山本あけみ「緑ゆたかな環境を子どもたちへ」

建築士や生活者として、都市計画・公共施設マネジメント・地球温暖化対策・SDGsなど、独自の視点で日々発信

朗報! 都市計画高井戸公園が正式に優先整備区域に入りました。

2011-12-30 | 都市計画高井戸公園のこと

12月26日の14時に、

東京都により正式に都市計画高井戸公園が優先整備区域に入ったことが発表されました。

前回の予定の発表の時には民間のグラウンド部分は入っていなかったのですが、

最終の発表の際にはこのグラウンドも優先整備区域に入りました。


杉並区のホームページからは検索しづらいのですが、

下記のURLをクリックしていただければ概要がお分かりいただけると思います。

http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/seisaku/kaitei_koen_ryokuti/index.html

http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/seisaku/kaitei_koen_ryokuti/pdf/03/1008_Takaido.pdf


5年ほど前からこの実現に向けて市民活動をして参りましたが、

 大きく大きく前進したことには驚きとともに大変うれしく思っています。


これからはこの公園をどのように作っていくのか?

地元の住民の方への意見集約をしながらよりよい方向へと尽力をして参ります。


杉並区南部に「防災とみどりの拠点」が出来ることは

近隣住民の方に限らず、杉並区と近隣区の大きな財産として

大変喜ばしいことと思います。

 

 


2011.4 選挙の振り返り

2011-12-29 | 活動日誌

2011年4月に行われた統一地方選挙で初当選をさせていただきました。

年末につき、写真と記録をアップさせていただきます。

応援をしてくださった方へ、重ねてお礼を申し上げます。

新人区議会議員として来年もまたがんばって参ります。


 

JAI JAI KARさんをお借りしての選挙事務所。

商店街の応援をしてくださる方たちに囲まれ、居心地がよかったです。。。多謝!

いつもお声をかけてくださったお隣のマルスズさんとうお肉屋さんのお肉は本当に美味しいです。

 

 

外から見える看板などは細かい規定があるのですが、選挙事務所に良く見られる大きな看板の制作が間に合わず、

急遽選挙カー用の予備に使ったシールを貼りました。

 

 

選挙期間中はご支持をいただくための電話をさせていただきました。

突然のお願いの電話にも関わらず、暖かい言葉をかけてくださった方に感謝です。

 

 

定員をはるかに超えた立候補者のポスターがずらり。改めて選挙の厳しさを感じました。

 

 

選挙ポスターです。地元久我山在住という手作りのシールを急遽、夫が作って雨の中貼ってくれました。

 

 

自家用車に看板を載せて経費節約、レンタカーよりもリラックスすることが出来ました。

ご近所の方にはご迷惑をお掛けしたかも、でも皆さん応援をしてくださいました。。。

 

また来年もよろしくお願いいたします。

 


環八中の橋交差点、人身事故ワースト1位の悲しさ

2011-12-28 | 活動日誌

私が住む杉並区久我山から程近い環八道路と首都高速が交差する、

環八中の橋交差点の人身事故の2011年上半期の発生件数が

都内ワースト1との記事が12月26日の東京新聞に掲載され、

大変ショックを受けました。

久我山(三鷹市や小金井市)方面から環八に出るために左折をするための

信号はなく、注意をして進むということになっているため、

運転者は環八の車の動きに気を取られ、歩行者や自転車に接触をするのでは?

という危機感はいつも感じていましたが、まさかワースト1とは。

 

現在久我山を通過してこの環八中の橋交差点に多量の車の流入が予測される

放射第5号道路が完成すれば、より状況は悪化すると思います。

 

杉並区内の交通事故発生箇所図という地図を杉並区では作成をし、

今後の交通事故死亡者ゼロを目指すとしていますが、

こういった顕著に事故が多い場所を把握しているのであれば、

重点的な対策をしていくべきと考えます。

 

話は20年以上前になりますが、

この環八中の橋交差点を世田谷方面から右折しようとした大型トレーラーが横転し、

フォルクスを大破した事故を目撃しました。

爆発こそ起こらなかったものの、交差点をすべてふさぎ横倒しになった大型トレーラの

姿は今も目に焼き付いています。

 

