山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

平成26年第4定例会 「電柱の地中化・国内外の交流・震災救援所」その2

2014-11-22 | 議会・一般質問のご報告

<全文>

わたくしは、民主社民クラブの一員として、区政一般について質問をさせていただきます。

質問項目は、

「電柱の地中化について」「国内外の交流について」

「震災救援所について」です。

 

「電柱の地中化について」

さて、皆様は日本全国に桜の木がどれくらいあるかご存知でしょうか?答えはおよそ3,600万本と言われていますが、ではこの数と同じくらい全国津図浦々のまちにあるものは何か、それが電柱です。ここ数年は毎年7万本増え続けていると言われ、電柱のみならず、電線においては電気・電話・ケーブルテレビ・光ファイバーなどの種類は増え続け、その電線をなんとか電柱に取り付けるために日本人特有の器用さで何段にも何列かにもわたり取り付けられているのが現状ではないでしょうか。

この電柱は都市景観の大変な悪化を招いており、何よりも重要な歩行者の安全性を阻害し、災害時には倒壊や電線の切断が人命等への直接的な被害、救急活動や物資輸送の妨げとなり、復旧活動に支障が生じる原因となると考えます。そこで改めてお伺いします。

質問1.区内には現在どのくらいの電柱があるのでしょうか。また道路上の電柱は災害時の安全上支障があると考えますが、改めて地中化の目的をお伺いします。

一方で海外に目を向けますと、欧米の主要都市では戦前からの取り組みでロンドンやパリでは無電柱化率が100%と電線の地中化が標準となっています。アジアの国々でも進んでおり、ソウルは46%、北京は34%である一方、日本ではいずれも道路延長ベースで東京23区が7%、大阪市が5%、京都市が2%と極めて低い数字になっていると報告がされていますし、わたくしの元へは、人見街道等、地域の電柱を無くし、安全性を確保して欲しいという要望が多数寄せられているのが現状です。

そういった中、当区においてもこれまで取り組みを進めてきたと考えます。

質問2.永福町北口商店街通りの電柱の地中化が完成したところですが、改めてどの様な課題があったのかお伺いします。

完成した永福町の商店街を歩いてみると、日常の中に抜けたように高い秋の青空を感じる事が出来るようになり、今までのまるで障害物競走のように電柱を避けて通っていたのが嘘のような、安心して明るい気持ちで歩く事ができる素晴らしい空間が広がっています。当区の取り組みに改めて感謝をする所です。

  現在、東京では2020年のオリンピック・パラリンピック開催に向けての様々な準備が進んでおります。都では平成19年に国内候補地に選ばれたのを受け、センター・コア・エリアという、山手通りと荒川で囲まれた地域の主要道路、このエリアの幹線道路や主要な駅のまわり、オリンピック関連施設周辺、文化財庭園や歴史的な施設を鑑賞する上で重要な眺望を保全する必要がある地域の無電中化を推進してきました。その結果、平成24年度末現在でセンター・コア・エリアにおいては80%の整備率となっています。

 つい先日、11月10日の無電柱化の記念日制定発表会というものがありました。3つの1並びを電柱に見立て、最後のゼロで電柱をゼロにする、というゴロ合わせで出来た記とのことですが、豊島区のホームページにはセンター・コア・エリアのひとつに含まれる同区の高野区長が大変前向きな宣言をした事が発表されていました。それは、都市計画道路はもちろんのこと、将来的には生活道路の無電柱化にも取り組み、『防災力の向上』、『景観の向上』を図ることにより、『人間のための空間を取り戻す』ことが最終的な目標とし、将来的には、区内全域で無電柱化を実現し『電柱ゼロ都市宣言』をしたい、というものでした。

  大変残念ながら、杉並区はセンター・コア・エリアには含まれておらず、2020年のオリンピック・パラリンピック開催のための整備が進められても目覚しく無電中化が進むとは考えられません。わたくしはオリンピック・パラリンピック終了後には、現状から遥かに整備が進む地域と、取り残されたように電柱が残り続ける地域との差が広がり、追いつけないほどになってしまうのでは無いかと危惧しています。そこで質問を致します。

質問3.今後、当区においては区道の電柱の地中化をどの様に進めていくのでしょうか見解をお伺いします。

緑豊かで区民の定住志向が高い杉並区が、都内でこれから進むと思われる無電中化の取り組みに遅れることなく、今後とも良好な住宅街であり続ける事が出来るよう、今後の区の積極的な取り組みを要望いたしまして次の質問に移ります。

