足元が震えるほど、怖くなることもあります。




 


復興大臣の呆れた発言。

2011-07-05 | 「あれこれ」のこと

「この度の東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、
被災されました方々に心よりお見舞い申しあげます。

被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申しあげます。」

 

この気持ちを全国民が強く持ち続け、被災地への息の長い復興支援をしていかなければならない。

その先陣を切るはずの復興大臣には最も重い責任が課されていると思っています。

 

昨日のニュースに映し出される復興大臣はそのことを僅かながらも感じているのか?

強い疑問と怒り、悔しさでいっぱいでした。

 

こんなことをしている間にも福島県では子どもの内部被曝が進み、避難所暮らしの人たちは

暑い時期を迎えながらも体育館の中でまだ大勢で暮らしているというのに。。。

 



杉並区が測定した放射線量の測定結果と今後の対応について

2011-07-01 | 放射能対応のこと

杉並区で大きな動きがありました。


放射線量の測定箇所がこれまでの区内4箇所という消極的なものから、

以下のような全面的に区で責任を持つという体制への変換が図られました。


具体的には

区内全ての保育園、幼稚園、小・中学校等の空間放射線量の測定を実施。

・測定結果を踏まえた放射線についての説明会及びシンポジウムも実施。

・給食に供する牛乳を製造している事業者に対して、製品の放射線に関する

 安全確認をするように早急に要請。

を今後進めていくとのこと。やっと心強さが感じられるようになって来ました。

http://www2.city.suginami.tokyo.jp/news/news.asp?news=12307


このことは私も昨夜、党派の幹事長からのメールで知りました。

先日の定例区議会に合わせて、区内のたくさんのママ達から陳情書が寄せられていました。

その成果だと思っております。


私も微力ながら杉並区議として何度か担当部署へ出向き、訴えてきておりましたが、

やはり区民の方からの陳情の数の多さがひとつの大きな力になってきたのだと思います。

実際の議会においては議論はされず、申し送り事項となってご心配をお掛けしておりましたが、

こういう形で実りがあったのですね。


ご尽力された方々へ、本当にお疲れ様でした。

ママの力は凄い!!