この交差点を含め、富士見ヶ丘駅周辺の事故対策を重点的に施策を講じていくよう、

来年度の議会において杉並区に求めていこうと考えています。


「子ども・子育て新システムについて」勉強会に参加をしてきました。

2011-12-16 | 活動日誌

12月13日に都議会民主党の生活部会の勉強会に参加をしてきました。

参加者は民主党選出の都議会議員と区議会議員約30名ほどで、

都庁の議会棟にある会議室で開催されました。


「子ども・子育て新システム」について、

内閣府共生社会政策担当統括官付 少子化対策担当企画官

厚生労働省雇用均等児童家庭局 保育課長、総務課少子化対策企画室室長補佐、総務課企画法令係長

文部科学省初等中等教育課幼児教育課長補佐

の方々が説明をしてくださいました。


表題からは判りづらいのですが、「子どもと子育て家庭を応援する社会の実現に向けての制度構築」

を基本的考え方として、幼保一体化を含むシステムの構築をしていくというものです。


さすがに国政レベルの制度改革の途中の段階でレクチャーを受けるというのは

私にとっては大変にレベルの高い勉強会となりました。

詳細を理解していなかったので、理解不能のお話もありました。


杉並区では独自に子ども園として幼保の統合を目指すという

国よりも先んじた動きをしています。

現在は前区長の置き土産といえるこの施策の推進をしていますが、

区役所の意向と私立幼稚園の経営者や区立幼稚園の保護者などの

意見集約が未だ計れていません。


勉強会の質問の時間に

「国に先んじて動いている杉並区の現場の生の声を聞く機会を持ってはいかがでしょうか?」

という問いを投げかけようと考えていましたが、

矢継ぎ早の都議会議員や他区の区議会議員の質問に圧倒され、

することが出来ませんでした。


質問者はいずれも真剣な面持ちで、噛み付かんばかりの勢い。

全て女性だったのが印象的でした。


鈴木 寛参議院議員をお招きして「スポーツ基本法」の勉強会がありました。

2011-12-08 | 活動日誌

先日、杉並区役所で区議の有志からなるスポーツ議員連盟主催で

「スポーツ基本法」の勉強会がありました。


講師は国会で現在この法案の成立に向けて活動をしていらっしゃる

鈴木 寛参議院議員がお見えになり、

お忙しい中1時間強講義をしてくださいました。


鈴木さんを間近で拝見したのは初めてでしたが、

この法案が出てきた背景や成立への思いを直接伺い、

とつとつとしたお話しぶりの中にも強い思いを感じることが出来ました。


昭和39年の東京オリンピックがもたらした東京都内に残る遺産とは

高速道路、駒沢公園のような大きな運動公園、などでしょう。

そしてこれから招致を進める2020年の東京オリンピックでは、

全国民が地域を中心としてスポーツに親しみ、

これを通して子どもの成長や健康増進、そして地域のつながりを育てる、

という目的があり、将来振り返るとそれが財産になっていくだろうと

語っていました。


現在は少子化で小中学校の部活動は顧問の数が足りないなど、

以前とは違い成り立たせるのが難しくなっている、

またスポーツをしてきたものの社会人になる時に続けることが困難、

などの社会的背景があるようです。


私は中学高校と迷うことなくバスケットボール部に打ち込んできたので、

今の子ども達にその受け皿が十分に用意されていないことには

心痛めています。


思いっきり体を動かし、自分を発散させることはその後の人生に大きな財産となることでしょう。

大人として、区議会議員としてこの活動に賛同して行きたいと思いました。


お忙しい中、杉並区に足を運んでくださった鈴木参議院議員には感謝、感謝でした。

 

 