 

国内外の交流について」

当区では現在、国内で9自治体、国外の都市とは、オーストラリアのウィロビー市や大韓民国の瑞草区の2都市との友好都市の提携をしています。

国内交流都市の協定締結の時期からは、いわゆるバブル景気が続いた1980年代後半から1990年代初頭にかけて名寄市と東吾妻市及び国外2都市との締結がされ、その後阪神淡路大震災の10年後から国内4自治体、そして田中区政が始まり東日本大震災後には自治体間の相互援助が災害時には大変重要との認識から3自治体が災害時には相互に援助をしていくための協定が結ばれたと理解しています。これによって当区の防災力の増強がされたと考えていますが、ここで改めてお伺いします。

質問4.現在の国内外の交流自治体が決定される迄の経緯についてお伺いします。

質問5.また、交流自治体の交流の現状をどのように区は評価しているのかも

併せてお伺いします。

振り返ると、私が大学卒業後社会人となった1988年はちょうどバブル時代にあたり、好景気に支えられ、海外旅行者や留学希望者が大変多かった時代に当たります。その後、世界を一変するほどの情報のデジタル化が進み、仕事も効率的になったと思う反面、実体験を伴わなくてもインターネットを通じて何でも情報を得たような気持になる事も多くなってきたと感じています。

当区では、次世代の育成のために中学生の海外留学事業を実施していますが、中学生たちも出発の前にはインターネットを通じて情報を得る、調べ学習を十分にしている事と思いますが、実際に現地で体験する中で得る情報は想像をはるかに超える実りあるものだったと感じているのではないかと考えます。こういった実体験を通じての教育的見地からの質疑はこれまでもして参りましたが、今回は自治体間の交流をお尋ねします。

質問6.中学生海外留学事業を通して、ウィロビー市と杉並区との交流は深まっているのかをお伺いします。

これまでの一般質問での質疑においても、区からは国外の都市との交流事業について、まずは友好都市締結都市との交流を基本に交流事業を進めるとありましたが、今後は

質問7.青少年健全育成のためには、友好都市締結都市との交流だけに係らず、海外との交流を進めていくべきと考えるがいかがか。

インターネットが普及した今の時代だからこそ、青少年の健全な育成を推し進めるためには、幅広い知識を得、人格形成にも大きな効果が期待できる、実体験を通しての実りのある交流を要望いたします。

文部科学省は本年9月、大学の国際競争力を高めるために重点的に財政支援する「スーパーグローバル大学」に、国公私立大37校を選んだと発表しました。 海外から優秀な教員を獲得し世界大学ランキング100位以内を目指す「トップ型」に東京大や京都大など13校、大学教育の国際化のモデルを示す「グローバル化けん引型」に24校を選定し、トップ型には年約4億2千万円、けん引型には同約1億7千万円を補助するというもので、財政や影響を受ける学生数の規模は大変大きく、この政策の成果が将来の日本にとって大きな実りとなるよう期待するところです。

 グローバル化けん引型には当区にキャンパスを持つ私立大学も含まれています。この大学では日本にいながら国際感覚を磨く学びの場を提供するとして、これまでの取り組みに加えて、「外国人留学生・日本人学生が共に暮らす」定員200名規模の混住型学生宿舎を平成28年に和泉のキャンパス隣接地への新設を決定しています。

こういった取り組みを大学内だけに留まらず、是非とも立地自治体である杉並区においても区内の青少年の健全育成に向けた団体などとともに、国際交流の推進に向けての政策に活かしていけないものかと考えます。そこでお伺いします。

質問8.区内の私立大学に海外からの留学生のための宿舎建設が進んでいる中、こうした機会を捉え国際交流等の連携を図っていってはどうかお伺いします。

 

「震災救援所の運営について」

当区が進める震災対策の基本的な考え方である自助・共助・公助の考え方に関しては、日々の区民の方々との会話の中から、少しずつですが周知が進んでいると感じています。今後は地域防災力をより一層高める事が杉並区全体の防災力を高めていく上で最も重要であると考えています。しかしながらその担い手である防災市民組織が成熟していく為には様々な施策を少しずつ着実に積み上げていく日々の努力が必要であり、またその進捗を区が把握し必要なサポートをしていく事が重要だと考えています。

 区で作成した標準のマニュアル類がどの様に区民に受け止められ、理解され、周知が進み、今度はそれを礎にして実行力を高めていくか。そのため、どの様なステップを踏めばよいのかを常に念頭においた、粘り強い取り組みを望むところです。