エコ住宅の事例視察で東京モーターショーに行ってきました。

2011-12-06 | 活動日誌

昨日の夕方、東京ビックサイトで開催されている「東京モーターショー」に行ってきました。

バブル期に行って以来、20年以上ぶりでした。


何故行ったのかというと、将来のまちづくりにはエコ住宅の推進が必要不可欠ですが、

 将来、自家用電気自動車を蓄電池として各家庭に装備するという考え方があり、

こういった考え方が実際のモーターショーの展示に展開されているのかを知りたかったからです。


昨日回って発見した限りでは、

・トヨタのブースでの住宅の太陽光パネルなどで発電した電気を貯める蓄電器としての車の展示、

・LIXILのインナーガレージをイメージした空間に遮光のためのルーバーを展示、

・積水ハウスの太陽光パネルと連動させた蓄電器としての日産車の展示、

がありました。


住宅設備の展示会場ではなかったので、興味を持つ人は少なかったとは思いますが、

上記の3つの展示は言い換えると、

・トヨタがトヨタホームと連動してエコ住宅促進の具体例を自動車の客向けに提示をしている

・住宅設備業者(LIXIL)が設備という領域を超えて、エコ住宅向けの商品の展示を始めている

・積水ハウスと日産自動車という異業種が、エコ住宅という方向性でジョイントしている

という実例を見ることができました。


もうひとつ、完成度の高いエコ住宅の実例として

三井不動産の千葉県のプロジェクト「柏の葉キャンパスシティ」の

展示もあり、マンション計画を基本としたエコ住宅は戸建住宅よりもはるかに

先を行っているのだと感じました。

三井不動産ホームページ

「環境問題に対する最先端の課題解決型「スマートシティ」の構築を、千葉県柏市柏の葉エリアで推進しています。」

 http://www.mitsuifudosan.co.jp/kashiwanoha/


以下、トヨタのブースの写真です。

「世界のトヨタ」にしては車の展示はプリウス以外になく、エコ住宅と車の連動の模式図の展示がほとんどでした。



 


平成23年 第4回定例会での一般質問のご報告です。<区役所の答弁>

2011-12-05 | 議会報告

一般質問をお読みいただいた方へ、ありがとうございました。

区役所からの答弁は杉並区議会のホームページに動画がのっていますので、

ご覧ください。

http://www.gikai.city.suginami.tokyo.jp/vod/23-04/231121.htm


平成23年 第4回定例会での一般質問のご報告です。・最終版

2011-12-04 | 議会報告

昨日に引き続き、質問をアップします。

長い文章をお読み頂いた方に感謝いたします。ありがとうございました。


⑤次に、不妊治療助成制度のより一層の推進についてお尋ねいたします。

 現在、杉並区のホームページの「暮らしの情報」の中の、「子供、教育」の「妊娠・出産」という項目の中に、「特定不妊治療費助成」というページがあります。

 不妊治療という言葉へのイメージを前向きなものと捕らえるか否かは個人の判断にゆだねられることになると考えますが、現在の少子高齢化社会への

改善策としては、子供を生み育てる環境を社会として整えていく、という考え方が最優先されると考えますが、もしそうであるならば、子供を持つための不妊治療に取り組む夫婦は最大限の社会貢献への前向きな行動をしているものであり、これを行政として後押しをしていくことが望まれていると考えています。

 そのような社会情勢の中、杉並区においては不妊治療助成制度にいち早く取り組み、具体化させていることに関しては区内外から高い評価を頂いております。

そこでお尋ねいたします。

4月からの不妊治療助成制度の実績はどのようなものでしょうか?

今後は不妊治療を始めるときの治療開始へのハードルを低くするための有効な施策が必要と思われるが、どのようにお考えなのでしょうか

また、行政の動きとは別に、杉並区とNPO組織などによるカウンセリングなどを行っている団体もあるが、区との連携は取られているのでしょうかお尋ねいたします。

最後に、山積する取り組むべき課題に囲まれながらも、長い上り坂を登るごとく、この一般質問を通じて、

少しずつでも着実に解決へと近づいていくことを願って、質問を終わらせていただきます。


平成23年 第4回定例会での一般質問のご報告です。・その4

2011-12-03 | 議会報告

昨日に引き続き、質問内容をアップします。

 

③次に、今後の放射線対策についてお尋ねいたします。

 福島第一原子力発電所の事故の影響により、日本においても有史以来初となる一般の生活において放射線の危険にさらされるという危機的な状態が

現在も続いています。

杉並区においては一義的にはこの対応は東京都にあるとしながらも、区民の安心のために、空間放射線量の独自測定や説明会の実施、ゲルマニウム

半導体検知器による給食食材の抜き取り検査の実施など、手厚いご対応を

していただいている事に関しては一区民としても大変感謝をしております。

 ただ、大変残念ながら原子力発電所の事故の終息は容易ではなく、生涯にわたっての健康被害への影響は目に見えないことから、区民の安心を得るという努力を望む声はまだまだ尽きないのが現状です。

 

 そこでお尋ねいたします。

 今後とも給食食材の放射能測定や空間放射線量の

モニタリングを継続して行う必要があると考えるが区のお考えはどのようなものなのでしょうか。

また、東京都の被災地からのがれき受け入れにより、杉並区の空間放射線量の上昇を懸念する区民の声をどのように

お考えかご所件をお伺いいたします。

 