実行力を高めるための施策の一つに震災救援所運営の独自マニュアル作成があると認識していますが、これはそれぞれの震災救援所の建物や人的配置などを鑑みてそれぞれに応じたマニュアル作成をしていくものとのことですが、

質問9.区ではこの震災救援所運営の独自マニュアル作成の進捗状況をどのように把握しているのでしょうか。また、実際にどのように作成が進められているのかお伺いします。

 私が区内のいくつかの震災救援所訓練を拝見して最も大きく感じたのは、地域によって防災力に大変な差があるのでは無いかという疑問でした。短時間で震災救援所を立ち上げる力を持った救援所がある一方で、防災倉庫の内容の確認や災害時のトイレの組み立てなどの立ち上げる為の一部の訓練のみに留まり、最後の立ち上げにまで至らないままの訓練が続いている地域など、区民の皆様方の努力をもってでも中々順調に進んでいるとは言いがたい救援所もあるのが現状では無いでしょうか。

先日、わたしが防災サークルとして参加をしている震災救援所の訓練の一環として、HAGという避難所運営ゲームを30人ほどで行いました。

避難者の年齢や性別、国籍、それぞれが抱える事情が書かれたカードを参加者に配り、避難所施設に見立てた平面図にどれだけ適切に避難者を配置できるか、また避難所で起こるいろいろトラブルなどにどう対応していくかを模擬体験するゲームでした。

これは住民が避難所運営を主体的に考えるためのツールだという知識はありましたが、実際に震災救援所を運営するであろう校舎の中でその担い手が集まりゲームをしてみると、大震災が起きたときに地域の人々を救援するというのが絵空事ではなく、大変重大で難しい事であるという実感がわいてきました。

訓練が終わった後、参加者のひとりからは、「地域からもっと防災リーダーを輩出していく事を考えなければいけないのではないか?」という大変前向きなご意見を聞く事が出来たのは、大きな成果であると感じました。

一口に震災救援所といってもその成り立ちや抱えている課題・問題点は様々であろうと思います。それをひとつずつ解決し、力を付けていく為にはそのサポートをする為に区による活動実態の把握が必要でしょうし、一律ではない対応も求められてくるのではないでしょうか?

そこでお尋ねいたします。

質問10.各震災救援所の活動実態に即した支援は行われているのでしょうか、

区の見解をお伺いします。

また、こういった訓練の参加者からは区政に反映すべき様々な課題点をご指摘いただくことが多くあります。その一つに、訓練の全体像が分からないまま参加をしており、自分がいったいどの様な立場、役割で参加をしているのかさえ分からず、大変なジレンマがあると訴える方がいらっしゃいます。こういったお声は至極納得が出来るものです。何故なら、学芸会の練習にしても合唱の練習にしても、完成したものが想像出来るからその中の一部の練習に関しても納得をしながら取り組む事が出来るというのと同様であると考えるからです。そこで提案を含めての質問となりますが、

質問11.震災救援所の立ち上げから運営まで全体がわかるDVDを作成し、それぞれの訓練において参加者の認識を高めるために活用してみてはいかがか、区の見解をお伺いします。

 私が参加をしている震災救援所は本年4月に新しい校舎が完成しました。

学校施設であるからには第一義的には教育の現場としての機能が盛り込まれており、設計に取り掛かる前には学校施設のほか、必要な防災設備に関してのヒアリングもあったでしょうし、これから長く使用していく校舎には最新のものが備わっているのだと思います。しかし、実際に防災サークルのメンバーで完成した建物の中を歩き回って防災設備を探し出すのは大変に難しいと感じています。

新校舎設計の際には震災救援所になる事を前提として使う側にとっても分かりやすい設計をすること、また震災が起き、停電で暗い中携帯も通じず、情報も無い中、震災救援所を開設することを考えると、少しでも予め出来る事があるならば準備をしておくという事も必要だと考えています。具体的な事例を申し上げれば、救援所へ来られる人の把握をする為に、出入りする門を1箇所に限定する事になると想定されるのであれば、通常時でもその門にわかりやすく表示をしておいたり、一度も校舎に足を運んだ事が無い人であっても校舎の全体の間取りが分かる様な案内図を分かりやすいところに掲示をしておくなどが考えられると思います。これらはアイデアとして持っていたとしても、耐久性を考えた案内板を製作するとなると大きな費用がかかる事もあり、市民組織で取り組む事は難しいと考えます。