 

④次に、小規模多機能ホーム増設のための施策について

お尋ねいたします。

 昨今、まちを車で走っていると、朝と夕方に高齢者のためのデイサービスの送迎の車に出会うことが多くなってきました。それぞれの家から車へと介護サービスの方と家族に見守られている高齢者の姿を見ていると、より良い福祉サービスを進めていくことは区民の生活にとって不可欠であることを痛感します。

 しかしながら、施設の整備というものは理念だけでは推進は望めず、施設を建てるための場所の確保、事業者の確保、区民への周知、そしてサービス開始へと大変長いプロセスを踏む必要があります。

 厚生労働省の介護保険制度の改正により小規模多機能型居宅介護、通称小規模多機能ホームは、平成18年4月地域密着型サービスひとつとして創設されました。介護が必要となった高齢者主に認知症高齢者が、今までの人間関係や生活環境をできるだけ維持できるよう、「通い」を中心に「訪問」「泊まり」の3つのサービス形態が一体となり、24時間切れ間なくひとつの事業者でサービスを提供できるのがその大きな特徴で、いつも顔なじみの職員がケアを行えること、少人数登録制で家庭的な雰囲気の中で高齢者が楽しく過ごすことが出来ること、また、月額定額制のため、利用者は介護保険利用限度額の調整の必要がなく、認知症による介護度がたとえ重度になっても住み慣れた自宅での生活を可能にしています。今月10日には第84回社会保障審議会

介護給付費分科会が行われ小規模多機能型居宅介護について議論されております。

「今後も小規模多機能型居宅介護の普及・促進の継続を図る必要がある」とし、平成24年度以降は「地域密着型サービス等の介護報酬については、厚生労働大臣の認可によらず、市町村独自の判断で、全国一律の介護報酬額を

上回る報酬を設定可能」という改正を予定しており、この制度もその推進に

おいて第二段階に入った感があります。

 杉並区の小規模多機能ホームの実際の利用者からは、「これまでの様なそれぞれのサービスの組み合わせの日程調整や介護保険利用限度額などを気にせず、仕事を続けながら介護を続けていられるのは小規模多機ホームに登録できたおかげ。」と伺っています。

  そこでお尋ねいたします。

小規模多機能居宅介護施設、通称小規模多機能ホームの杉並区における設置の現状はどのようになっているのでしょうか?今後増設のための施策をどのようにお考えなのでしょうか?

また、杉並区が進めている「区立施設の再編整備」と「在宅介護推進施策」との区内での連携はどのようになっているのでしょうか?

 私のような働き盛りの年代に、今まで元気だったはずの親御さんの介護の

必要性が出てくる、努力をおしまず続けてきた仕事を離れてでも、自分を育ててくれた親の介護をしていきたいといった区民の方々が今後とも増えていくことが予想されますが、これにはまた、一旦職を離れたあとには復職が難しいといった深刻な問題も併せ持っています。

今後の高齢化社会において、

「いざ介護が必要になった時でも杉並区の手厚いサポートにより仕事と両立が出来る。」そういった区民の安心感を得るためには、この小規模多機能居宅

介護の増設に関しての諸問題を前向きに解決することによって、より一層の

充実した福祉を目指していくことをお願いしまして、次の質問に移らせていただきます。


映画『100000年後の安全』を観ました。

2011-12-02 | 活動日誌

 

昨日、杉並区の座・高円寺で映画「100.000年後の安全」を観てきました。

http://www.uplink.co.jp/100000/

観たくてもなかなか観ることのできないこの映画を上映してくださった、

杉並区消費者グループ連絡会の方々には感謝をいたします。

 


杉並区という身近な場所で見せられた原子力発電の愚かさは、

どこか他の大きな映画館で観るよりも遥かに、

自分に関連することとして感じることが出来ました。


原子力を発電へと利用しなかった時代に戻れるのなら、

ほぼ全ての人がそれを選択するでしょう。

私が産まれた翌年の1966年 に日本初の原子力発電所、

東海発電所が完成しました。

地球環境が悪化の一途をたどり始めたのも

その頃からだったのではないでしょうか?