また、避難が長期に亘る場合には、体育館のみならず校舎内も使用して避難者を受け入れる事になると思いますが、新校舎は従来と違って個別学習室やエレベーターへの導入路など、複雑な間取りとなっているため、どの様に避難者を誘導していくかは本当に難題です。

そこでお尋ねします。

質問12.新校舎建設時に震災救援所の設置運営を想定した校舎設計をすべきと考えますが、区の見解はいかがかお伺いします。

区立施設の更新の時期を迎える中で、設計時により多くの震災時の配慮を盛り込んでおくことは必要であり、それを利用者が日常的に認識していける事も地域防災力向上策のひとつとして重要であると考えます。

そういった観点においての取り組みを求めて質問を終わります。

 


平成26年第4定例会 「電柱の地中化・国内外の交流・震災救援所」その1

2014-11-22 | 議会・一般質問のご報告

11月19日に一般質問で議場に立ちました。

 テーマは「電柱の地中化・国内外の交流・震災救援所について」

動画→11月19日http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/vodtop.htm

質問と答弁の要旨、そして質問の全文を掲載いたします。

 

 

<要旨>

「電柱の地中化について」

質問1.

区内には現在どのくらいの電柱があるのでしょうか。また道路上の電柱は災害時の安全上支障があると考えますが、改めて地中化の目的をお伺いします。

答弁1. 

区道上には電柱と電話中を合わせ33.000本。地中化は災害時の倒壊や電線の垂れ下がりなどの危険をなくす「都市災害の防止」、「安全で快適な歩行空間の確保」災害時に情報通信回線の被害軽減の「情報通信ネットワークの信頼性の向上」。

質問2.

永福町北口商店街通りの電柱の地中化が完成したところですが、改めてどの様な課題があったのかお伺いします。

質問3.

今後、当区においては区道の電柱の地中化をどの様に進めていくのでしょうか見解をお伺いします。

答弁2・3.

わが国ではこれまで戦災や震災後の復旧・復興を効率的に速やかに行うために、無電柱化の取り組みがなされてこなかった事から欧米諸国に比べ大きく立ち遅れてきた。成熟した社会となった現在、景観の向上や快適な歩行空間を求める声が高まってきている。

区はこれまでに高円寺や荻窪の都市計画道路などで無電柱化を進めてきた。直近では歩道の無い道路でのモデル実施として永福町北口商店街通りで完成。

道路上の電柱を無くすことは、災害に強く安全・安心に暮らせるまちを実現するだけでなく、まちのブランド力を高めるためにも必要。景観に配慮したまちづくりは質の高い住宅都市をつくるうえでも、必要性の高い事業と考えるが、これまでの考え方の下では事業主体が道路管理者で、事業費が高額になることから自治体の負担が大きくなかなか進められないのが現実。

議員立法により推進法案が提出されるとの報道もあるが、政府には無電柱化を積極的に進める立場に立ち、今後の推進に向けた方針・目標を具体的に示し、電力会社の責務を明確にするとともに、自治体の負担軽減に向けた補助制度の抜本的な拡充も併せて行っていただきたい。

 

国内外の交流について」

質問4.

現在の国内外の交流自治体が決定される迄の経緯についてお伺いします。

答弁4.

1980年代頃から地域レベルでの国際化の推進が求められ、当区でも海外との都市交流について調査検討を行い、いくつかの候補の中から、平成2年にオーストラリア連邦ウィロビー市と、平成3年には大韓民国ソウル特別市瑞草区の2つの都市と国際友好都市協定を締結。

国内は昭和63年策定の基本構想に基づく長期計画で取り上げられ、都市と自然豊かな地方が交流することでお互いに失われつつあるものを補い、生活に活力とうるおいを育む事を目的として、平成元年に北海道風連町・現在の名寄市、群馬県吾妻町・現在の東吾妻町と交流自治体協定を締結。

質問5.また、交流自治体の交流の現状をどのように区は評価しているのか。

答弁5.

国内及び国外の自治体の素晴らしい自然や歴史に触れることのみならず、経済・文化・スポーツ・教育とその領域を広げ、日常的な交流の上に災害時には助け合うという幅広い物へ発展。次世代を担う子どもたちの豊かな自然や異なる文化に触れる機会を提供できる貴重なもので、また、将来の災害等に備えるという意味でも大切と評価。

問6.

中学生海外留学事業を通して、ウィロビー市と杉並区との交流は深まっているのかをお伺いします。

答弁6.