人は産まれてくる時代を選ぶことが出来ない。

いつも考えている言葉です。


「現在、今から出来ることを常に見据え、

自分で出来ることをこれからの世代へと作って行きたい。」


昨日はそんな思いを、また新たにしました。


平成23年 第4回定例会での一般質問のご報告です。・その3

2011-12-02 | 議会報告

昨日に引き続き、一般質問の内容をアップします。

 

次に、

放射第5号線及び都市計画高井戸公園周辺のまちづくりについてお尋ねいたします。

 


 久我山地区においては平成20年に玉川上水・放5周辺まちづくり協議会を発足し、事務局を杉並区都市整備部まちづくり推進課に置き、コンサルタントにはこれまで杉並区で蚕糸の森公園を中心としたまちづくりなどで実績のある計画工房主宰の村上美奈子先生を迎え、約2年半をかけてまちづくりを協議してまいりました。

 この会の活動の目的は「放射第5号線事業推進のための検討協議会」での報告を尊重し、まちの将来を見据えて地区計画制度の活用を柱とする

「まちづくり構想」の検討を行い、その結果を杉並区長に提案することでした。

これによりまとめられた「まちづくり構想」ではまちの将来像を踏まえ、

「いえとまちづくり」において、建物の高さ・用途に関するルール

「みどり・環境とまちづくり」において、玉川上水のみどりを地域全体につなげ                  

                  ていくために

「安全・安心とまちづくり」において、防犯・防災と交通安全の観点から

                ブロック塀から緑化への転換の検討もされました。

そして

「景観とまちづくり」において提言書から引用をすると、

「杉並区の景観計画の玉川上水部分の景観形成基準の考え方をこの区域全域に取り入れ、玉川上水のみどり豊かな景観と調和する、魅力ある街並みとなるように、建物の配置や志紀町などのルールを定めます。」とまとめられています。

そして杉並区へは

「まちづくりを進める政策の具体化に向けて、努力をしてもらいたいと考えています。」としています。

 この提言書を取りまとめるには各委員が、例え違う意見を持っていたとしても、その集約を図る努力の積み重ねがなくては成し遂げることは出来なかったものと考えております。

そこでお尋ねいたします。

放射第5号線周辺のまちづくりについて、まちづくり協議会によって提言されたまちづくり構想を具体的に進めていくための施策はどのようにお考えなのでしょうか?

また、今後のこの地域住民との協働についてはどのようにお考えなのか区の見解をお伺いいたします。

 地域主権の具体的な動きとしてのまちづくりの芽を今後とも育てていくための、きめの細やかなご対応をお願いし、次の質問に移ります。


平成23年 第4回定例会での一般質問のご報告です。・その2

2011-12-01 | 活動日誌

昨日に引き続き、「エコ住宅促進のための施策について」の質問です。


「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が規定する認定基準の中には、従来あった住宅性能表示制度で基準が示されていた「劣化対策」「耐震性」「維持管理・更新の容易性」「省エネルギー性」のほかに、新たな項目として、「住居環境」があります。

 国土交通省の住宅局長である川本正一郎氏は「長期優良住宅&エコ住宅2011」という雑誌のインタビューに答える形で、「コミュニティや街づくりの充実等、周辺環境の質の向上については、住宅の質を議論するうえで重要な視点であると考えています。現行制度では、長期優良住宅の認定要件の1つとして、地方公共団体が地区計画・景観計画・条例による街並み等の計画や

建築協定・景観協定を指定し、その内容との調和を長期優良住宅に求めることが可能となっています。」としています。

 つまり、杉並区内で長期優良住宅を普及させることにより、地域全体の居住環境の維持向上に配慮をすることが出来るということです。

 また、この法案には「住戸面積」「維持保全計画」の基準が設けられており、居住水準の確保と、建築時から良好なストックとなるべき将来を見据えて、

定期な点検補修等に関する計画が求められています。

 この法案が意図するところは、住宅や共同住宅などの建築物をこれまでの

ように個人の資産としてのみ捕らえるのではなく、これからの環境配慮型社会を構成していく重要なひとつとして捉えていくという強いメッセージが含まれているのだと考えています。

 また、長期優良住宅の普及を含めたエコ住宅促進にはこれまで述べてきたような建物単体の性能だけでなく、自然通風の確保が不可欠となります。天然の風を利用して出来るだけ機械換気や冷暖房の使用を抑制するためには、

現状においては杉並区内でも多く見受けられるような高さ1メートル80センチにも及ぶブロック塀や万年塀に囲まれていてはの確保は難しいといわざるを得ないでしょう。

 一方でブロック塀や万年塀は耐震性においては建築物とは違い、建築基準法施行令第62条の8で最小限守らなければならないことが規定されていますが、建築確認申請が必要がないため、その品質は現場の職人さん任せとなり、性能を後世に渡り担保してくれるものがないのが現状です。

 1995年の阪神淡路大震災では、1,480箇所のブロック塀が倒壊しており、多くの方が被害に遭われました。また、1978年の宮城県沖地震では17時14分という夕方の発生であったために死者28名のうち18名という半数を超える方々がブロック塀の倒壊により被害に遭われました。 ざ震災が起きたときには杉並区でもブロック塀の倒壊により被災者を増やし、緊急車両の往来を阻害することになることになるでしょう。エコ住宅の促進の施策のひとつとして、また、良好な景観形成のためにもブロック塀などのあり方を見直す必要があると考えています。

そこでお尋ねいたします。

敷地を取り囲むブロック塀を緑化することにより通風と良好な景観の形成が可能だが対策はあるのか見解をお伺いいたします。

 エコ住宅の促進には優良な住宅のストック形成という一義的な目的のほかに、期待できる副次効果をあげることが出来ます。

第一には新たな区内産業の育成につながるという側面です。

 現在においては前述の長期優良住宅の要件を満たす建物を供給できる体制を持つビルダーはほぼ大手プレハブメーカーに限られており、一定の性能を持つ建物をつくり、その履歴を残していくなどのこれまでになかった書類の作成やデータの管理にいたるまで大変な業務量の増大と煩雑さがあるために、中小の工務店ではまかないきれないと予想されています。

 これまで杉並区の住宅建築を支え、近隣に住む顔の見える工務店として

住まいを作りそして引渡しをした後にも区民の小さな要望にも応えてメンテナンスなどをしてこられた区内業者に対し、エコ住宅の促進施策の中で長期優良住宅などの実践的な講習会などを実施することは今後の区内産業の育成という観点からしても有効な施策と考えます。

また、環境省が現在推進している「家庭エコ診断推進基盤整備事業」で

家庭部門での地球温暖化対策を推進するための取組である「うちエコ診断」の早期の普及を図るための事業を本年度から新たに実施しています。このエコ診断士に区内業者の多くが登録をすれば、より一層の産業の成長及び拡大につながり、ひいては杉並区民が広く環境配慮型の生活を身近にアドバイスしてもらえるという体制作りにもつながると考えます。

 第二には、省エネルギー性を有した住宅に住むということは、言い換えると建物の中の部屋ごとの温度のバリアフリーが実現できるということにもなります。

 厚生労働省が発表している平成19年人口動態統計の中の家庭内の不慮の事故死は1万2千件を超え、現在では交通事故による死亡数を上回っています。家庭内における主な不慮の事故の種類別にみた年齢別死亡数・構成割合」では、浴槽内での溺死及び溺水による死者の数は3253人、そのうち、65歳以上が占める割合は90%近くを占めます。省エネルギー性能が十分でない住宅では家族が大勢集まり長い時間を過ごす居間や食堂は暖房をし、廊下や洗面脱衣室は寒いまま、そして日本人特有の熱いお風呂に漬かることで心臓や脳疾患により高齢者が浴槽内で死亡にいたるというケースが大半であると推察されます。

 平成22年に民主党内では「健康」「省エネ住宅」推進議員連盟による勉強会を行いました。会長は現・国土交通大臣の前田武士氏です。

 その内容は住宅施策は統合施策であるものの「健康・省エネ住宅という

言葉は、行政の所管としては『健康』は厚生労働省、『省エネ住宅』は国土

交通省と、見事に縦割りになっておりその事を理解していただくために、厚生労働省に『健康・省エネ住宅』という切り口から、省としてのスタンスをお聞きするといったものでした。このように、住宅内の温度のバリアフリー化は健康に

影響を及ぼすという議論がはじまっているのです。

 

 そして最後に第三の予想される大きな副次効果としては、杉並区において

その地域性を考慮した住宅施策の中に大きくエコ住宅の促進を掲げることによって、「杉並区 イコール 環境先進都市」として区内外に認識され、

「杉並区に住まう」いう意識付け・動機付けが大きく向上するきっかけになるであろうということです。

 こういった多方面にわたり大きな効果を望むことが出来るという点においてもエコ住宅の促進をぜひとも推進していくために、協議会などの設置により

各分野のご意見を伺うなどの新たな取り組みの検討をお願いし、次の質問に移ります。