締結以来、青少年の相互訪問やラグビー交流などを通じて、国際理解と友情を深めてきた。昨年からは「中学生海外留学事業」では、市長と市民によるアフタヌーンパーティーでの出迎えのほか、交流事業を通じて地元の中高生や現地の人々との交流を深めた。本年9月には留学でホストファミリーとなっていただいた家庭の中学生が、民間団体主催のラグビー交流事業で区を訪れ、区内の中学生徒家庭にホームスティし交流するなど、地域での草の根の交流の輪も広がりつつある。

質問7.

青少年健全育成のためには、友好都市締結都市との交流だけに係らず、海外との交流を進めていくべきと考えるがいかがか。

質問8.

区内の私立大学に海外からの留学生のための宿舎建設が進んでいる中、こうした機会を捉え国際交流等の連携を図っていってはどうかお伺いします。

答弁7・8.

区では中学生親善野球大会を契機に、台湾との友好交流も深めつつある。杉並区交流協会と連携し、様々な外国の文化や歴史、物産などを紹介する「海外文化セミナー」や在外外国人を対象にした日本で暮らすために必要なことを学ぶ「ウエルカムパーティー」などの事業を実施。促進に取り組む。

交流協会では、区内の学校はもとより、留学生が居住する専門学校などの宿舎などにも事業案内をしており、今後、区内大学に海外の留学生を対象とする新たな宿舎がオープンした際には、事業案内だけでなく、大学等と連携した事業の企画・実施なども検討し、多文化共生の地域社会づくりを進める。

 

「震災救援所の運営について」

質問9.

区ではこの震災救援所運営の独自マニュアル作成の進捗状況をどのように把握しているのでしょうか。また、実際にどのように作成が進められているのかお伺いします。

答弁9.

区では震災救援所運営管理標準マニュアルを作成して、各震災救援所に配布し、独自のマニュアル作成の働きかけを行っている。現在、全体の約半数で作成されていると確認。また、標準マニュアルについて、昨年度の地域防災計画の修正などの内容を反映させるべく、必要な見直し作業を進めている。女性の視点に配慮した救援所運営など、必要な修正を加えたのち、各震災救援所に配布し、独自マニュアルの作成、更新につなげていく予定。

質問10.

各震災救援所の活動実態に即した支援は行われているのでしょうか。

答弁10.

地域の特性や学校施設の状況、震災救援所運営連絡会の構成員などによってさまざまであり、それぞれ特徴がある。区は活動の実態に則した支援の必要を認識。各震災救援所における活動内容の先進的なところはさらに伸ばし、足りない部分の支援の強化に努めるが、首都直下地震などの大規模災害に備え、全ての震災救援所が避難所や救援活動の拠点としての機能を十分に発揮できるよう、さらにきめ細やかな支援を行っていく。

質問11.

震災救援所の立ち上げから運営まで全体がわかるDVDを作成し、それぞれの訓練において参加者の認識を高めるために活用してみてはいかがか、区の見解をおいします

答弁11.

防災知識の普及や啓発を図る為、区民や区内の学校、事業者などを対象に、各種防災ビデオやDVDを貸し出す事業を実施しているが、その中に、避難所の開設・運営の内容がある。区はこうした媒体を有効に各震災救援所で活用してもらえるよう情報提供に努めているが、先進的な震災救援所の実際の立ち上げ訓練の様子を録画し、各運営連絡会にフィードバックするなど運営支援にさらに工夫を凝らしていく。

質問12.

新校舎建設時に震災救援所の設置運営を想定した校舎設計をすべきと考えますが、区の見解はいかがかお伺いします。

答弁12.

区立小中学校の校舎建設にあたっては、学校防災倉庫の設置を中心に震災救援所機能の充実を図るとともに、近年発生した大震災で明らかとなった避難所の必要機能を踏まえて、発電機の配備や学校敷地内のマンホールトイレの設置に取り組んでいる。

今後も震災救援所運営連絡会委員のご意見なども参考にしながら、教育委員会とも連携を取り、震災救援所としての機能が十分発揮できる校舎整備に取り組んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


木曜茶話会・区民意見交換会について

2014-11-15 | 活動日誌


※写真は自作の看板です。


先月10月の木曜茶話会は、お陰さまで記念すべき第20回目を迎える事が出来ました。

毎月第4木曜日の、通常月は15時から京王井の頭線の久我山駅改札前にある「アクロス」にて、年に2回は19時から高井戸地域区民センターで開催をさせていただいています。

この区民意見交換を始めたのはおよそ2年前、区議として活動を始めてから1年半が経過をした頃でした。

区議の仕事というのは、年間を通じて議会が4回あり、その他に行政視察や委員会の関連の行事の出席などの公務とそれ以外の自分の政策実現のための活動、そして地域での活動などがありますが、何より一番重要なのは区民と区政との橋渡しだと考えています。

私が区議を目指した原動力となった背景には、区政の動きって本当につかめない、例えば久我山で現在行われているような東京都による公園や道路の事業に関しても肝心の住民が内容やスケジュールなど分からない事だらけのまま粛々と進んでいる、という事に対して無力感を持ったからでした。

当時は久我山で放射第5号線という東京都による道路の建設計画が進む中、立ち退きを迫られる住民の一部の方が反対運動をしていました。そして、同じく久我山2丁目に計画されながらも50年以上も着手されてこなかった都市計画高井戸公園の予定地がマンションになるとか大型ショッピングセンターになってしまうといった噂が近所でささやかれていました。

緑豊かな環境を求めて世田谷区から移り住んで間もなくの出来事だったので、何がなにやら分からないまま情報を集めたものの、その情報にたどりつくまでが本当に大変でした。

そんな中、緑豊かな環境を守る為の市民活動をはじめました。

ジレンマの中、様々な区議に接触をしてみましたが殆どの人からは相手にされない、手書きの封書で文章を送っても返事もないという、無しのつぶて状況のでした。

初当選をさせていただき区政の外形が分かってきた頃、区民にとって身近な区政を実現する為に、そして、自分自身がより踏み込んで区政を知る為には、区民に対して情報を提供する場を設け勉強を重ねる必要があると考え、月に1回の定例会の開催を考え付きました。

いざ開催してみると、自分の知識の足りなさに思い至ったり、区民一人ひとりが置かれている現状で様々なお考えの一端を知る事が出来たり、また、初めて区民の方から聞く杉並区の歴史が多くあることを知ったりと、毎回毎回実り豊かな時間を過ごさせていただいています。

ひとえにご参加いただいている区民の方のおかげと感じています。

また、固定の事務所を持たないので区民の方からの陳情をお受けする場の確保も兼ねて、ご要望があればこの定例会の前の時間には陳情をお受けする時間も設けております。

11月27日のテーマは「杉並区の高齢者介護について」。
国の動向を見ながらも区独自の視点で整備が進む高齢者の介護事業。在宅か施設型か、自分や家族の将来はどうなるのか、そんな視点で皆様からのご意見をお伺いし、区政の対応などの情報を共有したいと考えています。

私たちに一番身近な基礎自治体として日々の生活から気づく困った点の改善やちょっとしたアイデアを実現したい!といったご意見も大歓迎です!

お時間のご都合がつきましたら是非お出かけください。お待ち申し上げております。


■次回の木曜茶話会お知らせ■

平成26年11月27日(木)15:30~17:00※臨時の本会議召集のため、通常より30分遅らせての開始です。

久我山駅改札前「アクロス」

https://www.facebook.com/events/1569000733336025

 

 

 

 


あんさんぶる荻窪でのお菓子の家づくりのお手伝いに行ってきました。

2014-11-06 | 活動日誌

11月2日(日曜日)は、東京建築士会杉並支部主催のイベント「お菓子の家づくり」にスタッフとして参加をして来ました。

前職が建築関係でしたので建築士会に登録をさせていただいており、通常は環境や法令など建築関連の勉強会などにも参加をしております。杉並区の建築士の方々は本当に素晴らしい方々ばかりです。私はインテリア専門でしたので、建築関係の議論には全く入れないレベルですが。。

第2回目「お菓子の家作り」は杉並区の景観週間のイベントの一環として開催されました。広報すぎなみでの告知のみで、おかげ様で満員御礼!

手順は、

1.設計図にお菓子を想定してデザインする

2.杉並区の本当の担当者に建築のための建築申請をする

3.危険な建築でないかチェック

4.承認後制作開始

5.完成したら道路の脇に並べる(写真)

と、こんな感じで保護者の方とああでもない、こうでもないとすったもんだしながら仕上げていきます。

思うように行かなかったりしながらも皆さん順調に仕上げていました。

建築士側としては、自分たちが思い思いに建てた家が集まり街並みを作る、という事を感じ取ってもらえればOK!

私も子どもと作りましたが、ちょっと壊れてしまったお菓子を口にほおばりながら、楽しそうに作る姿が微笑ましかった!

 

次回の日程は未定ですが、今後とも杉並で継続していく予定ですので、是非ご参加を!